小学生3,4年生の理科を楽しく体験〜小学生の理科の勉強・教科書と体験・実験すること・太陽の動きと影の移動を体験・公園とバットの影・どんどん長くなってゆく影・影の長さと形を実感〜|公園で学ぶこと

前回は「日本の精神の故郷・延暦寺を体験〜東塔=現在・西塔=過去・横川=未来・日本独特の美意識・枯山水・浄土院における掃除地獄と侍真・広大で深淵な「山全体が寺」の延暦寺〜」の話でした。

目次

小学生の理科の勉強:教科書と体験・実験すること

新教育紀行
地球から太陽・月の距離(新教育紀行)

小学校高学年・中学受験生は、太陽と月と地球など天体の勉強をします。

星を観察したりするのは、

あっ!
オリオン座だ!

子どもたちは楽しいのですが、こういう天体の問題になると、

ちょっと
難しいんだよね・・・

と苦手に感じる方もいるでしょう。

理科は、実際に実験したり体験すると楽しくなります。

楽しくなると勉強するのが楽しくなり、段々出来るようになってきます。

天体は「体験する」のは不可能なことが多いので、イメージするしかありません。

イメージする際には、描いてみて、

ここに
地球があると・・・

と具体的に考えてみると良いでしょう。

小学校3年生の子どもが学校の理科で「太陽の動きと影の動き」を勉強していました。

その復習を一緒にやっていて、僕が教えていましたが、

太陽は東から昇って、
南に行って、西に落ちるんだね・・・

影は逆だから西に伸びて、
北に伸びていって、東を向くんだね・・・

太陽と棒を描いてみたら、
分かるんじゃない?

こんな
感じかな?

そう、今度
実験してみようか。

うん!
面白そうだね!

太陽の動きと影の移動を体験:公園とバットの影

新教育紀行
公園のシャボン玉(新建築紀行)

休日に子どもと一緒に比較的大きな公園に行きました。

少し気温が下がってきましたが、良い日和で日が当たるとポカポカします。

子どもたちはシャボン玉をたくさん出して、追いかけたりしてご機嫌です。

大きなシャボン玉が
できたよ!

ちょっとこっちに来て、
バットを立ててみて。

うん。
ちょっと土掘って、こんな感じ?

新教育紀行
野球バットと日影10:55(新教育紀行)

芝生の端の方で、バットを立ててみました。

バットを立ててみて、
太陽と影の移動の実験やってみようか。

うん。
楽しそう!

この日はとても良い天気で、立てたバットの影がくっきりと出ました。

この時11:00で、「影の先端の移動」を確認するために、

影の先端に
何か置きたいな・・・

何か置こうと考えました。

石があると
良いんだけどな・・・

周囲に石がないので、代わりに葉っぱを置きました。

この日は、ほとんど風がありませんでしたが、

葉っぱだと、
飛ばない?

さすがに葉では「ちょっとしたこと」で移動してしまいそうです。

なにか目印になる
モノはないかな・・・

あっ、
これでいいや!

新教育紀行
野球バットと日影11:00(新教育紀行)

影の先端に目印のアメ玉を置きました。

えっ、
アメ置いておくの?

食べ物を地面に置いておくのは、あまり良くないですが、ビニールに包まれていてサイズもちょうど良いです。

新教育紀行
野球バットと日影11:00(新教育紀行)

このような感じであめ玉を置いておけば、「影の変化」はわかりやすいです。

ネットで南中時刻をチェックします。

今日の南中時刻は
11:26だから、もうすぐだね。

南中って、
なに?

今日、太陽が一番高くなる
時のことだよ。

25分後くらいに、
もう一度見てみよう。

じゃ、
遊んでいるね!

新教育紀行
野球バットと日影11:26(新教育紀行)

南中時刻になり、バットの影が少し短くなりました。

ほら、
さっきより少し影が短くなったね。

あっ、
本当だ!

