前回は「身近ななぜ?を大事にして、子供の好奇心を育てよう」の話でした。
日の出を見る体験:実際に体験する大事さ
教育紀行の最初の話で、「子どもに日の出を見せる」話を紹介しました。
小学生ならば、誰でも知っている「太陽は東から昇る」という事実。
一方で、この「事実」を体験として見たことがあるか、どうかは非常に大きな差があるでしょう。
真っ暗だった朝の4時前に、子どもを起こして、水平線から太陽が昇るのを見えるところへゆきます。
まだ、星が出ていました。
あっ、
星が見えるよ!
本当だね。
綺麗だね。
星を見たことはありますが、大抵は「夜〜真夜中」です。
早朝に起きて「星を見た」時、僕自身も不思議な気がしました。
やがて、少しずつ明るくなり、星が見えなくなります。
星が
見えなくなったね!
本当だね。
すっと消えたね。
やがて、太陽が水平線からひょっこり頭を出し始めました。
あっ、
太陽が見えたよ!
少しずつ、太陽が出てきます。
太陽の光が強くなってきました。
丸い太陽に
なってきたよ!
ここまで出てくると、太陽の丸さがよく分かってきます。
この辺りから、太陽が昇る速さが少し速く感じられるようになります。
まん丸の太陽が
出てきたよ!
丸い太陽が、水平線を昇って登場しました。
やや雲が多いですが、
太陽がよく見えて、
よかったね!
僕自身も、久しぶりに「太陽が水平線から昇る」のを見れて、楽しくなります。
水平線から出てきた太陽は、みるみる高度を上げてゆきます。
太陽の光の色も少しずつ変わってゆきます。
三脚で固定した状況で撮影したらよかったのですが、旅先なので三脚がありませんでした。
実際に、「太陽が水平線から昇る」体験をした子ども。
楽しかったよ!
子どもも喜んでくれて、よかったです。
自宅で日の出をみる体験
かつて、富士山の山頂に登った時、早朝にご来光をみました。
雲の上から見る太陽は格別でしたが、水平線から昇る太陽も、とても感動的です。
富士山や旅行先で「日の出を見る」のは景色も良いですし、非日常の経験として、とても良いでしょう。
旅行に行かなくても、「身近なところで日の出を体験してみる」も良いでしょう。
明け方に子供と起きて、自宅から一緒に日の出を見てみて、少しずつ明るくなる様子を眺めてみましょう。
あっ、
太陽が出てきた!
都市では、いろいろな建物があるので、なかなか良いアングルで見るのが難しいかもしれません。
「太陽が昇る最初の方」は見えにくいかもしれませんが、それでも「見る体験」は大事だと思います。
早起きすると昼間眠くなってしまうかもしれないので、昼寝ができる休みの時が良いでしょう。
実際の体験・経験と知識:学びへの好奇心
「実際に体験・経験してみる」と「知識として知っているだけ」とは全く違います。
経験することで「単なる知識」が発展した体験を伴う知識へと変化し、「大いなる・成長してゆく知識」へとなります。
こうした「体験する大事さ」は、小さな子どもには難しい事です。
こういうことを、きちんと理解している大学生も少ないでしょう。
小さな子どもには、「体験する大事さを理解する」というよりも、
体験することって
楽しい!
と思ってもらえることが大事です。
こうして「一緒に日の出を見てみる」とか「街を一緒に散歩する」など様々体験する事。
それは、子どもの「人としての広がり」を大きくするでしょう。
そして、こうして養成された好奇心は学力向上にもつながり、中学受験〜大学受験でも大きな力となるでしょう。
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