塾にかかる多額の費用と子どもの気持ち〜塾で出来る新しい友達・広がる子どもの世界・親が望む費用対効果と受験・初志貫徹する姿勢〜|塾と子ども2・中学受験

前回は「受験の方針と様々な費用〜家庭の所得と子どもの偏差値・偏差値の曖昧な根拠・子どもと学校の序列化・偏差値の絶大な影響力・偏差値による学校ランキングと学校の良さ〜」の話でした。

目次

塾にかかる多額の費用と子どもの気持ち

新教育紀行
空と雲(新教育紀行)

大手誌の調査などで「家庭の所得と、子どもの偏差値がほぼ比例する」という結果が出ています。

中学受験に限らず、受験はかなりのお金がかかります。

受験生の父親

塾に週2回行かせると、
結構費用がかかるな・・・

中学受験の通塾開始時期の低年齢化に伴い、この塾の費用は増加傾向にあります。

受験生の父親

さらに夏期講習か・・・
一講座で〜円かかるんだな・・・

支払う親の立場からすると、結構大変です。

通う塾や通う頻度にもよりますが、一年間でかなりの費用が塾にかかるでしょう。

親の立場からすれば、

受験生の父親

これだけの費用を
捻出するのは大変だから、頑張れよ!

「支払う大変さ」もあり、子どもに対しては「とにかく頑張れ!」となります。

ところが、塾に行っている子どもにとっては、

男子小学生

うん・・・
頑張るよ・・・

男子小学生

でもさ、
本当はもっと遊びたい・・・

「好きで塾に行っているわけではない」子が、ほとんどです。

大抵の子は「行かされている」のですから、親の支払う費用など「関係ない」のです。

そもそも、子どもにもよりますが「費用がかかる」ことに対して、子どもたちは無頓着です。

男子小学生

お金がかかる、って
言われても・・・

男子小学生

何万円っていうお金は、
イメージ湧かないな・・・

それは子ども側の論理に立ったら、致し方ない話でもあります。

塾で出来る新しい友達:広がる子どもの世界

新教育紀行
武蔵中学・高校のかつての校舎・物理実験室(新教育紀行)

苦労が多い「塾通い」ですが、塾で友達ができると結構楽しいこともあります。

小学校低学年〜中学年くらいで「まだ受験が本格化していない」時は、

男子小学生

新しく、違う小学校の
Aくんと友達になった!

女子小学生

Bさんと仲良くなって、
学校の友達等は違う新鮮味がある!

男子小学生

塾に行くのも
意外と楽しいな!

「塾も楽しい面がある」と感じる子どももいるでしょう。

こういうことは「子どもの世界が広がる」意味もあり、良い面もありそうです。

公立か私立かによって大きく変わりますが、同じ小学校では「似たような背景の友達」が多いです。

それに対して、「塾に行く」と「違う背景の友達」が出来ると、子ども心に楽しいものです。

ところが、この塾には多額な費用がかかるのが、親にとっては大変です。

参考書やテキストは、それほど高価ではありませんが、塾は毎月お金がかかります。

さらに講習の時もまとめてお金がかかって、後半は色々な模試も出てきます。

受験生の父親

模試を受けると、
一回あたり〜円か・・・

お金がどんどんかかってゆきます。

受験生の父親

やっぱり、模試は
たくさん受けた方が良さそうだな・・・

親にとっては、出費が続き、大変な苦労となります。

そして、子どもに

受験生の父親

とにかく合格するように、
頑張れ!

「とにかく頑張れ!」と言っても、子どもが「望んだ環境」かどうかは分かりません。

子どもにとっては、

男子小学生

「頑張れ」って
言われても・・・・・

こう感じる人が多く、誰しも「頑張り続けること」は大変です。

受験生の母親

とにかく
頑張るのよ!

男子小学生

頑張っているけど、
これ以上何を頑張れがいいんだろう・・・

「頑張れ」と言われても、大抵の子どもは「すでに頑張っている」のです。

ここで、大事なことは良いところ・出来ているところは褒めてあげることです。

「すでに頑張っている」子どもを褒める話を、上記リンクでご紹介しています。

親が望む費用対効果と受験:初志貫徹する姿勢

新教育紀行
武蔵中学・高校内のすすぎ川(新教育紀行)

コスパという言葉は、僕はあまり好きではないのですが、やはりある程度の費用対効果は欲しいです。

それぞれのご家庭で塾をお決めになっているならば、その塾を軸に貫徹するのが良いでしょう。

「他の塾のこと」は、あまり気にしない方が良いでしょう。

お任せした塾の方針に乗ってゆくのが良いでしょう。

新6年生の時、子どもともう一度、塾の雰囲気・先生との相性などを最終確認すると良いです。

受験生の母親

担任のP先生は
どう思う?

男子小学生

うん!
とても教え方がうまくて、好きだよ!

本人が「合いそう」ならば、良いでしょう。

受験生の母親

Q先生は
どう思う?

女子小学生

ちょっと、教え方が
よく分からない時があって・・・

「ちょっと・・・」という時は、「先生の教え方」よりも「子どもとの相性」による可能性が高いです。

人間である以上、「相性」は必ずあるものですから、子どもの素直な意見を聞くと良いでしょう。

「合わない」なら今すぐにでも、早めに変更しましょう。

決めたら「もう変更しない」のが良いでしょう。

世阿弥

ただ、返すがえす
初心忘るべからず!

「初心は忘れない」と言った世阿弥。

世阿弥は、室町幕府の足利義満将軍の頃に活躍しました。

そして、能の奥義をまとめた「風姿花伝」を著した世阿弥は、日本の文化の根幹をなす人物です。

世阿弥の言葉は、上記リンクでご紹介しています。

「変更する」のはお金も労力もかかります。

そして、方針変更は子どもにとって「非常に大きな負担」となり、最も避けるべき事です。

コスパを求めるならば、算数の問題集・参考書はは「中学への算数」がベストです。

一年購読しても2万円未満で、高密度・良い解法・優れた考え方ばかりで「コスパ最強」です。

塾の教え方の上手い先生、良い参考書・問題集などがたくさんあります。

肝心なことは「学んだことを吸収して、自分ができるようになること」です。

良い問題・解法が多いので、毎号大事にとっておいて、時々復習すると良いでしょう。

次回は上記リンクです。

新教育紀行

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