過去問に取り組むタイミング「いつからやるべきか?」〜過去問の出来具合と自信・「出来なくてもよい」くらいな気持ち・過去問は大事な問題集・自分なりに出題傾向を習得〜|中学受験・高校受験・大学受験

前回は「朝の勉強時間を最大限活かす勉強法〜思考のトレーニング・筋肉トレーニングとは根本的に別・学校側が「ぜひ入って欲しい」と考える人間像を目指す学び〜」の話でした。

目次

過去問に取り組むタイミング「いつからやるべきか?」

種子島(新教育紀行)

女子御三家志望の小学校6年生Kさんの親御様から、ご質問を頂きました。

質問11

娘が女子御三家を志望しています。

理科はコアプラスを大体終えました。

そろそろ、過去問に取り組んで大丈夫でしょうか。

知識は十分でしょうか。

ご意見お聞かせください。

ご質問頂き、有難う御座います。

過去問に取り組む時期等に関しては、「早い方が良い」です。

ですから、「すぐに過去問に取り組みましょう」が私の答えです。

今回は中学受験の方の話ですが、高校受験・大学受験も同様です。

中学受験生の理科の参考書を読むと、実に広範囲かつ非常に多い分量です。

大人の方が中学受験の問題をみると、

受験生の父親

これら全部を
小学生が覚える必要があるのか・・・

このように大抵の方が感じるでしょう。

特に最難関校の問題をみると、

受験生の父親

この問題を
小学生が出来るの?

大人・社会人でも難しい問題が多数あります。

ここで、どのレベルの学校を志望するにしても、過去問は早く取り組むのがベストです。

過去問は「受験当日に自分が出来るようになる問題」です。

そのため、一日でも早く取り組んで「明確な目標を意識する」ことが大事です。

過去問の出来具合と自信:「出来なくてもよい」くらいな気持ち

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例えば、開成中学に合格するためには、上記のような問題が「ある程度出来る」必要があります。

選択・暗記問題を解くコツを、上記リンクでご紹介してします。

この問6は難問ではありませんが、様々な人物・地名・単語が並びます。

問6の人物・地名・単語

・北条時宗、竹崎季長

・元寇、文永の役、弘安の役

・鎌倉幕府、執権、御家人

・モンゴル軍、肥後国、火薬、兵器、防塁(石塁)、絵巻物

鎌倉幕府第八代執権・北条時宗(Wikipedia)

北条時宗や元寇(文永の役、弘安の役)は、中学受験の「基本事項」です。

他に「竹崎季長、肥後国、火薬、兵器、防塁(石塁)、絵巻物」と多くの固有名詞・単語が登場します。

男子小学生

やっぱり、
これ全部出来るようになるのは、直前期でしょ・・・

女子小学生

これら全ての人物、言葉を
知っていなければならないのかな・・・

「四つ程度から選ぶ」選択肢の問題は「たまたま当たる」こともあります。

一方で、ある程度は理解してないと正答には至らないのが現実です。

男子小学生

だから、もう少し勉強して、
暗記を増やしてから出ないと、過去問はちょっと・・・

女子小学生

あまり出来が悪いと、
自信を無くしそう・・・

このように考える方もいるかもしれません。

「70%程度できれば合格できる」ので、「出来なくてもよい」という気持ちで過去問に取り組みましょう。

試験当日に大勢の受験生たちの合否を決定する試験です。

これからまだまだ学力が上がった時に解く問題なので、

女子小学生

試験〜ヶ月前の今、
出来たら、すごいかも!

このような楽観的考えが良いでしょう。

過去問は大事な問題集:自分なりに出題傾向を習得

左上から時計回りに木戸孝允、坂本龍馬、西郷隆盛、中岡慎太郎(国立国会図書館)

志望校がある程度「暗記力」をテストするのであれば、暗記するしかありません。

「どこまで暗記すれば良いのか」「どこまで覚えたら十分か」というのは、なかなか難しいです。

志望校によっては、「ここまで細かな知識を出すの?」と感じる問題もあります。

それは、出題者側からの視点で考えると、

出題者

最近の志望者たちは、
よく知っている。

出題者

志望者がたくさんの知識を
蓄えてくるから・・・

出題者

点差をつけるためには、
細かな知識を出題せざるを得ない。

「点差をつける」ためには、細かな知識を入れることがあります。

そういう「細かな知識」を知っている方は強いです。

ところが、「細かな知識」の理解はその科目・分野をよほど好きか得意でないと難しいでしょう。

得意科目・分野に関する話を、上記リンクでご紹介しています。

学ぶ目標を理解するためにも、「ある程度学んだら、すぐ過去問に取り組む」のがベストです。

過去問を、特別視しない方が良いでしょう。

過去問を、「普通の問題集の問題」と同じように取り組みましょう。

そして、できなかった問題を「しっかり学ぶ」「きちんと理解する」「じっくり覚える」姿勢が良いです。

過去問に早めに取り組む姿勢

・志望校の過去問は「特別な問題」ではなく、問題集の一つ

・何度か取り組んで、過去問の出題傾向を自分なりに習得

早めに過去問に取り組む姿勢が、合格への道を切り開くでしょう。

正六角形の問題(新教育紀行)

正六角形の問題を解くコツを、上記リンクでご紹介しています。

算数に関しても、特に第一志望の学校の過去問は「解き方を覚えてしまうくらい」やると良いでしょう。

ここで大事なことは「解き方を覚えよう、丸暗記しよう」と思わないことです。

何度もやっているうちに、

男子小学生

もう解き方
覚えちゃったよ・・・

くらいな感じになると、その問題の類題も「大体の方向性が分かる」ようになるでしょう。

そして、

男子小学生

志望校の過去問は、
やり切ったよ!

こういう気持ちになると自信が強くなるでしょう。

すると、

男子小学生

試験当日も
できると思うよ!

この「出来ると思う!」自信が合格を勝ち取る一つの姿勢です。

ご本人の志望校合格を心より願っております。

次回は上記リンクです。

新教育紀行

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