学研の狙いと「学研の科学」の方向性〜大事な子どもたちの「作りたい気持ち」・ブレる方向性と子どもの好奇心〜|学研の科学1

前回は「自宅でロケット飛ばす体験 8〜万全期す姿勢・失敗から成功へ・再度発射・「出来なかった理由」を明らかにして次へ活かす〜」の話でした。

目次

学研の狙いと「学研の科学」の方向性:ブレる方向性と子どもの好奇心

学研の科学(学習研究社)

2010年に、一度廃刊に至ってしまった「学研の科学」。

この一番の理由は、やはり携帯・スマホの大きな広がりでしょう。

今回、再刊に至ったのは、大変喜ばしいことです。

この再刊第一号の「ロケット」は、大変良かったです。

その後、続刊も購入しましたが、正直なところ「イマイチ」でした。

第二弾は「大図鑑プロジェクター」でした。

内野吉貴

あ、「ロケット」の
第二弾だ!

プロジェクターの原理は難しいですが、精巧なレンズが良さそうです。

内野吉貴

これ、
やってみる?

子ども

これ、
なに?

内野吉貴

うちの壁に、
恐竜とかが大きく映るよ。

子ども

面白そう!
やってみる!

購入して、早速キットを作りました。

このプロジェクターは、レンズ等を組み合わせるだけで、「あまり作成する」ことがなく、すぐ完成です。

子ども

もう出来たね!
早速映してみるね!

最初は楽しそうに、壁に大きな像を映して喜んでいた子ども。

ところが、「それで終わり」となり、精巧なレンズのあるプロジェクターは放って置かれたままです。

内野吉貴

いいレンズなのに、
勿体ないな・・・

製品が良いために、それなりに値段も掛かっているのですが、子どもはあまり興味を持ちませんでした。

ただ、これは「子どもサイド」の視点では「当然の結果」でした。

子どもは「作るプロセス」が楽しいのであり、「目の前で動いたり、飛ぶ」のが楽しいのです。

大事な子どもたちの「作りたい気持ち」

新教育紀行

復刊した「学研の科学」には大いなるエールを送りたいです。

一方で、もう少し「子どもが楽しい」ことを大事にして欲しい。

子どもや小学生は「作ること」が楽しくて、「作りたい気持ち」を持っています。

この「作りたい気持ち」は、男の子と女の子とでは少し違うかもしれません。

男子小学生

僕はね、
やっぱり手を動かして作りたい!

女子小学生

私も
何か作るのは楽しい!

子ども・小学生が楽しいこと・好奇心を持つこと

・なにかを自分で作ること

・何かが動いたり、飛んだりすること(力学的・電気的挙動)

「学研の科学」のメインターゲットは分かりませんが、中高生より小学生を大事にして欲しい。

中高生は、学校の理科実験で、それなりの実験や工作をします。

対して、「好奇心養成」が最も大事な小学生。

「電気分解」等、内容が難しいことでも、「とりあえず楽しい」ことを大事にして欲しい。

この意味では、僕が小学生の頃(1980年代)の学研にスタンスを戻した方が成功すると考えます。

第三弾は「顕微鏡」でしたが、これも「イマイチ」です。

顕微鏡は中高生が学校で見れば良いことで、「自宅で見る」ものではないのです。

復刊した「学研の科学」は、

男子小学生

何かを作ると、
達成感がある!

女子小学生

色々なものを
作って、いろいろ知りたい!

子どもたちの「作りたい気持ち」を活かして、面白い教材を出し続けて欲しいです。

次回は上記リンクです。

新教育紀行

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