前回は「早めに過去問を解く大事さ〜「過去問はいつやるべきか」に対する様々な考え方・合格目指して一歩でも二歩でも踏み出す姿勢・まずは過去問・各学校の教育方針とカラーが強く反映される入試問題〜」の話でした。
成績・合格判定が「上がらない」ときの気持ち:得意分野を見つける
算数・国語・理科・社会の四科目で行われることが多い中学受験。
受験校によっては、科目が少ない場合や他の科目がある場合があります。
点数だけで志望者の学力を
決定して良いのか?
「ペーパー試験の点数のみで評価の是非」の議論は昔からあります。
そして、「点数以外の学力を測る」新たな試みも行われています。
いずれにしても、基本的に「点数を高める」必要があるのが受験です。
理科が
苦手な意識がある・・・
社会は得意だけど、
算数がちょっと・・・
苦手科目がある方にとっては、「苦手科目の克服」は大事な視点です。
「苦手科目の克服」より「得意分野を伸ばす」を優先する勉強法もあるでしょう。
「どちらが良いか」もまた、その方次第で個性の一つだと思います。
これに関しては、「これが正しい」という考え方はないと考えます。
僕は全科目が、
ある程度出来るよ!
「満遍なく全科目ある程度できる」子どもよりも、
僕は算数はとっても得意だけど、
ちょっと社会が苦手で・・・
「得意・不得意科目がある」子どもの方が、将来伸びそうな気もします。
それは「得意・不得意」によって、その子の個性やカラーがハッキリしているからです。
大抵の方は「苦手科目」がありますが、総合点を競う受験では、ある程度補強する必要があります。
何か好きな科目・得意な科目があると、とても良いです。
僕は実験とかが
好きで、理科が好きで得意!
私は本を読むのが好きで、
国語が好きで得意!
「受験のために勉強する」姿勢は大事ですが、「好きだから勉強する」姿勢が最も好ましいです。
そこで、「好きで得意」な科目があれば、その科目は大事にして得点源にしましょう。
理科が好きなんだけど、
暗記が多い社会がちょっと・・・
文章読んだり、書くのは得意だけど、
算数が苦手意識が強くて・・・
このように「何かの科目に苦手意識を持つ」方もいらっしゃると思います。
科目単位で「得意・不得意」を考えることが多いのが現実です。
ここで、筆者がご提案したいのは「科目ではなく、分野で考える」考え方です。
受かる子の考え方:あなたの「学びの四天王」を意識
例えば、
算数では、
整数問題が苦手だけど、図形は得意!
このように「図形なら得意」な方は、
図形なら
任せて!
このように「図形への自信」の意識を強めましょう。
地理は苦手だけど、
歴史は得意!
歴史が得意な方は、
歴史なら
任せて!
このように「歴史なら負けない」意識を強く持ちましょう。
そして、得意・不得意分野は誰しもありますが、
理科なら生物が
苦手だけど・・・
電気の問題は
好きだし得意!
国語の読解問題は
得意!
漢字は
もう少し練習しよう!
各分野で、何か一つで良いので「得意分野」を明確に意識してみましょう。
それらの分野が「あなたの四天王」となって支えてくれるでしょう。
もちろん、「得意分野が四つ以上」ある方は尚良いです。
早い段階で「とても得意な四分野=四天王」を明確に意識できると、勉強への意欲も湧くでしょう。
とても頼りになる四天王たち:「学びの四天王と共に」
「四天王」という語感は、かっこいいです。
特に男の子にとっては、「四天王」というとなんだかワクワクします。
四天王って、
漫画とかでも出てくるね!
強力な武田軍を支えた武田四天王。
我が武田の領土を
広げるのだ!
元々甲斐守護であった名門・武田家でしたが、領土は「甲斐だけ」でした。
そして、急速に武田の領土が広がったのは、武田信玄の卓越した能力が根幹にあります。
我が武田には
超優秀な武将が大勢いるのだ!
さらに、武田四天王を始めとする「超強力な補佐役」なくして急速な勢力拡張はありませんでした。
あるいは、天下人となる徳川家を支え続けた徳川四天王がいます。
昔は、現在の三河・遠江周辺(愛知県東部〜静岡県西部」が地盤で最重要であった徳川家。
諸説ありますが、「秀吉の命令」で関東に移封された徳川家の話を上記リンクでご紹介しています。
もともと家臣団が豊富であった武田家と比較して、弱小勢力であった徳川家(松平家)。
徳川が世に出て行ったのは、当主・家康の抜群の能力と忍耐力がまず第一にありました。
そして、徳川四天王たちが実際の合戦・政略などで大活躍したのです。
「あなたの四天王」は、「あなただけの四天王」になるでしょう。
そして、その「四天王=得意分野」たちにどんどん活躍してもらい、自信に繋げてゆきましょう。
「あなたの四天王」は、学びが進むにつれて変化する可能性もあります。
図形問題が得意で
どんどん勉強したら・・・
ニュートン算も
すごく得意になった!
最近、得意な電気と
一緒にてこを勉強したら・・・
てこ、かっ車も
得意になった!
「あなたの四天王」は成長して、得意分野から得意科目になるかもしれません。
「苦手なこと」より「得意なこと」に注目して、学びを進めましょう。
次回は上記リンクです。