前回は「子どもが夢中になる昆虫採集〜実体験重視の理科教育・福島の山々で楽しむ昆虫採り・幕末維新の会津の血塗られた歴史〜」の話でした。
ひたむきに草原を走って昆虫採集:三角ケースと三角紙
夏の福島県・会津に昆虫採集など行う一泊のプログラムに親子で参加しました。
公園などで「虫採り」はしたことがありますが、
本格的な「昆虫採集」は
なかなか経験しないから、楽しみ・・・
子どもも楽しみにしていましたが、筆者も「どんな感じか」楽しみでした。
大きな網を持って子どもたちが一生懸命、虫を追いかけていました。
あっ、あそこに
さっきと違う虫がいる!
そして、捕まえたと思うと、
あっ、これは
さっき捕まえたトンボと一緒だ・・・
これは
逃してあげようかな・・・
周りにはブンブンとトンボが飛んでいるので、トンボは沢山捕まります。
綺麗な蝶を
捕まえたよ!
黄色い蝶で、
珍しいね。
あまり見かけたことがない、黄色の蝶を捕まえたようです。
よしっ、
これは後で標本にするから・・・
この三角紙に
包んでおこう・・・
子どもは腰に掲げていた三角ケースから「三角紙」を取り出して、蝶を包みました。
家族などで自発的に昆虫採集するなども良いですが、こういうプログラムではプロが教えてくれます。
そして、「プロ同様のやり方」で昆虫採集して、標本作りのための保管方法を行います。
実際に三角紙で
このように虫を包むんだ・・・
昆虫を「綺麗に捕獲しておく」ための三角ケースも三角紙も初めてみる筆者は、
さっき、包み方を
実演して教えてもらったけど・・・
こうして、目の前で自分でやってみるのは
とても良いことだ・・・
ちゃんと
包めたよ!
次の昆虫を
採りに行くね!
子どもたちは、草原を走り回って、昆虫をひたむきに追いかけていました。
昆虫撮影と「生き物に触れる」経験
子どもが一生懸命昆虫たちを追いかけているのを見ながら、
あっ、トンボが
止まっている・・・
これは
撮影できるかも・・・
ゆっくりトンボに近づいていって、レンズを望遠に変えて上手く撮影できました。
このように、トンボなどの昆虫を綺麗にアップで撮影に成功したのは、筆者は初めての経験です。
綺麗に
撮影できた・・・
次は
あの蝶を採りたい!
周囲には大勢の親子や先生方がいるので、自分の子どもに付きっきりである必要はなさそうですが、
子どもに寄り添って
いながら、僕も昆虫撮影を楽しもう・・・
昆虫採集を楽しむ子どもたちを横目に、僕は昆虫撮影を楽しむことにしました。
今度は、ちょっと変わった蝶の撮影に成功しました。
見たことあるかもしれないけど、
変わった羽の色だな・・・
昆虫には詳しくない筆者ですが、こうして昆虫を追いかけて撮影しているうちに、
あっ、あの蝶は
また違う羽の色をしている・・・
大人である筆者も楽しくなってきました。
たまには、住まいから遠く離れた地で、親子で草原を走り回るのも良いです。
理科が好きな筆者ですが、物理・化学が好きで、生物はそれほど興味がないです。
それでも、「生き物に触れる」経験は楽しいものです。
そして、歴史好きの筆者としては、この会津の地で幕末に激戦が繰り広げられたことに、
この地で、
血みどろの戦いをしたんだな・・・
会津の山々を眺めながら、歴史に思いを馳せました。
理科の様々な知識と暗記とリアリティ
理科は考える問題も沢山ありますが、暗記も沢山あります。
筆者は生物分野の暗記は、ほとんど頭に入ってなく「小学生レベル」でも知らないことが多いです。
水溶液の性質では、「性質が同じ」は「お友達同士の水溶液」というイメージが大事です。(上記リンク)
そもそも、興味がないと「知りたい」と思わないので、
別にこういうこと
知りたくないんだけど・・・
こう思ってしまうと、なかなか頭に入らない傾向があります。
それでも、こういうチャンスに草原を走って生き物や昆虫に触れてみると、
もう少し
昆虫のことを知ってみたいな・・・
こう感じるようになり、「知ること」に意欲が生まれると思います。
物理や化学は実験をすることが、最も好奇心をもたらすでしょう。
「実験」というと学校や専門施設で行うイメージがありますが、自宅でちょっとした実験も良いです。
上記リンクでは、「ちょっとした実験」から子どもの「知りたい」好奇心を生む話をご紹介しています。
理科の暗記の中でも、生物の暗記は特に多数の言葉が登場するので、
沢山ありすぎて
覚えられない・・・
「覚えるのが大変」と感じる方が多いでしょう。
中学受験レベルの生物の暗記となると、大人も「覚えるのはかなり大変」です。
それを「頭が柔らかい」とはいえ、「暗記に不慣れ」な小学生が大量に覚えるのは大変です。
この時「ひたすら覚える」ではなく、実際に何か経験したことを思い出しながら覚えると良いでしょう。
こうした「ちょっとしたリアリティ」が、知識や暗記への意欲を促進すると考えます。
受験生は「経験する」余裕がないので、「過去に経験したこと」からイメージすると良いでしょう。
このように「イメージしながら暗記」は大変効果的で、また本質的学力を上げると考えます。
次回は下記リンクです。