関東と関西で大きく異なる中学入試日程〜合理的発想の関西中学入試日程・「とにかく2月1日」の首都圏中学〜|中学入試スケジュール1

前回は「中学受験の是非と「正しい」小学生の教育〜中学受験と「どのタイミングで受験?」・いつ「のびのび過ごす」か〜」の話でした。

目次

関東と関西で大きく異なる中学入試日程

新教育紀行
雲と空(新教育紀行)

2025年の中学入試が終わる時期になりました。

今年2025年に中学受験に臨んだご本人や親の方々は、大変お疲れ様でした。

男子小学生

第一志望は落ちちゃったけど、
第二志望のJ中学に行こう!

女子小学生

第一志望のK中学に
なんとか補欠合格できた・・・

入試の結果は様々ですが、自分が通う中学校が「自分に最適」と思うことが大事です。(上記リンク)

今回は、中学受験の入試日程・スケジュールの話です。

中学受験に限らず、高校受験〜大学受験においても、各学校の入試日程・スケジュールは大事です。

男子高校生

僕は〜学部を
目指していて・・・

男子高校生

第一志望はX大学だけど、
第二志望はA大学か、B大学か・・・

まず第一志望校を決めますが、第二志望校以降は「第一志望校と日程がずれている」必要があります。

そして、第三志望校以降も受験する人は、

女子高校生

私は第一志望はP大学、
第二はQ大学、第三はR大学にしたいけど・・・

女子高校生

入試日程は、
どうなっているかな・・・

受験のスケジュールをしっかり把握して、きちんと試験を受けるスケジュールを決める必要があります。

受験生の中には、

男子高校生

〜学部に入るために、
スケジュールと偏差値を元に考えて・・・

「まずは入試スケジュールから」考える人もいるでしょう。

いずれにしても、受験においては、決定的に重要なのが「入試スケジュール」です。

この入試スケジュールは、中学受験においては、大きな特徴があり、

関西の中学校

関西では、1月の第3土日を
軸に入試を実施します!

関西は、概ね1月の第3土日が山場であり、今年2025年の場合は、

関西の中学校

我が中学校は、今年は
1月18日(土)、19日(日)が受験日とします!

1月18日(土)、19日(日)の両日に、関西から九州にかけて一斉に受験が行われました。

「関西」は基本的には、京都・大阪・兵庫付近を指しますが、中学受験では四国・九州も似た傾向です。

対して、関東地方は、千葉県・埼玉県などで1月から入試が開始しますが、

首都圏の中学校

首都圏では、2月1日〜5日位を
軸に入試を実施します!

特に首都圏では、昔から頑ななまでに「2月1日から山場」となります。

このように、関東と関西、特に首都圏と関西では大きく異なるのが、中学受験のスケジュールです。

合理的発想の関西中学入試日程:「とにかく2月1日」の首都圏中学

新教育紀行
京が中心・重心の日本列島(新教育紀行)

日本では、大きく分けると「東日本と西日本」または「関東と関西」と分ける考え方があります。

そして、これらの「境目」は、だいたい京都府・滋賀県付近であることが多いです。

東日本と西日本

・東日本:中部・東海・北陸・関東甲信越・東北・北海道

・西日本:近畿・中国・四国・九州・沖縄

北海道を「北日本」と呼ぶこともありますが、「大きく二つ」ならば、上のような感じが一般的です。

「関東と関西」は、それぞれ「一部の地域を指す」ことが多いです。

関東と関西

・関東:関東地方(首都圏付近)または東日本

・関西:関西地方(京都大阪付近)または西日本

男子小学生

僕は広島だから、
中国地方であって、関西じゃないけど・・・

中国地方や九州地方を「関西」というのは、是非がありそうです。

日本を「概ね二つに分けて考える」時には、「関東と関西」という分け方も間違いではないと考えます。

この「東と西」には、いずれも「」という「区分する地点」を意味する言葉が使われています。

この点で、「関東=関の東」「関西=関の西」と考えると、「関=京都、昔の山城」と考えても良いでしょう。

New Educational Voyage
戊辰戦争:左上から時計回りに、西郷隆盛、徳川慶喜、松平容保、木戸孝允(国立国会図書館)

江戸時代までは、天皇(陛下、帝)は京都におり、日本の首都は正式には京都でした。

「最後の将軍」となった徳川慶喜より前の将軍は、「基本的に常に江戸にいる」状況でした。

対して、天皇(帝)は「ずっと不動の京・山城」で、近代まで「日本の重心は京・山城」でした。

男子小学生

やっぱり、関東と関西って
歴史的にも違うんだね・・・

女子小学生

歴史的に違うから、
中学入試のスケジュールも違うのかな・・・

歴史的にも文化的にも「全く違う」と言える、関東と関西、あるいは東日本と西日本。

中学入試のスケジュールは「2週間の違い」であり、

男子小学生

1年のうちの約半月の違いだから、
1/24の違いだね。

「1年=約50週」から見れば「少しの違い」かもしれません。

「少しの違い」とは言え、中学受験をする本人や親にとっては「1日でも大違い」です。

男子小学生

そうだよ・・・
入試の日が1日違ったら、全然違う・・・

女子小学生

入試本番が1日遅くなっても、
1日早くなっても困る・・・

そして、関西の中学校の「1月の第3土日を軸に入試を実施」は、

関西の中学校

入試の際は、「受験生本人だけ」
ということは極めて少なく・・・

関西の中学校

ほとんどの受験生に
親が同伴する・・・

関西の中学校

共働き家庭も多く、その場合は平日ならば、
親のどちらかは仕事を休む必要がある。

関西の中学校

この観点から、入試の実施は
土日が望ましいだろう・・・

「受験生の親」にも配慮しているとも言え、「関西らしい合理性」を感じます。

対して、関東、特に首都圏は「とにかく2月1日」であり、

首都圏の中学校

2月1日が何曜日であろうと、
一切関係ない・・・

首都圏の中学校

確かに、同伴する親の方は
大変かもしれないが・・・

首都圏の中学校

日程は毎年不動であることが、
大事なことである・・・

首都圏の中学校

毎年、我が中学校の試験日程が
不変であれば、皆スケジュールが立てやすい。

首都圏の中学校

我が校の中学入試日は
毎年2月1日!

頑ななまでに「2月1日解禁」とも言える入試スケジュールを堅持しているのが、首都圏の中学校です。

関西の方が柔軟性がある様にも感じますが、「日程が動かない」のは「分かりやすい」のかも知れません。

この中学入試スケジュールへの視点の大きな違いもまた、関東と関西の文化の違いと考えます。

次回は、この「関東と関西の中学受験日程の違いの今昔」を考えます。

次回は上記リンクです。

新教育紀行

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