合格の秘訣とポイント〜記述への姿勢・受験生の本質的学力を測る記述・「自分らしさ」を出す記述・「記述が出ない」志望校受験生も準備〜|中学受験・高校受験・大学受験

前回は「合格の秘訣〜最も大事な体調管理と健康維持・一休みする大事さ・「コントロールできない」ことへの対応・丁寧に問題を解く姿勢・丁寧にテンポ良く得点〜」の話でした。

目次

合格の秘訣とポイント:記述への姿勢

新教育紀行
雲と空(新教育紀行)

今回は、試験当日の「合格するための」大事な秘訣とポイントの姿勢の話です。

出題に「記述問題を含む」学校の入試に関する話です。

出題者

答えだけでなく、
図や式を書きなさい。

「記述問題」というと「答えのみ」や「選択肢のみ」より難しく感じるかもしれません。

「記述問題を出題する」のは日本のみならず、世界的な流れと考えます。

「単なる知識やテクニックの力を見る」選択肢や答えのみの出題よりも、

採点者

この志望者は
このような思考性だな・・・

記述問題は、受験生の力を計るのに「答えのみ」よりも遥かに適しているからです。

中学入試において、実に様々な試みがなされている話を上記リンクでご紹介しています。

これらの「新しい試み」を考えることは、出題者側の中学校の教員からすると、大変なことです。

出題者

新たな試みで
志望者の適性を測りたいが・・・

出題者

なんでも「新しいこと」を
やるのは大変・・・

さらに大変なことは、「考えるだけ」ではなく「実行すること」です。

「新たな試み」を実行することは非常に大変であり、さらに「公平性が求められる」試験では尚更です。

記述問題が「増加傾向になる」のは、

出題者

記述問題を考えて
出題するのは、比較的簡単だ・・・

「新たな試み」を実行するよりも「比較的容易」であることがあります。

さらに「記述問題」によって、「受験生に書いてもらう」ことで受験生の学力・指向性が良く分かります。

これは、入試を課す中学校側から考えると非常に大事なことです。

受験生の本質的学力を測る記述

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中学入試が「入学者を選抜する試験」である以上、

出題者

我が校を志願する方の
様々な能力を測りたい・・・

様々な能力に対して審査したい気持ちが出題者・採点者にはあるでしょう。

この時、「知識がある・テクニックがある」と試験の点数は増加します。

出題者

中学受験時に、様々
知っていることは大事だが・・・

出題者

その後の中学・高校での生活において、
もっと伸びる子に入って欲しい・・・

中高一貫校の出題者は、このように「中高で伸びる子」に入って欲しいでしょう。

中高一貫校校にとっては、「入学時に何を知っているか」よりも大事なことがあります。

それは、「入学後の6年間で、何を積極的に学ぶか」です。

これは長い期間であり、非常に大事な視点です。

「中高6年間」は、後で考えると「あっという間」ですが、何事も人生は後で考えるとそうなります。

さらに、この6年間は思春期を含む意味では、「大学・大学院の6年間より重要」とも言えるでしょう。

様々な試験形式がある中、

出題者

時間を限った試験で、
どこまで受験者の真の学力が測れるか・・・

この視点に対しては、様々な考え・意見があります。

「審査しなければならない」以上は、基本的に「試験の形式」にするしかありません。

場合によっては、面接等の「人物を測る」試験も含みます。

面接等は「人となりや個性」が非常に分かるので、大変良いことです。

一方で「人と会って、相手を審査する」のは、教育者にとっては大変なことです。

新教育紀行
西郷隆盛(国立国会図書館)

西郷隆盛が名士・橋本左内と会った時の話を上記リンクでご紹介しています。

西郷隆盛

橋本左内どんか・・・
頭は良さそうだが・・・

西郷隆盛

国の方向性を決めるほどの
人物か?

あの西郷隆盛ですら若い20代の頃、橋本左内を「最初は軽んじる気持ちがあった」と言われています。

西郷自身がまだ若造の20代でしたが、幕末風雲の頃は現代とは異なり非常に大きな経験をします。

そして、西郷自身の素質を考えると「人を見る力」は、非常に難しいことが分かります。

「客観的に人を判断すること」は不可能であり、どうしても「主観」が入り、「好き嫌い」があります。

対面ではなく文章で」審査する記述問題は、「受験生の本質を測る」上で最適とも考えられます。

「自分らしさ」を出す記述:「記述が出ない」志望校受験生も準備

新教育紀行
空と雲(新教育紀行)

「これまで出題されたことがない」学校の志望者の方も、

男子小学生

僕の志望校では
記述は一回も出てないよ!

女子小学生

私の志望校も全部
「答えのみ」の問題だよ!

「出題されても大丈夫」な心構えをしておきましょう。

記述が出ても対応できるように、事前に記述を出す学校の問題を少しやっておくと良いでしょう。

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社会の記述問題の考え方の話を、上記リンクでご紹介しています。

試験である以上、記述問題にもコツ・ポイントがあります。

それは図形問題などのコツ・ポイントよりも、「類型化される対象ではない」と考えます。

算数の問題では、「こういう視点で考えると考えやすい」というコツ・テクニックがあります。

そうしたコツは「学んでいる間に、自ら身につける」のが望ましいです。

そして、それらを学ぶ・習得することも大事な視点です。

記述問題に関してもコツなどがありますが、

出題者

こういう問題に関して、
あなたはどう考えますか?

このような出題をする時、出題者が問いたいのは「コツ・テクニック」ではありません。

出題者

あなたはどのような
考え方をしますか?

受験生の「考え方」や「将来性」を問うているのです。

この時、受験者側が「コツ・テクニック」を使いこなして答えたところで、

採点者

ああ、これは「こういう風に書く」と
習ったんだな。

教育のプロである、採点者=教員は一瞬で「コツ・テクニック」を見破るでしょう。

そして、そういう答案には、

採点者

上手く書けているけど、
もう少し本人の考えが入っているといいけどな・・・

このように感じるかもしれません。

「記述問題の回答に対して、どのような点を与えるか」は、学校ごとの個性・カラーによります。

これまで様々な勉強をしてきた受験生の方々は、特に記述問題への大事な姿勢があります。

それは、「自分の思うことを素直に、思い切り書いてみる」ことです。

そういう「自分らしさが出ている」答案の方が、採点者は、

採点者

これは、
ちょっとまとまってないけど・・・

採点者

一生懸命考えて、
表現しようとしている・・・

このように考えるでしょう。

入試当日、記述問題に出会った時、

男子小学生

これは、これまでやったことのない
タイプの問題だ・・・

ちょっと違う問題で出会ったら、自信をなくすのではなく、逆に

男子小学生

僕が感じたこと・考えたことを
ハッキリ書こう!

むしろチャンスと捉えて前向きになりましょう。

そういう姿勢が積極性を生み、記述問題の良い回答に結びつくでしょう。

そして、最終的には「合格へより大きく近づく」ことになると考えます。

次回は上記リンクです。

新教育紀行

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