前回は「『様々な中高生の姿』を見せる開成〜学食の素朴なカレーとうどん・シンボルマーク「ペン剣」と化学実験・気流を実演する天文気象部〜」の話でした。
素朴で元気な生徒が並んで歓迎:「生物を直に感じられる」生物部
今年2024年9月28日〜29日に開催された早稲田中学校・高校の文化祭「興風祭」を訪問しました。
私学の雄である早稲田大学と共にある早稲田中高は、抜群の存在感があり「早稲田駅」があります。
その早稲田駅から、歩いてすぐの好立地にあるのが早稲田中高です。
すぐ近くには高層の校舎の早稲田大学が見えて、「早稲田の街」という雰囲気です。
興風祭の門を抜けると両側に早稲田生の方々が立ち並んで、来校者をお迎えし、
おはよう
御座います!
僕たちは、〜部で
〜の展示をやっているので、ぜひ来てください!
猛烈な勢いの大歓迎を受けました。
このように入り口付近で「在校生が挨拶・歓迎する」のは他校でも見られますが、
こんな風に両側で
列を成して迎える姿勢は初めてだ・・・
早稲田らしい素朴で元気、かつ礼儀正しい雰囲気に好感持ちました。
まずは比較的新たな校舎の理科棟に向かって、生物部へ。
なんかちょっと
暗いけど・・・
生物部では「全体照明を落として、展示の生物に照明を当てて際立たせる」展示でした。
他校では見たことがない展示方法で、
初めての展示で
面白い・・・
こちらの
〜を見てください。
こちらの生物部で目立ったのは、「直に生き物を見られる」ことです。
ここから、
見てみてください。
大抵の生物の鑑賞は「横からケース越しに見る」のですが、生き物を目前にすると、
うわっ、
目の前で動いたよ。
生き物の生命力を間近に感じることが出来、とてもリアルでした。
これらは蟹が脱皮した
抜け殻です。
このように色々なカニの種類によって
違い、〜です。
このように大勢の生物部員の方がいて、気さくに子どもや来校者に説明していました。
これは大きなゴキブリ
ですが、触ってみますか?
えっ、ゴキブリ?
触れるの?
ここ、
触ってみて・・・
これほど巨大なゴキブリは初めて見ましたが、「触れる」のは驚きでした。
全体的に生物が大好きな「優しいお兄さん」たちが子どもたちに積極的に話しかける雰囲気で、
ここの生物部は
とても面白かった!
なかなか出来ない「目の前で生物を見る」や「生物に触れる」体験が、とても良かったです。
このように来校者が「生物を直に感じられる体験」が出来る点で、際立った展示でした。
物理部の活動が超活発な早稲田:電子工作の一対一体験工作
次は、展示室が三つもある物理部へ。
武蔵中高物理部で、中高生の時に「物理部の展示をする」側だった筆者は、
物理部の展示が
三部屋もあるのか・・・
まずは、その展示の量の膨大さに驚きました。
他にも展示室が複数に渡る部があり、「多くの展示をする」のが早稲田祭のカラーのようです。
僕たちは、飛行機を作って
飛ばす研究をしています!
ちょっと作るサイズが大きすぎて、
航空法という法律に引っかかるみたいで・・・
飛ばせなくなってしまいましたが、
小さな飛行機は飛ばしました!
勢い余って「大きすぎる」飛行機を作ってしまう姿勢もまた、若々しくて良いことです。
多数の展示に加えて、体験実験も出来る物理部は超活発で、部員達にも活気がありました。
体験実験も出来るので、
ご希望の方はチケットをお持ちください。
文化祭では体験実験が出来ることがあり、大人気の傾向があります。
それは、子どもたちにとっては、
やったことない
実験するのって楽しい!
まず「実験が楽しい」ことが挙げられますが、
お兄さんたちに
教えてもらうのが、楽しい!
お兄さん達に「身近に教えてもらう」体験は、非常に得難いことです。
小学校では絶対に得られない「中高生のお兄さんに教えてもらう」実験。
そして、優しそうで丁寧なお兄さん達が色々と、話しかけてくれても、
何を、どう聞けば
良いのだろう・・・
こうなりがちですが、体験実験では「分からないこと」を聞けば良いので、
ここがちょっと分からない
んだけど・・・
このようにお兄さんに「聞けば良い」ので、子どもにとっても「楽にお兄さんと接する」体験が持てます。
どこでも大人気の体験実験ですが、「物理部の体験実験」は初めてなので、
電子工作の
体験実験、やってみる?
うん!
やってみる!
運よく体験実験のチケットが取れたので、指定時間に向かいました。
それでは、
体験実験しましょう!
こういう電子工作って
したことある?
工作はしたことありますが、
こういうのは初めてです。
初めてでも
大丈夫だから、やってみよう!
ここにこうして
ハンダをつけてね。
これで
良いですか?
そうそう。
とっても上手だね。
ここはね、
ちょっと難しいから・・・
小学生には、ちょっと難しいところはお兄さんがサポートして作ってくれました。
うん、良さそうだから、
もうちょっとやってみようか。
うん。
やってみます。
出来たので、
このスイッチ押してみて。
あっ、
光った!
これで体験実験は
終わりです。
作成した電子工作は
お持ち帰りください。
持って帰っていいの?
嬉しいな。
人生初の「ハンダゴテ」を体験した子どもは、とても楽しそうでした。
この体験実験では、中学生を主体とした若々しいお兄さん達が子ども達を相手にしていました。
何年生
ですか?
僕は中一で
入ったばかりです。
まだ電子工作には
慣れなくて・・・
このように、謙虚で初々しい姿勢にとても好感を持ちました。
高校生でも良いですが、小学生の子どもにとっては「少しお兄さん」の中学生がベストと思います。
多数の中学生を軸にした部員の方達が、一生懸命子ども達を教えていました。
もう一点、とても良い点が「一対一」であることでした。
子ども一人に部員一人が
対応するのは、とても良い・・・
「一対一でみっちり対応」してくれる体験実験は、大変有り難いことです。
体験実験をする部員の方達にとっては、大変だと思いますが、大いなる熱意を感じました。
来年同時期に開催されると思われる早稲田の文化祭に、親子で訪問してみてはいかがでしょうか。
次回は上記リンクです。