前回は「京都を原爆から守ったヘンリー・スティムソン〜原爆投下地の選定・自身の強い思いをハッキリ表現・信念と能力・米陸軍長官へ・自らの眼力に自信を持つ〜」の話でした。

陸軍士官から首相に就任したチャーチル:ヒトラーとの死闘

今回は、第二次世界大戦の時期に大英帝国首相だったウィンストン・チャーチルの話です。

チャーチルなら
知ってるよ!



イギリスの
首相だった人だよね!
日本では、イギリスと呼ぶことが多い英国。
第二次世界大戦の頃は、大英帝国という名称でした。



日本が大日本帝国だったのと
似ているね・・・
当時は、世界中が「帝国主義」だったので、「〜帝国」という国家名が多かったのでした。
1874年に生まれたチャーチルは、陸軍士官を経て、25歳の若さで英国国会議員になりました。



25歳で国会議員って、
すごいね・・・
その後、落選した時期もありましたが、着実に英国政界でのし上がったチャーチル。
強気一辺倒の人物でもあったチャーチルの言葉を、上記リンクでご紹介しています。
1940年5月10日、ついに英国首相に選任されました。



英国首相のWinston Churchill
(ウィンストン・チャーチル)だ!
ついに英国政界のトップに就任しましたが、この時期の大英帝国は「最悪の状況」にありました。





全Europe(欧州)を
我が手に!
チャーチルが英国首相に就任した前年の1939年には、ヒトラーによって第二次世界大戦が勃発。



まずはPoland(ポーランド)を
我が支配下に!
ソ連と共に、一方的にポーランドに侵攻したヒトラーに対して、



おのれ、Hitler(ヒトラー)め!
Germany(ドイツ)に宣戦布告!



Hitlerは、許せん!
我がFrance(フランス)もGermanyに宣戦布告!
即座に、英仏はドイツに対して宣戦布告しました。



ならば、
UK(英国)を爆撃せよ!
長い歴史において、欧州では「英仏が二強」でしたが、この時期はドイツが圧倒的な力を持っていました。



Hitlerの爆撃機や
戦車は強すぎる・・・
世界に冠たる大英帝国は、チャーチルが首相就任時には、ドイツ帝国に「押され続けていた」のでした。
大英帝国を勝利に導いたウィンストン・チャーチル:ノーベル文学賞受賞


当時、欧州において経済力と軍事力がトップだったドイツは、欧州を席巻しました。
上の図は、1941年12月大日本帝国が米国に真珠湾奇襲攻撃を敢行した時点の、枢軸国の勢力圏です。



枢軸国って、
日独伊を中心とする同盟だよね・・・



ヨーロッパが
ほとんど、枢軸国だね・・・
第二次世界大戦では、枢軸国と連合国が戦争しました。
・枢軸国:ドイツ・大日本帝国・イタリア・ハンガリー・ルーマニア・タイなど
・連合国:米国・英国・ソビエト連邦・中国・オーストラリアなど


上の世界地図では、「青:連合国、緑:連合国、明るい緑:途中から連合国に参加」です。
米国は、初期から英国や中国を裏から支援していましたが、正式参戦が途中なので「途中から」です。
上の地図を見れば、どう考えても「枢軸国が敗北するしかない」情勢でしたが、



我がGerman(ゲルマン)民族は
世界一!



我らが機甲部隊で、
電撃戦だ!
ドイツ軍の猛烈な勢いに対して、強国・フランスも降伏してしまい、ドイツは欧州を席巻しました。



あのフランスが
ヒトラーに降伏した、だと・・・



我が栄光ある
Great Britain(大英帝国)が・・・
大英帝国までもが、ドイツ帝国に「降伏寸前」まで追い詰められてしまいました。
ここで、チャーチルは、類稀なる指導力で、この英国最大とも言える危機を乗り切りました。



我々は、
Victory(勝利)のみ目指す!



Victory(勝利)、
Victoryだけだ!
大英帝国の議会演説では、こう極めて強く主張したチャーチル。
とは言っても、このままでは、大英帝国が「敗北する」のは時間の問題でした。
ここで、



とにかく、
Hitlerをぶち倒すのだ!
「対ヒトラー」の姿勢を鮮明にし続けたチャーチル。





我がUnited States(米国)も
参戦する!
米国が第二次世界大戦に正式参戦すると、少しずつ連合国が優勢になってゆきました。
真珠湾奇襲攻撃の話を、上記リンクでご紹介しています。
そして、枢軸国との戦争中、チャーチルは度々ルーズベルトと秘密会談を行いました。


最後には、ヤルタ会談で「戦争終了後の世界秩序」の話し合いをしたチャーチル。
ヤルタ会談の話を、上記リンクでご紹介しています。



我が大英帝国を
勝利に導いた!
そして、第二次世界大戦中の話をまとめた回想録で、1953年にノーベル文学賞を受賞したチャーチル。



首相になっただけでなく、大政治家で、
ノーベル文学賞受賞って、超すごいね・・・



きっと、チャーチルは、小さな頃から
とても優秀だったんだろうね・・・
誰しも、チャーチルは「若い頃から超優等生」と考えるでしょう。
ところが、チャーチル少年は、優等生どころか「落第生寸前」だったのでした。
次回は、チャーチルの少年時代の話です。