前回は「色々な科学の体験が楽しい板橋区立教育科学館〜地球発電と電気を生み出す体験・磁石と導線から生まれる電気〜」の話でした。
小学校をリノベーションした画期的サイエンスラボ・イマジナス

杉並区の高円寺駅近くにある「イマジナス:杉並サイエンスラボ」を訪問しました。
このイマジナスを訪問したのは、

スライム作りやっている
みたいだから、行きたい!
どこかの施設を訪問した際に、ポスターを見た子どもが「スライムづくりをしたい」と言いました。



それじゃ、
行ってみようか。
そのポスターに記載された内容を確認し、初めてイマジナスを知りました。
杉並区の方はご存知の方が多いかと思いますが、筆者はイマジナスを初めて知り、



小学校を
リノベーションしたんだ・・・
小学校の統廃合によって、廃校となった学校建築をリノベーションした施設です。


様々な博物館などでは、それぞれの個性があって、大人も子どもも学びながら楽しめます。
那須塩原にある「木の葉化石園」の話を、上記リンクでご紹介しています。
これらの施設の建築も良いですが、「小学校の建築・空間を活かした」点に興味を持ちました。


訪問すると、小学校の雰囲気そのものを感じることが出来ます。
元々の小学校の建築が、普通の小学校の建築とは大分異なる特徴的なデザインです。
この特徴的なデザインを活かしたリノベーションによって、サイエンスラボを作ったのはとても良いです。


入ってみると、「よく学び よく遊べ」という標語の看板がありました。
小学校時代からあったのか、サイエンスラボでつけたのか不明ですが、昔からあったように感じます。


校舎に囲まれた階段広場のような空間もあり、元小学校とは思えないデザインです。
リノベーションで手を加えた範囲は不明ですが、建築の躯体は「小学校のまま」のはずです。
すると、元の杉並区の小学校のデザインは、かなり強いコンセプトがあったように思われます。


柱・梁・壁などはコンクリートの躯体そのままで、質実剛健な空間となっています。
この「小学校をリノベーションした空間」で体験するサイエンスに、



早くスライムづくり、
やりたい!
大いに期待しながら、子どもと一緒に部屋に向かいました。
様々な色や付加物を選んで作るオリジナル・スライム


企画展「スライムLAB」は、大人気で結構な人が並んでいました。



ちょっと並ぶけど、
少し待ってね。



うん、早く
作りたいな!
チケットを予約して向かいましたが、予約時間制ではないため、並ぶ必要がありました。
そして、15分ほど並んで、いよいよ教室へ。





ここで、
袋にワンプッシュ入れてください。



ここで、袋を
開いて、これを入れるんだね・・・
「洗濯糊+水」の水溶液を、ビニール袋の中に入れました。





スライムに入れる好きな色を
選んでください。



色を混ぜても
良いですよ!
こういう「自分で作る」実験では、色や形を個性に応じて自由に出来ることが大事です。
今回は、スライムづくりなので「形は不定」のため、「色が子どもの個性」となります。
赤・青・オレンジの三色から選び、さらに色を混ぜても良いので、かなり広範囲の色が出せます。



僕はブルーで、
混ぜるのは、どうしようかな・・・
「自分の作品」を作る気満々の子どもたちは、色で迷います。



ブルーも綺麗だし、
オレンジも良さそう・・・



僕はブルーだけが
良いかな・・・
そして、自分の好きな色に決めて、次に進みます。


そして、「蓄光パウダー」や「つぶつぶピーズ」は、入れるか入れないかを選べます。
色以外にも様々な選択肢があり、「オリジナルスライム」を作ることが出来ます。
この企画展の面白いところは、コインを得て(有料)、自分の好みに応じて支払うことです。
いわば、子どもたちに「選択の自由」を与えている点が、とても好ましいです。



この粉を入れると、
暗いところでスライムが光るよ・・・



コイン二つ必要だけど、
どうする?



光るのは面白いから、
やる!
こういう「暗闇で光る」のは、子どもは喜ぶ傾向があります。



泡を入れることも
出来るよ!



う〜ん、
泡は良いかな・・・
大体の方向性が決まり、オリジナルスライムづくりを進めてゆきます。


そして、スライムづくりのために新たな溶液を加えます。



やっぱり、さっきの
泡を入れてみたい!
ここで、さっき「やめる」と決めた「泡を入れる」ことにした子ども。


「泡」はシェービングフォームのようですが、これを入れるスライムは初めてです。



泡を袋に入れて、
混ぜてみて・・・





こうかな?
なんか、結構難しい・・・
袋の中に、泡とスライムが混ざって、不思議な感じになりました。
これで「オリジナルスライム」が完成しました。
この企画展が面白いのは、さらに「自分で作成したオリジナルスライムで実験する」点です。
次回は、スライムで様々な実験をする話です。