太陽が高くなると、
影が短くなるんだね。

撮影する位置は大体同じにしていますが、三脚を立てていないので少し撮影位置・角度によるズレがあります。

新教育紀行
野球バットと日影12:14(新教育紀行)

お昼ご飯を食べて確認してみると、だいぶ影の位置が変わりました。

撮影の際の露光の影響もありますが、昼時になってちょうど明るくなって写真もかなり明るい感じです。

だいぶ
影の位置が変わったね。

さっきから50分くらい
経っているね。

新教育紀行
野球バットと日影12:51(新教育紀行)

南中を過ぎた後は太陽の位置が西へゆき、下がってくるので、どんどん影が移動してゆきます。

なんか、
面白いね・・・

今度は
飛行機で遊ぶ!

ゴムで飛ばす飛行機を持ってきたので、飛ばします。

今日は風がほとんどないですが、

ちょっと見てて!
こうやって飛ばすよ!

飛行機を飛ばすのは結構楽しいようで、見ている僕も楽しみました。

どんどん長くなってゆく影:影の長さと形を実感

新教育紀行
野球バットと日影14:07(新教育紀行)

1時間余り飛行機や周辺の遊具で遊んで、影を確認に来ました。

あっ!
だいぶ長くなったね!

思っていたよりも、
かなり長くなったね。

影が長くなったので、撮影位置が同じでは写真の中に影が入りきらないです。

本当は同じアングルで
撮影したいけど・・・

そこで、少し撮影の向きは同じで撮影位置はバットに対して後退しました。

影の長さが
最初の1.8倍くらいになったね。

新教育紀行
野球バットと日影14:41(新教育紀行)

34分後になると、どんどん影が長くなってきました。

これは、最初の影の
2倍より長そうだね!

影がどんな形に
なってきたと思う?

ちょっと
細長くなってきたね!

新教育紀行
野球バットと日影15:18(新教育紀行)

さらに37分後になると、グッと影が伸びてきました。

すごく細長く
なってきたね!

最初の影の長さと
どれくらい違う?

え〜っと、
最初の影の3つ分くらいかな?

伸びに伸びた影の長さは、最初の3倍を超える長さになりました。

太陽高度がどんどん下がり、影はどんどん伸びました。

じゃ、そろそろ帰るから
準備して。

もうちょっと
遊びたい!

また今度
来よう!

新教育紀行
公園と太陽15:18(新教育紀行)

今日は一日良い日和で、太陽の光がとても眩しいです。

学校で「太陽は見ない」と習うでしょうから、太陽は直視しない・直接見ないようにしましょう。

影が動くのが
面白かった!

子どもたちも教科書で学ぶだけでなく、このように体験することを楽しんでしました。

こんなちょっとした実験は
子どもだけでなく、僕も楽しかったです。

影の伸びは理屈では当たり前ですが、実際に目の当たりにすると意外なほど伸びました。

新教育紀行
てこ・ばねのつり合い:並列つなぎ・おもり1個(新教育紀行)

実際には、このような体験は「必要のないこと」かもしれません。

ある程度色々覚えたり問題を解いて訓練すれば、理科はできるようになります。

むしろ、体験したり経験することは「遠回り」でもあります。

単に「テストで良い点数を取る」ことが目標であれば、ひたすら勉強して問題解いた方が早いのが現実です。

新教育紀行
回路を流れる電流:回路の対称性(新教育紀行)

また、てこ・バネや電気の問題は、それなりに問題の数をこなした方が出来るようになるでしょう。

電気・電流などを実験したり、体験するのはなかなか難しいですが、学校の実験などを楽しむと良いでしょう。

実験問題のコツ

・自分が実際に「実験をしている」イメージを持つ

・学校などでやった実験を思い出してイメージ

理想は「適度な経験・体験と、しっかりした勉強」だと思います。

実験問題などは、かつてやった実験や体験を思い出して取り組むと良いでしょう。

新教育紀行

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