入試当日に何が起きても合格する気持ち〜勝利へ「万全の手」を数段打っていた薩長・鳥羽伏見の戦いの帰趨・薩長と徳川の正面衝突〜|中学受験・高校受験・大学受験

前回は「入試本番の心構え・思考のエンジンかけて試験開始後はフルパワーで〜深呼吸して落ち着いてページを開く姿勢・常に平常心・持てる力を存分に発揮〜」の話でした。

目次

薩長と徳川の正面衝突

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戊辰戦争:左上から時計回りに、西郷隆盛、徳川慶喜、松平容保、木戸孝允(国立国会図書館)

幕末維新の風雲の時期が数年間続き、ついに討幕軍と幕軍が正面切って戦うことになりました。

幕末、「屋台骨がガタガタだった」と表現されることが多い徳川幕府。

そのような見方も可能かもしれませんが、「日本国内全体がガタガタしていた」のが実情でした。

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幕末の優れた幕臣たち:左上から時計回りに榎本武揚、小栗忠順、川路聖謨、勝海舟(Wikipedia)

徳川家には優れた人物は、直属の幕臣・旗本だけでもまだまだ多数おり、

徳川慶喜

我が徳川幕府が
負けるわけには、絶対にいかん!

相応に優れた人物であった将軍・徳川慶喜は、薩長を潰して「徳川の復権」を狙っていました。

ここで岩倉具視たちが暗躍し、天皇・朝廷の意思が強引に薩長側になり、

徳川慶喜

なぜ、朝廷は、
ここまで徳川に冷たい・・・

「魔術的」さらに「ルール違反」の手を、立て続けに打たれた徳川は、

徳川慶喜

・・・・・

徐々に劣勢になってゆきました。

徳川慶喜

だが、我が徳川は
日本で抜群の力を持つ!

実際、徳川幕府の力は超越的であり、普通に薩長が組んだところで「到底及ばない」のが実情でした。

西郷隆盛

なんとしても、徳川を
ぶっ潰さねば!

木戸孝允

徳川を倒さねば、
こちらが倒されてしまう・・・

雄藩の中でも、特に強力であった「薩長が手を結んだ」薩長同盟。

内情は「呉越同舟」であり、必ずしも仲良しではありませんでしたが、とにかく「打倒徳川」でした。

双方の思惑が複雑に交錯する中、1868年の新年が明け、京付近では戦争勃発の気配が濃厚になりました。

西郷隆盛

いよいよ、
徳川と正面切って戦う!

木戸孝允

もはや、やるしか
ないな!

勝利へ「万全の手」を数段打っていた薩長:鳥羽伏見の戦いの帰趨

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鳥羽・伏見の戦い(Wikipedia)

この直後に、「鳥羽・伏見の戦い」が勃発して、「薩長軍は楽勝した」のが歴史の通説です。

この「薩長楽勝」は、実は薩長にとって「有利な要素が複合的に、同時に起きた」のが最大の理由でした。

それは、「後世から見たら分かる」ことで、実際は、

西郷隆盛

だが・・・
本当に徳川に勝てるだろうか・・・

木戸孝允

そんなに簡単に
徳川を倒せるのか・・・

西郷や木戸は、内心、かなり不安だったはずで、「薩長が一度は敗北する」可能性も高かったのでした。

なんと言っても、薩長5,000対幕軍15,000で、3倍も開きがあります。

男子小学生

当時は、薩長軍の方が
鉄砲とか全然良かったんだよね!

女子小学生

幕府軍は、旧式の銃を
使っていた、って習ったよ!

確かに、「幕軍の装備が古い」面はありましたが、実は幕軍は当時フランスの協力を得て、

徳川慶喜

我が幕府軍は、
急速に近代化したぞ!

莫大な財源を有した幕府は、一気に近代化した軍隊を持っていました。

当時、日本最強であり、おそらく世界最強であった薩摩藩士たちを率いる西郷は、

西郷隆盛

我が薩摩藩士は強いが、
ここは、敵地のようなもの・・・

実際、京都は京都守護職の松平容保ら会津藩士がおり、

木戸孝允

会津藩士の連中も
いるしな・・・

(当時は大)は、当時も徳川幕府の重大拠点であり、武器弾薬が豊富にありました。

そして、多数の旗本や幕軍が結集していた1868年の正月。

西郷隆盛

やるだけやって、
敗北したら、一度仕切り直しだ!

西郷隆盛

万一の時は、天子様(明治天皇)を
長州に動座頂きたいが・・・

木戸孝允

長州は万全の体制で
お受け出来る!

「万一敗北」の場合、

西郷隆盛

敗走の場合、天子様の安全は
我が薩摩が保証しよう・・・

明治天皇や朝廷一派を引き連れ長州へ移動する、という「超非常策・緊急策」も考えていた西郷と木戸。

「一度敗北した後に再起して、最後に勝利」という例は、日本史に多数例があります。

西郷隆盛

この合戦に関して、
勝利へ向けて「万全の手」は全て打った・・・

木戸孝允

うむ・・・
もはや考えうる「他の手段」はないな・・・

そして、勝利へ向け「万全の手」を数段打っていたのが、薩長でした。

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鳥羽・伏見の戦い(Wikipedia)
西郷隆盛

よしっ!チェスト!
ゆけっ!

「何がなんでも最後には勝利」の手段を講じて、徳川軍と正面戦争となった薩長軍。

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鳥羽・伏見の戦い(Wikipedia)
徳川軍

に、
錦の旗が・・・

幕府軍に明確な総大将が不在であり、意外なほど強力だった「錦の旗」の登場で結果は、

西郷隆盛

よしっ!
徳川に勝ったごわす!

木戸孝允

よしっ!
思いの外、我が軍が強かったな!

意外なほど、「薩長の楽勝」となりました。

入試当日に何が起きても合格する気持ち

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雲と空(新教育紀行)

この「勝利のために考えうる全ての手を打っていた」薩長の姿勢は、受験生にとっても大事です。

入試当日まで、出来るだけ復習中心で学力を上げた上で、

男子小学生

いよいよ、
入試本番だ!

女子小学生

今日のために、
この何年か頑張ってきた!

入試当日を迎える受験生たち。

中でも、第一志望校に対しては、それぞれが強い思いを持って臨むでしょう。

ところが、入試当日に、思いがけないことが起こる可能性があります。

男子小学生

出来るはずだった、算数が
ちょっと今ひとつだった・・・

男子小学生

おかしいな・・・
こんなこと初めてだ・・・

「出来るはずの算数」で、「うまくいかなかった」という事態もあり得ます。

女子小学生

今まで良い成績ばかりの
国語が、ちょっと調子が悪かった・・・

女子小学生

模試ではいつも出来て
いたのに、なぜ?

人間である以上、誰しも調子やリズムがあります。

「たまたま上手くいかない」可能性もありますが、最終的に「総合点で勝てば良い」と考えましょう。

男子小学生

得意の算数が今ひとつだったけど、
ここで仕切り直して、特に理科で頑張る!

女子小学生

国語で差をつけたかったけど、
社会でいつも以上に頑張ろう!

このように「想定外の事態」が起きても、「仕切り直しが出来る」ような心構えを持っておくと良いです。

事前に十分に「想定外の事態への対処」に対する「強い気持ち」を持っておきましょう。

男子小学生

よしっ!
次の試験こそ最後の決戦だ!

女子小学生

この試験のために
頑張ってきたんだ!

このような「強い心構え」で試験に臨み続けると、合格への道が開けるでしょう。

次回は上記リンクです。

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