子どもが夢中になる昆虫採集〜実体験重視の理科教育・福島の山々で楽しむ昆虫採り・幕末維新の会津の血塗られた歴史〜|昆虫採集の体験1・子どもと旅

前回は「子ども大人も楽しい恐竜の化石発掘体験〜その場だからこそ得られる体験・「質問する」大事さ・博物館近くで発見した「化石発掘体験」・予定変更と旅の醍醐味〜」の話でした。

目次

福島の山々で楽しむ昆虫採り:幕末維新の会津の血塗られた歴史

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山で昆虫採集@福島県(新教育紀行)

先日、子どもと一緒に「親子で山で昆虫取り」体験できる自治体のプログラムに参加しました。

東京から福島県へ向かい、一泊して帰るプログラムで、

子ども

昆虫とるのが、
とても楽しみ!

行く前から子どものテンションは高く、やる気満々でした。

昆虫をとる・採集するのは、地元の公園などでも多少は出来ますが、なかなか難しい面もあります。

内野吉貴

福島県に行くのは、
久しぶりです。

福島県や東北地方へ行くのは、筆者は久しぶりで、今回は福島県の会津に向かいます。

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左上から、東征大総督府下参謀 西郷隆盛、第十五代将軍 徳川慶喜、会津藩主 松平容保、大村益次郎 東征大総督府補佐(国立国会図書館)

会津といえば幕末の会津藩が有名で、会津藩と薩長軍・官軍は死闘を繰り広げました。

会津と薩長軍・官軍の死闘の話を、上記リンクでご紹介しています。

幕末から明治維新にかけた頃、日本中で戦争がありましたが、

会津藩士

会津は薩長に
集中攻撃された・・・

中でも「極めて凄惨」だったのが会津でした。

「伝説的な実話」と表現しても良いほど、大変有名な白虎隊の話もある会津。

いわば、日本史上において「凄惨な血塗られた歴史」が会津にはあります。

筆者は、

内野吉貴

たまには、思い切り
虫採りするのも良さそうだ・・・

内野吉貴

虫も良いけど、
会津の山々を見るのが楽しみだな・・・

こう考えて、筆者自身も福島県の会津訪問を楽しみにしていました。

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延暦寺:延暦寺会館(新教育紀行)

「山々」といえば、最近では滋賀県の延暦寺に行き、雄大な山々を見ました。

「自然の山」として理科的発想で考えるとき、それらの山々の植生や性質には地域性があります。

そして、歴史や地理を含む社会的発想で考えるときも、地域性は非常に大事なポイントです。

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東北地方の地図(Wikipedia)

旅に行く際には、それぞれの場所を楽しみにしながら、理科的・社会的発想を持つと良いでしょう。

子どもが夢中になる昆虫採集

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山で昆虫採集@福島県(新教育紀行)

東京からバスで3時間ほどかけて、福島県会津地方にやってきました。

会津までの途中の道はトンネルが多く、

内野吉貴

山が多いのことは
素晴らしいけど、道路づくりは大変だっただろうな・・・

工事の苦労を思いましたが、雄大な山々を見て、

内野吉貴

会津の山々は
素晴らしいな・・・

その光景に感激しました。

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山で昆虫採集@福島県(新教育紀行)

今回は、プロの先生方が同行してくれ、色々と教えてくれました。

いわば、「単なる虫の採集」ではなく「超本格的な昆虫採集」の実演講習のような活動です。

上の写真は、三角形の形をしたスチール製の三角ケースで、紙は文字通り「三角紙」と呼びます。

プログラムの講師

虫を採集したら、
この三角紙に入れて、保管してください。

普通ならば、昆虫採集したら「すぐ虫籠」ですが、今回はこの後に標本作りがあります。

そのため、「標本にするための手順」として、昆虫を三角紙に入れて、丁寧に保管します。

三角ケースも三角紙も筆者は初めて知り、実物を初めて見ました。

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山で昆虫採集@福島県(新教育紀行)

冬はスキー場の広い原っぱで、いよいよ昆虫採集開始です。

天候は曇りですが、暑過ぎず、ちょうど良い感じです。

子ども

頑張って
昆虫とるぞ!

周囲にはトンボや蝶がブンブン飛んでいて、

内野吉貴

トンボもいるところには、
沢山いるんだな・・・

このように感じるほど、大量のトンボが周囲にいました。

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山で昆虫採集@福島県(新教育紀行)

参加者の子どもたちは、大きな特製の網で大きく腕を振るって昆虫を追いかけていました。

思い切り走ったりして、昆虫を追いかけていて、

子ども

よしっ!
捕まえた!

早速、蝶を捕まえたようです。

子ども

今度は
トンボを捕まえたよ!

次々と昆虫採集できて、子どもたちは満足そうで、楽しそうでした。

しばらくすると、

子ども

あれ?トンボが
勝手に網の中に入っている・・・

あまりに大量のトンボたちがいるので、中には「自ら網に入ってしまった」トンボもいました。

子ども

このトンボは、さっき捕まえたから
逃してあげよう・・・

これほど「昆虫を多く採集できる」と充実感も高いようで、「逃してあげる」余裕も生まれます。

実体験重視の理科教育

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地球から太陽・月の距離(新教育紀行)

小学生が学ぶ理科は、物理・化学・地学・生物のそれぞれの基礎分野に広がり、かなり広範囲です。

筆者は生物は苦手ですが、いずれの分野にしても「イメージすること」は大事だと考えます。

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上皿てんびん(有限会社 八幡計器)

物理や化学の学びには「実験すること」が最善であり、物質の変化などを体験することが大事です。

しっかりしたイメージづくり」には実体験が最も良く、多くの体験をするのが良いでしょう。

実験などが難しい、多くの費用がかかる場合は動画や書物等でも良いです。

ここで、「なんでもネットや動画」ではなく、実体験をもとに理科の学びを進めるのが良さそうです。

一方で、「実体験することが、即試験やテストの成績向上に結びつく」ではない面があるのも事実です。

大事なことは「何事もバランス」であって、実体験と机の上の勉強のバランスが最善でしょう。

次回は下記リンクです。

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