前回は「『普段の教室』の展示する質実剛健な開成〜新校舎とリアルな標本たち・化石のレプリカ作りを提供する地質部・中高生と自然に触れ合う体験〜」の話でした。
子ども達に一生懸命説明する生物部:生物と共に成長して気づくこと
今年2024年9月21日〜22日に開催された本郷中学校・高校の文化祭「本郷祭」を訪問しました。
最寄駅の巣鴨駅から、商店街を抜けたらすぐの位置にある本郷中高。
あ、あれが
本郷中高だね。
今日も最初に
生物部に行こうかな・・・
まずは生物部など理系部活の展示に向かいます。
沢山カブトムシが
いるよ!
生物部では、比較的小さな箱の中に、カブトムシなどが一匹ずつ大事に飼われていました。
このカブトムシって、
見た事ないね・・・
このカブトムシ、
もっと良く見てみる?
はいっ、
見てみたいです。
ケースの
蓋を開けるね。
すると、生物部員の方は蓋を開けて、カブトムシがよく見えるようにしました。
このカブトムシは、
比較的少ない種類でね・・・
このように子どもに近い距離で気さくに話しかける姿が見受けられました。
このカブトムシって、
自分で採ったんですか?
こっちのカブトムシは部員が採って、
こちらのカブトムシは海外のだから、買ったんだ。
昆虫や魚は保全上やむを得ない面がありますが、ガラスやアクリル越しだと見えにくいことがあります。
こうして直に
昆虫など見えるのはとても良い・・・
本やネットなどで魚や昆虫の「綺麗な写真」は見ることができますが、やはり実物は全然違います。
このように来校者の子どもたちに対して、
せっかく来てくれたから、
リアルな体験をしてほしい・・・
こういう本郷生たちの気持ちを感じました。
様々な学校で、文化部はどこも一生懸命ですが、中でも生物部は一番大変かもしれません。
なんと言っても、昆虫や魚など「生き物を育てている」生物部。
その生き物たちに餌をあげたり、適切に管理して育てるのは、結構大変なことです。
時には「緊急事態」も発生することがあると思われる生物部。
筆者は中高で物理部に所属していましたが、「緊急事態」は少なかったように思います。
こっちの昆虫は、
〜でね・・・
子どもたちの質問にも丁寧に答え、一生懸命説明する姿勢が目立ちました。
生物と共に成長することは、物理部や化学部とは異なる「気づき」があるように感じました。
このように「生物に触れて育つ」と中高生の方々の中に「丁寧な姿勢」が育つように思いました。
実証を重視する骨太な本郷:ホバークラフトに乗って楽しい物理部
次は物理部に向かいました。
それでは、私たちの実験の
説明を致します。
私たちは、ホバークラフトの
実験を行いました。
このように、手書きの紙を見せながら一生懸命物理部員の方が説明してくれました。
大抵の学校ではパネル化・掲示する「実験説明」ですが、本郷ではノート形状でした。
パネルや大型の紙とは大きく異なり、身近なノート・スケッチブックに書いた絵やグラフを指差して、
実験結果が
こちらのグラフです。
このグラフを見ると、
〜が〜のように見受けられます。
筆者も中高生時代の物理部の展示では、大きな紙に書いて掲示して「実験説明」しました。
このようにノートタイプの「実験説明」は初めての経験で、
このように身近なノート
タイプの説明も良いかも・・・
このように、ある種の新鮮味を感じました。
廊下ではホバークラフトに
乗れますので、皆さんぜひ乗ってみてください。
ホバークラフト
乗ってみたい!
じゃ、廊下に行って
みようか!
廊下に行ってみると、部員の方がいて、
このホバークラフトに
乗ってみてください。
それでは、
押します!
これ、
面白い!
ホバークラフトは
空気で少し浮いているので・・・
このように少し押すと
ぐっと進みます。
僕も
乗ってみたい!
それでは、
こちらに乗ってみて。
わぁっ!
面白いな!
ホバークラフトに乗るのは、子どもたちに大人気でした。
このように「乗り物に乗る」のは特に男の子にとっては、とても楽しいことです。
僕も
乗ってみたい!
大人気のホバークラフト体験は、廊下に長い子どもの行列が出来ていました。
物理部の
展示に戻ろうか。
こちらではニュートンビーズの
実験発表しています。
こちらの鎖を
見てください。
実際に、ニュートンビーズを見せてくれました。
あっ、ちょっと
鎖が浮いたね!
これって
不思議だね・・・
こういう「ちょっと不思議な動き」は、子どもたちには楽しいものです。
それでは、
研究の発表をします。
このニュートンビーズの
落とす高さなどを変えて・・・
グラフは、このようになりましたので、
〜と考えます。
このように、研究する実験を実演してみせることは、とても良い姿勢です。
実証を重視する骨太な姿勢がよく分かる本郷生たちの研究は、個性的で興味深い内容でした。
来年同時期に開催されると思われる本郷の文化祭に、親子で訪問してみてはいかがでしょうか。
次回は上記リンクです。