前回は「細かなプラモデルを作る体験 3〜丁寧に上手く接着・「失敗も経験」という発想・接着面の確認・向きと窪みのチェック〜」の話でした。
接着する部分を理解
子どもと一緒に、初めての駆逐艦のプラモデル作成をしています。
子どもには難しいため、ほとんどは筆者が作成していますが、少しでも理解して作ってもらいます。
以前に、戦艦大和のペーパークラフトを作りましたが、プラモデルの方が易しい面があります。
それは、ペーパークラフトは「紙(2次元)から立体(3次元)」に移行するからでしょう。
大分、駆逐艦のプラモデルが出来てきました。
大砲などを接着する際に、「どう接着するか」を一度確認してから、丁寧に接着してゆきます。
上の写真を見ても、接着する部分は四角い穴が空いていたり、丸い窪みが出ていたり、様々です。
ここに、
丸い出っ張りがあるね。
あ、本当だ・・・
ここにあるね。
ここに大砲を接着するから、
置いてみて。
ピッタリ、
はまるね。
向きは、
好きにしていいよ。
こんな
感じかな・・・
うん、
いいじゃない・・・
大砲が右向いたり、左向いたりしていて、なかなか良い感じです。
プラモデルは基本的には「説明書通りに作成」するので、「作る結果は同じ」です。
こういう自由な部分を、子どもなりの個性で作成するのが大事だと思います。
「自由な部分を好きに作る」と、「世界でただ一つ」のプラモデルになります。
プラモデルの作成と算数の学びの類似性:「同じ」に気づくこと
こっちも
同じ感じかな?
いいよ、
やってみたら・・・
子ども自身で、色々とやってみる内に「似ている部分」に気づく様になります。
こういう時は、すぐに答えを教えずに、「自分でやってもらうように」しましょう。
この「似ている部分」に気付いたり、窪みなどの「接着の鍵」に気づくことは、問題解決能力も高めます。
上記リンクの図形問題では、「回転する図形は、元々同じだから」が大事な発想です。
中学入試算数の難問なども、よく考えてみると「基本的な手法」で考えれば解けます。
それに気づくことが難しいので、ある程度の問題を解く訓練が必要になります。
また、難問ほど「解く鍵」に気づくことが大事です。
上記リンクでは、算数で「解く鍵を探す」プロセスをご紹介しています。
プラモデル作成と算数の勉強は「全然異なること」ですが、共通点も多いのです。
プラモデル作成も、「ただ作る」のではなく、「考えながら作る」と良いでしょう。
そして、その経験は子どもの成長に大きく寄与するでしょう。
次回は下記リンクです。