新校舎で理系部活が超活発な海城〜小学生にハイレベルなクイズを出す生物部・海城生たちのメッセージ・大規模な機械を作成実演する物理部〜｜2024海城中高文化祭紀行1・中学受験

前回は「文化部が極めて活発な栄光〜部活必修の優れたところ・貴重な「木の空間」で成長できる栄光学園・栄光生たちが作るわたあめ・生徒の様々な横顔に触れる機会〜」の話でした。

新校舎で理系部活が超活発な海城：大規模な機械を作成・実演する物理部

今年2024年9月14日〜15日に開催された海城中学校・高校の文化祭を訪問しました。

海城中高の文化祭を訪問するのは、初めてのことで、

大学の同級生で海城出身の方がいましたが、とても個性的な方でした。

「ある中高出身の方が大学同級生」の場合、その方が「中高のカラーを体現しているか」は分かりません。

「ある中高出身の方が三名程度以上」いて「似た雰囲気」ならば、その学校に強いカラーがあると考えます。

大学の学部やサークル等で同級生の方で、後でも「印象に残る」方はそれほど多くないのが現実です。

その中、海城卒業の方は個性が強く、自分でしっかり考える方であったように感じました。

比較的最近の2021年に理科系の新校舎が完成した海城中高。

海城の校舎・校地に入ると、この校舎の存在が際立っていて、まずはこちらへ。

１階では物理部の展示があり、物理部出身である筆者は、

小学生の子どもにとって、何か動くものがある物理部や生き物がいる生物部は楽しいようです。

機械系の展示が多かった物理部では、ミニ四駆の展示がありました。

海城生が子どもたちに積極的に話しかけて、

ミニ四駆を走らせると、猛烈なスピードでした。

ここまで速いミニ四駆を見たのは筆者は初めてで、驚きました。

機械仕掛けで投入したコインが様々な動きをして、「一部のコインが出てくる」展示もありました。

こういう「動きがあって、何か出てくる」機械は、子どもは大好きです。

大勢の子どもたちが並んで、次々にコインを入れて動きを楽しんでいました。

他には、ゲームセンターなどにあるクレーンやピタゴラスイッチ等ありました。

いずれも、かなり大規模な展示で、物理部員たちの高い能力と熱意を感じました。

小学生にハイレベルなクイズを出す生物部：海城生たちのメッセージ

物理部の後は、生物部に向かいました。

どこの学校でも、多数の生物がいて水族館・博物館のような生物部は大人気です。

未就学児〜小学生に最も分かりやすく、身近な存在であるのが生物部かもしれません。

生物部の方達が、自分達で採集した様々な生き物たちが展示し、一生懸命説明していました。

生物部員の方がクワガタを持ってきて、子どもたちに話しかけていました。

こうして、部員の方から話しかけてもらうと、子どもたちは楽しくなります。

大勢の子どもがクワガタを取り囲んで、

こういう「ちょっとしたお兄さんとのコミュニケーション」が文化祭の醍醐味と言えそうです。

展示と一緒に「ちょっとしたクイズ」があることは多いですが、「クイズ大会」は初めてです。

見たところ、ほとんどの回答者は小学生なので、

こう思っていたら、

子どもから見れば「生物のセミプロ」とも言える、生物部員の方々にとっても難しいクイズです。

子どもが一生懸命トライした結果、お兄さんに答案用紙を渡して、

どうやら、「生物部平均ラインの３割程度」だった子どもは、

ちょっと悔しそうです。

答えは書きませんでしたが、一緒に問題を見ていた筆者は「子どもより点数が下」な感じでした。

文化祭には体内部・対外部の意義があると考えており、上記リンクでご説明しています。

この視点から考えると、中学受験を意識した小学生たちに「あえてハイレベルな問題」を出した海城生。

こういうメッセージがある様に感じました。

他にも、様々な興味深い展示があった海城祭。

中学受験生の方も、そうでない方も、一度訪れることをお勧めします。

次回は上記リンクです。