お兄さん・お姉さん・先輩から刺激を受ける大事さ〜自分が楽しいと思う部活へ・趣味が合う先輩との語り合い・新たな世界へ〜|中学高校での成長4・中学高校の学校生活

前回は「思春期を過ごす中学高校での生活〜年齢差が生み出す違いを体験・部活のメリット・「何かに打ち込む」体験・「異質な存在」と接する経験と人間性〜」の話でした。

目次

お兄さん・お姉さん・先輩から刺激を受ける大事さ

新教育紀行
武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

部活に入るからこそ得られる「お兄さん・お姉さんからの刺激」は大事です。

同級生でも、小学校高学年〜中学生になると個性が強く出てきて、人それぞれになります。

「気が合う友達」が一方で、「気が合わない同級生」もたくさん出てきます。

この「気が合う・合わない」もまた個性の一つでしょう。

同級生の間でも多種多様な方々がいる中、「違う年齢」の方達は完全に異質な存在です。

不思議なことに、一学年違うだけでも色々とブームが違ったりして、面白いです。

こうした、年齢が違う人との接点は小学校の委員会や部活でもあるでしょう。

どちらかというと、部活は運動部でも文化部でも「同級生同士が群れる」傾向があります。

それは、身体的・頭脳的なレベルが学年が異なると違うからでしょう。

対して、委員会では「委員会全員で相談する」ことがあるので、違う学年と接点ができます。

僕は小学校六年生の時に「図書委員会」に入って、勢いに乗って委員長になってみたことがありました。

ところが、その担任は僕に「目をつけていた」クラス担任(5,6年生共通)U先生でした。

〜君(僕のこと)、
何やってるの!

委員長として、
頑張るぞ!

と一生懸命色々とやってみても、上手くいかないこともあります。

すると、U先生は、

〜君(僕のこと)、
ダメじゃないの!

だから、中学受験生なんか、
だめなのよ!

当時、ちょっとお行儀が悪い点があった僕でしたが、強烈に怒られたU先生は本当に嫌な存在でした。

こうした中、下級生の5年生たちの中には、

〜さん(僕のこと)、
僕は、あれ良かったと思います・・・

と言ってくれたりして、嬉しかった記憶があります。

このように、小学校でも様々な「別学年との触れ合い」がありますが、せいぜい「一学年差」が多いでしょう。

対して、中高一貫校の場合は、最大で「中学一年生と高校二年生」の「四学年差」があります。

ここで「高校二年生」までとしたのは、高校三年生は大学受験で部活をしない傾向があるからです。

これは、小学校とは全然違うレベルで「異質な世界」となるでしょう。

自分が楽しいと思う部活へ

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武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

今回は僕の実体験をもとに、その「刺激」の話をしたいと思います。

中学一年生として、武蔵中学校に入学した僕。

部活には
絶対入ろう!

と、最初から決めていました。

昔から実験とかが好きで、小学校のクラブ活動もインドア派だった僕。

中学・高校は、
運動部もいいな。

と考えたりして、親しくなった仲間といくつかの部活を探していました。

当時、昼休みに上級生がなだれ込んできて、部室や活動している体育館・運動場に連れてゆかれる話をしました。

同様に、文化部の方に連れてゆかれたこともありました。

化学部の先輩たちからは、

化学部に入ったら、こういう特殊な液体などを
使って実験できるよ。

と言われたり、物理部の先輩たちからは、

物理部に入ったら、
こういう道具を使えるよ!

実験装置を自分で作って、
実験できるよ。

など誘われます。

様々誘っていただきますが、こちらのキャパシティーを超えてしまって、

何が何だか
分からなくなったけど・・・

となるのが実情です。

そして、様々回った結果、一つの部活に落ち着きました。

きっかけは、友人と一緒に様々回っている中、親しくなったK君から、

僕ね。
物理部入ったけどさ・・・

先輩も親切で、
実験も楽しいよ・・・

と誘われたことでした。

物理部も
楽しそうだな。

と結局、小学校時代の「実験大好き」の延長で「物理部へ入部」しました。

結局、小学校の時と
同じ感じだけど・・

最終的には「自分が楽しいと思う」部活を選びましょう。

趣味が合う先輩との語り合い:新たな世界へ

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武蔵中学・高校のかつての校舎・物理実験室(新教育紀行)

入ってみると、高校生の先輩たちが、周りをウロウロしています。

新しい中一だね。
君は何て名前?

と聞いてくるので、

はい・・・
僕は〜です・・・

当たり前なのですが、中一にとっては3~4歳上の高校生は結構迫力があります。

結構緊張したりするものですが、後になると楽しい思い出です。

入部すると、「新入り」に好奇心持った先輩方が大勢やってきて、話しかけてくれます。

やあ、僕はUだけどさ、
君は何て言うの?

はい・・・
僕は〜です・・・

一つ上の先輩に話しかけられて、その先輩とは「歴史」の趣味が非常に合いました。

おっ、君とは
話が合うね!

こう言う話れると嬉しくなります。

小学生の頃から、非常に歴史好きな僕。

別サイト「新歴史紀行」では、僕が歴史に関して考えていることを書いています。

嬉しくなって、色々と話してみると、

〜のことは
〜だと思います・・・

一つ上の先輩Uさんは、感心したように、

ほお〜、
君は中一なのに大したもんだ!

君はとても歴史を
よく知っているね!

歴史は、ずっと
大好きなんです!

なかなか
大したもんだ!

いえ・・・
ははは・・・

照れる僕。

そして続けて、先輩は言いました。

それで、君は司馬遼太郎は、
何を読んだのかな?

作家 司馬 遼太郎(司馬遼太郎の戦国 朝日新聞出版)

し・ば・りょ・う・た・ろ・う?

なんと、中一になったばかりの僕は、大作家・司馬遼太郎を知らなかったのです。

この何気ない語り合いの中で登場した司馬遼太郎という作家。

「歴史好き」であれば必ず読む作家ですが、この先輩と合わなかったらもう少し遅かったでしょう。

僕にとって「司馬遼太郎の世界」という新たな世界を知るきっかけとなりました。

新教育紀行

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