授業で「農作物を育てる」実体験重視の筑駒〜「自校の畑」と農芸部・「コップの中の小さな畑」のプレゼント・エンタメ性抜群の筑駒文化祭〜｜2024筑波大附属駒場中高文化祭紀行2・中学受験

「強烈な根気と迸る熱意を持つ筑駒〜知的な折り紙展示・他校との共同活動が盛んな生物部・生物に触れられる「タッチプール」〜」の話でした。

授業で「農作物を育てる」実体験重視の筑駒：「自校の畑」と農芸部

今年2024年11月3日〜4日に開催された筑波大附属駒場中学校・高校の文化祭を訪問しました。

生物部・科学部（物理部）など理系学部や鉄研を訪問して、次にどこに行こうか考えていると、

「農芸部」という部活の展示を見つけて、とても興味があったので、早速訪問しました。

中高生が野菜を育てる経験は、とても良さそうですが、「どこで？」が気になり、

駒場東大前駅が最寄駅で、かなりの都心に位置する筑駒中高。

内心「都心の学校内の畑」に驚きながら、展示を見てゆきました。

「農芸部のさつまいも」と「技術科のさつまいも」の二つが展示されていました。

ここで「技術科」という聞きなれない言葉に疑問を持ったので、

「農作物を育てる」授業がある中高は、初めて知りました。

「机の上の勉強」や「実験」だけでなく、さらに「校内の実地の学び」は、とても良いことです。

いかにも南洋っぽい木で、初めて「タピオカのもと」の木を見ました。

どうやら凄まじい生命力を持つ木のようです。

最も成長する中高の時期は、男性も女性も生命力が「みなぎる時期」です。

この中高の時期に、「強烈な生命力を持つ」生き物に触れる経験は貴重だと考えます。

「コップの中の小さな畑」のプレゼント

「お家で育てる種と土」をコップに入れる企画です。

子どもが土を少しずつ入れていると、

筑駒のお兄さんたちが、丁寧に子どもたちに教えてくれました。

自宅ではプランターに植物を育成した経験がある子ども。

プランターで育った朝顔の種を数える話を、上記リンクでご紹介しています。

プランターの経験はあっても、「コップで育てる」経験は初めての子どもは、

そして、丁寧にラップを被せて、ビニール袋に入れてお土産にしてくれました。

「コップの中の小さな夢の畑」のプレゼントです。

子どもは、とても嬉しそうで、こういう「お土産」はとても良い企画です。

筑駒校内の畑をまわるツアーに参加しました。

「日の光で育ち方が違う」のは当然ですが、実体験することが大事なことです。

技術科の授業も農芸部の活動も、大変良いことだと思いました。

エンタメ性抜群の筑駒文化祭

この文化祭では、事前にチケットを購入して、様々な食物などを購入します。

上の写真は「つくこまぜそば」という「筑駒にちなんだ」そばで、美味しかったです。

食べ物は200〜300円で量は少なめで、

このような「筑駒の意図」を感じました。

スッキリした味の「つくこまぜそば」は、麻布の「麻布中高伝統の味・油そば」とは対極的です。

両校のそばは学校の校風と「どの程度関係あるか」は分かりませんが、カラーがあって良いです。

子どもは、おやつにもう一回「つくこまぜそば」を食べました。

筑駒文化祭で最も印象的だったのは、入って間もないところに「大きな縁日ゾーン」があることでした。

筑駒生が一生懸命わたあめを作って、

お客さんに振る舞っていました。

他には、アイスホッケーや射的があり、大勢の子どもたちは、

子どもたちには「楽しすぎる空間」となっていました。

最大の驚きは「生徒主催のセリ」が行われていたことです。

絶妙の司会で、次々と商品が競り落とされてゆく様子は圧巻でした。

自由闊達で実体験重視の筑駒の文化祭。

知的な印象が強い筑駒ですが、強烈な実行力と迸る熱意を持っていることを実感しました。

来年同時期に開催されると思われる筑駒の文化祭に、親子で訪問してみてはいかがでしょうか。