前回は「物理部の活動が超活発な早稲田〜電子工作の一対一体験工作・素朴で元気な生徒が並んで歓迎・『生物を直に感じられる』生物部〜」の話でした。
独自模型で合戦の説明を熱弁する早稲田:響き渡る歴史への熱意
今年2024年9月28日〜29日に開催された早稲田中学校・高校の文化祭「興風祭」を訪問しました。
生物を間近に感じられる生物部、体験実験が楽しすぎた物理部を訪問して、
そろそろ
お腹が空いたかも・・・
それじゃ、
学食に行こうか。
うん!
学食行ってみたい!
小学生には馴染みがない「学食」という言葉も、様々な文化祭訪問で覚えた子ども。
学食では、早稲田「興風祭」特製のお弁当が二種類用意されていました。
この唐揚げカレー
とっても美味しい!
多くの方がテキパキと次々にお弁当を作成していて、すぐに購入できたのが、とても良かったです。
文化祭ならではの特設コーナーも良いですが、このように学食などで一休み出来るのは良いです。
そして、その学校に通う中高生達が利用している学食を体験でき、「学生の日々」が感じられます。
一休みしたので、次の展示に向かいますが、
ちょっと理科が
続いたから、別のタイプにしようか・・・
ここで、歴史好きの筆者としては、歴史部に大いに興味を持ったので、
歴史部に
行ってみようか。
歴史部、
行ってみる!
歴史部では、部員達の渾身の作であるリアルな合戦の展示がありました。
このような「合戦の展示」を見かけることが多いですが、早稲田の歴史部は全く違った展示でした。
それでは、これから
川中島の合戦のご説明をします!
川中島の合戦では、武田信玄と
上杉謙信が、信濃=現在の長野県で戦いました。
このように、歴史部員の方が合戦の模型を動かしながら説明してくれました。
キツツキ戦法で、
武田軍の別働隊が上杉軍に奇襲攻撃しましたが・・・
このように、5回あった川中島の合戦の中でも、最も激戦であった第四次川中島の戦いを説明します。
第N次川中島の戦い | 年 |
1 | 1553 |
2 | 1555 |
3 | 1557 |
4 | 1561 |
5 | 1564 |
1553年から1564年まで、12年もの長き間に度々行われたのが川中島の戦いです。
実は有名な「キツツキ戦法」に関しては、「実際に行われたか」は歴史家の間で議論があります。
話としては面白い「キツツキ戦法」ですが、不合理な点が多く講談的な感じがするのは事実です。
過去に、超有名軍師とも言える山本勘助は「実在しなかったのでは」という議論がありました。
現在、山本勘助に関しては、
勘助は実在したが、武田軍の軍師というほどの
存在ではなかったのでは・・・
このような説が有力となっており、戦国時代に関しては「不明点が多い」のが実情です。
いずれにしても、中高生の一般的な理解としては「キツツキ戦法と勘助」が正しい理解であり、
しっかりプロセスを理解していて、
一生懸命だな・・・
歴史を理解していても人前でこのようにハッキリ説明することは、なかなか出来ないことです。
上杉謙信が武田信玄の
本陣を車懸かりの陣で攻めました!
そして、武田別働隊が
背後から上杉軍に襲い掛かり・・・
このように、合戦の流れに熱弁を奮っている様子に、とても好感を持ちました。
歴史好きにとっては、このように「軍勢の駒を動かす」のは、とても楽しいことも共感できました。
他には、三方原の合戦の説明などもあり、
あ〜、
面白かった!
とっても
よく分かったわ!
文化祭の「歴史部の展示」は、比較的落ち着いた展示が多いです。
それらの展示とは全く異なる「超異色の展示」だった「早稲田らしい歴史部」でした。
三方原の合戦では、
武田信玄と徳川家康が・・・
教室内では、様々な合戦を一生懸命説明する中高生の声が響き渡っていました。
いわば、「歴史への熱意」がガンガン響き渡っているかのような展示空間でした。
子どもの興味を喚起する体験実験:化学への大いなる熱意を形に
続いて、化学部の展示に行きました。
この中にある溶液を
入れます!
すると、このように
白い泡が次々と出てきます!
あっ、
本当だ!
とても
不思議ね〜。
物理や化学部は、一般の方には「難しい」印象がありますが、
何だか
面白いね!
小学生や一般の方々の好奇心を喚起する工夫が随所に見受けられ、とても良かったです。
体験実験やっているので、
ご興味ある方はチケットをお取りください。
子どもが物理部で体験実験して、とても良かった体験実験。
化学部でも開催していると聞き、
体験実験
やってみようかな。
チケットを頂いて、指定時間に向かいました。
それでは
体験実験を始めます。
一緒にスライムとスーパーボールを
作りたいと思います。
これらの色々な色の溶液は
どれも同じです。
好きな色を
選んでください。
僕は、この色が
いいかな・・・
それでは、
この溶液を入れてみます。
ちょっとかき混ぜて
見てくれる?
これを
混ぜればいいんですか?
そうそう、
いいね。
なんか、固まって
きたね・・・
ちょっとスライムみたいに
なってきたね。
その感じで
とても良いですね。
これで
スライムになったんだ!
このように、「よく分からない」子どもが安心して実験できるように誘導してくれます。
物理部でも親身になって説明してくれましたが、化学部でも「一組に一人」対応で、
みっちりと対応してくれて、
とても丁寧だな・・・
このように思うと同時に、
化学を
楽しんで下さい!
部員の方々の「化学への熱意」を感じました。
次は、こちらの
コップを混ぜてみてください。
これで
良いですか。
あっ、
いい感じですね。
さっきのスライムと違って、
少し固まった感じでしょ。
ちょっと手で触って
みて・・・
さっきのと
全然違うね。
これで、スライムと
スーパーボールは完成です。
元々は同じ溶液でしたが、
入れた溶液が異なるので、違うものが出来ました。
ふ〜ん・・・
そうなんだ・・・
そして、ここからは、小学生には難しい化学理論を簡潔にボードで説明してくれました。
物理部も面白かったけど、
化学部も面白かった!
このように、体験実験は子どもが大満足でした。
様々な実験を見せたり体験実験を提供したり、「化学への大いなる熱意を形に」という展示でした。
来年同時期に開催されると思われる早稲田の文化祭に、親子で訪問してみてはいかがでしょうか。