前回は「中学受験が完了した受験生たちと小学校〜ライバルであり仲間であり同士である中学受験生たち・中学受験のプロセスと小学校での経験〜」の話でした。
中学受験生たちの小学校卒業
中学受験をした受験生、親の方々はお疲れ様でした。
様々な結果が出ましたが、自分が進学する学校に夢を持って、最後の小学校生活に臨みましょう。
首都圏の場合、中学受験が終わった後は小学校卒業まで、一月ほどとなります。
中学受験をした子どもたちは、中学受験直前に数日休んだ方もいらっしゃるでしょう。
それによって多少の義務教育上の「やり残したこと」があったとしても、「大きな問題ではない」です。
「大きな問題ではない」というのは語弊があるかも知れません。
それは「生徒自身の気持ちと比較した時」という前提が付きます。
いずれにしても、中学受験をした方もしなかった方も、大きな一つの区切り=小学校卒業です。
幼稚園などの卒業も大きなイベントですが、ハッキリ物心ついた後の「大きな一区切り」は初めてでしょう。
この「大きな一区切り」は、明るい気持ちでポジティブに臨むようにしましょう。
中学受験後の明暗が分かれる中
中学受験で第一志望に無事合格した生徒は意気揚々としていて、多少のことは気にしないでしょう。
一方で、中学受験生の中には「必ずしも第一志望ではない学校」への進学が決定した等の生徒もいます。
本人の性格にもよりますが、その子どもたちは「思い通りに行かなかった結果」に対して、
A中学校行きたかったけど、
上手くいかなかった・・・
あ〜あ・・・
B中学に行きたかったな・・・
いくらかの心残りがあるでしょう。
僕は運よく第一志望に合格しましたが、この頃のことは30年以上経過した今でも記憶にあります。
受験後「うまく行かなかった同級生」に、学校で会った時の事を覚えています。
えっ!君は
M中学に合格したの!
うん・・・
そうだよ・・・
・・・・・
なんだか申し訳ないような「複雑な気持ち」になりました。
意気消沈している同級生もいます。
〜くんは
大丈夫かな・・・
と思ったものです。
中学受験生に対する教員の取るべき姿勢:教師としての矜持
中学受験経験者の方であれば、この気持ちは分かるでしょう。
教員の方にも中学受験生たちには配慮してほしいと考えます。
中学受験経験者でないならば、自分の大学受験の時のことを思い出して頂きたいです。
そして、「子どもたちの気持ち」を考えてみて頂きたいと思います。
受験という意味では、大学受験も中学受験も大差ありません。
むしろ、幼く・精神年齢も若い小学生にとって「中学受験は大学受験より大変なこと」でしょう。
大学受験をする高校生も大変な苦労をしますが、
受験に向けて、
頑張らなきゃ!
それを6歳も若い小学校6年生が、実行することは並大抵のことではないのです。
この「当たり前の事」がきちんと出来ている大人は実は少ないものです。
人々が「他人の気持ちになる」ことがきちんと出来ていれば、世界中で争いや紛争は大分減るでしょう。
中学受験前後に欠席した分の課題等があります。
そのやり残しを強いられている子どもがいるかもしれません。
「小学校で先生に少し辛く当たられている」という子どもがいらっしゃっるかもしれません。
親は「それは先生が悪い」とはっきり伝えて、子どもを守ってあげましょう。
義務教育を、きちんとこなすことも大事です。
一方で教員の方には「生徒の気持ちを察して」接して頂きたく思います。
それは「教員として最も大事なこと」であり「教師としての持つべき矜持」と考えます。