前回は「東京の中心部でのびのび成長できる芝〜気さくな芝中高生・「大らかな知性」を生み出す都心の歴史・「芝の地名」の由来と江戸大改造〜」の話でした。
子どもが楽しく原理を体験する展示:色々なガウス加速機
今年2024年9月14日〜15日に開催された芝中学校・高校の文化祭を訪問しました。
東京タワーを目前にした「東京のど真ん中」に位置する芝中高は、特別な環境です。
生物部に行ったから、
次は物理部かな・・・
生物部の次は物理部へ向かいました。
昆虫や魚が展示されている生物部の展示は、子どもでも分かりやすいことが多いです。
対して、物理部の展示は「何らかの原理を説明」するので小学生には難しい傾向があります。
芝中高の物理部は
どんな感じかな?
「難しい物理現象」を主に小学生・中学受験生に分かりやすく説明する展示は、大人も面白いです。
これは
何だろう?
これはね、
リニアモーターカーだよ。
リニアって知っているけど、
こうなっているんだ・・・
ここに磁石があってね、
磁石と磁石は同じ極は反発するね・・・
小さなリニアを実際に作成して、物理現象と現代生活の関係を説明する姿勢は好感が持てます。
あっ、これ
面白い!
運動量保存則が基本原理の「ガウス加速器」の展示もありました。
ガウス加速器の展示は、武蔵中高物理部にも展示があり、上記リンクでご紹介しています。
ここにボールを
おいて、少し押してみて・・・
こうすれば
いいのかな・・・
カチッ、
ボンッ!
ボールが接触すると、相手方のボールが勢いよく飛び出してゆきます。
とっても
面白いね。
こっちは
何?
こっちもボールをここに
おいて、少し押してみて・・・
ここにおいて、
少し押してみるんだね・・・
カチッ、
ボンッ!
ボールが発射したね・・・
原理は一緒でね・・・
同一の原理を展示していますが、ボールの動き方が違うのが面白いです。
僕も
やってみたい!
このように、ボールが色々と動くのをみるのは、小学生だけでなく大人も楽しいです。
加速したボールが「どのように動くか」を色々なコースを作成して展示する姿勢は、とても良いです。
もう一回
やってみたい!
このように「動く展示」は、特に男子は大好きなので、
面白いから、
もう一回!
何度やっても飽きないです。
同一原理で「異なる動き方」を体験することは、物理を理解するためには大事な姿勢です。
一生懸命、いろいろなコースを作成する物理部員たちの
色々なコースで
小学生や子ども達に楽しんで欲しい・・・
こういう気持ちが感じられ、とても良い姿勢だと思います。
ロケット発射を実演する芝中高物理部:精巧な城郭模型作成する歴史部
こちらで、
ロケット発射実験します!
良かったら、
ぜひ見てください!
物理部の展示室脇のテラスで、ロケット発射の実験をするようです。
芝中高の校舎の特徴は、所々にテラスがあって、教室から外の空間に出られることです。
僕もロケット発射、
見てみたい!
これから準備して、
ロケット発射します!
この中で、ロケット発射を
やってみたい人いる?
はーい!
はーい!
じゃ、ジャンケンして
決めましょう!
僕が
勝ったよ!
では、そこの君、
こちらへ来て・・・
これを握って、
発射してね・・・
ここを
押せばいいの?
そうだよ・・・
3、2、1、0!
シュッと勢いよくロケットが発射しました。
わっ、
飛んだね!
ロケット発射が成功して、
ロケットが発射して、
あっちに行ったよ!
小学生・子どもたちは、とても大興奮で、ロケットの行方を見守っていました。
このお城は
どこのお城?
続いて歴史部に行き、さまざまな城郭の模型が作成されていました。
上の城郭は織田信長の安土城で、本能寺の変で焼失してしまい現存しません。
上記リンクで、安土城趾を訪問した話をご紹介しています。
痕跡すら残っていない安土城は、記録を元に「このような城ではなかったか」という復元模型があります。
おそらく、これらの資料を元に作成した上の安土城模型。
これらの城郭模型やなかなか作れるものではなく、中高生にしては際立って良い出来です。
これは、かなり精巧な
安土城だな・・・
最初から自分で作成するのは
大変だから、立派だな・・・
「技術工作部」という、あまり聞いたことがない一風変わった名前の部行きました。
鉄研(鉄道研究部)のような鉄道ジオラマがあり、いずれも精巧な模型でした。
ここに
電車が動いているよ!
どこの学校もジオラマ・模型が大迫力の展示がありますが、「技術工作部」であるだけに、
建物の模型が
かなり精巧に出来ている・・・
名前の通り、模型の精巧さが際立っているのが印象的でした。
他にも様々な興味深い展示があった芝中高の文化祭。
来年も同時期の9月に開催と思われるので、中学受験生の親子の方はぜひ。
次回は上記リンクです。