前回は「突破力の伸ばし方〜算数の入試問題・様々な工夫・過去問の取り組み方・得点力を高める・状況をしっかり・明確に理解する姿勢・瞬発力を鍛える姿勢〜」の話でした。
学力アップが分かりにくい算数
理科・社会・国語に比べて、「学力が上がりにくい」傾向がある算数。
そして、「学力が上がったのかどうか、分かりにくい」のも算数の特徴です。
理科の力学・電気などであれば、
あっ、そういうことか!
分かったぞ!
理解できると「分かった気持ち」になり、実際に出来るようになる傾向があります。
あるいは、理科・社会の暗記問題ならば、
この分野は、
一生懸命頑張って覚えたから、大丈夫!
この間のテストでも、
ここは成績がだいぶ上がった!
努力した分、ある程度は成績が上がります。
対して、一生懸命勉強して「分かった気持ち」になったはずの算数のある分野。
ここまでは、
分かったのに・・・
模試などで、解答を読むと、
なぜ、ここから先が
分からなかったんだろう・・・
「ちょっと気付けば一気に解けるはずだった」ことも多い算数(数学)。
この「ちょっと気づくこと」が、コツ・ポイントであるとも言えます。
やっぱり、算数のセンスや
ひらめきがないと、できないのかな・・・
一生懸命に長時間勉強して、基本問題は出来るようになっても、
応用問題が、
ちょっと出来ない・・・
「なかなか応用問題が解けない」こともあるのが算数。
「大きな点差がつく科目」であり、突出して「大事な科目」である算数です。
「算数に対する複雑な思い」は、算数が非常に出来る人以外は、多くの人が持っているでしょう。
算数の学力・成績アップのコツ:基本的解法・定石をマスター
算数の学力が
もう少し
上がって欲しい・・・
「もう少し上がると良い」と考えている人に向けて、算数の学力をアップさせる勉強法の話です。
まず、「算数のセンス・ひらめき」と「応用問題・難問を解く力」は、それほど大きな関係はないです。
特有の「算数のセンス・ひらめき」を持つ方は、「応用問題・難問を解く力」が高い可能性はあります。
「応用問題・難問を解く力」を高めるには、
やっぱり、
問題をたくさん解かないと!
「たくさん問題を解く」と考える方が多いのが現実です。
確かに「多くの問題に取り組む」ことは大事ですが、「しっかり理解すること」が大事です。
「多くの問題に取り組む」のは、ある分野の「基本的考え方をマスターする」ためには大事でしょう。
それは、「基本的考え方・解法のある程度のバリエーション」は、身につける必要があるからです。
将棋も「ある程度の定石」をマスターしなければ、「始まらない」のが現実でしょう。
この「定石をマスター」に関しては、「その数」や「マスターの仕方」はそれぞれの方次第でしょう。
算数のある分野の「基本的考え・解法をマスターする」こと。
それは、「将棋の基本的定石をマスターする」ことと似ているでしょう。
定石に関する話を、上記リンクでご紹介しています。
「ある分野の基本的考え・解法」がマスター出来ていれば、難問までは解けるようになるでしょう。
そこで、
応用問題は
どう考えると良いのかな・・・
このように悩むよりも、「基本的考え・基礎的解法」をもう一度復習すると良いでしょう。
応用問題・難問への取り組み方:大事な問題のまとめノート
「ある分野の基本的考え・解法」をマスターするためには、「ある程度の問題数」が必要です。
その後の「応用力を鍛える」プロセスでは、良問の応用問題・難問を「何度かやる」ようにしましょう。
同じ良問に繰り返し取り組み、きちんと理解することは学力の向上に結びつきます。
本人からすると、
また、
同じこの問題をやるの・・・
ちょっとテンションが下がる人もいらっしゃるかもしれません。
その場合は、親が問題を再編集して、子どもに取り組んでもらうのも良いでしょう。
例えば、親がノートに「大事な問題」「解けるようになりたい問題」を書き写しましょう。
「大事な問題ノート」を作るイメージです。
そして、それを子どもに解いてもらうも良いでしょう。
これを
やってみて。
この時、
たくさんの問題を
やらせなければ!
「たくさんの問題」と思わずに、数は少なめでも、少しの問題でも良いでしょう。
その「ほんの1題」が、試験当日大きく運命を分けるかもしれません。
親がノートに書かなくても、参考書・塾のプリントをコピー・加工してもよいでしょう。
大事なところを
コピーしたから、やってみて。
そして、子どもに取り組んでもらうのも良いでしょう。
・良問の応用問題・難問を「何度かやる」
・「大事な問題」「解けるようになりたい問題」を親がノートにまとめて、子どもにやってもらう
・ノートにまとめる際は、手書きでもコピーでもOK
この「大事な問題まとめノート」を作るときは、「丁寧に」を意識しすぎないことが大事です。
大事なことは、子ども本人が「出来るようになること」です。
ほんの少し、ほんの一歩でも算数の学力は向上させたいものです。
「同じような勉強」よりも新鮮味があり、
お父さん・お母さんが
一緒にやってくれている!
気持ちは、子どもも嬉しいでしょう。
そして、
もう少し
頑張ろう!
「もう少し頑張る」という気持ちになるでしょう。
その気持ちを持つことも、算数の応用問題・難問を解く力の向上につながるでしょう。
この「大事な問題まとめノート」は、世界で一冊だけの「その子だけのノート」です。
このノートの問題を
完璧に理解しよう!
「完璧に理解する」気持ちを持つことが大事です。
「完璧」は現実的には難しいことですが、「完璧目指す姿勢」は大事です。
次回は下記リンクです。