日露戦争の日露陸軍激突の場所〜国家の位置から想像・第二次世界大戦の日本・NATOとワルシャワ条約機構・時事問題と歴史〜|時事問題と対策3・中学受験・社会

前回は「ウクライナ戦争と日露戦争に関する問題〜世界の国々・ウクライナとNATO北大西洋条約機構・ロシアと極東日本・日露戦争の戦場と日本陸軍の戦い〜」の話でした。

目次

ウクライナ戦争と日露戦争に関する問題

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ウクライナ戦争と日露戦争(新教育紀行)
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ウクライナ戦争と日露戦争(新教育紀行)
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ウクライナ戦争と日露戦争(新教育紀行)
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ウクライナ戦争と日露戦争(新教育紀行)

日露戦争の日露陸軍激突の場所:国家の位置から想像

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ウクライナ戦争と日露戦争(新教育紀行)

1904年〜1905年に起きた日露戦争。

この後に、第一次世界大戦、第二次世界大戦に至りますが、世界中が注目した大戦争でした。

米国

Japan(日本)は急成長しているが、
所詮は小国・・・

フランス

Russia(ロシア)を怒らせたら、
大変そうだぞ・・・

(1)ウクライナとロシアの位置:答え

(ア)-中国(中華人民共和国)

(イ)-モンゴル

(ウ)-ロシア(ロシア連邦)

(エ)-カザフスタン

(オ)-ウクライナ

(カ)-ベラルーシ

(キ)-フィンランド

(ク)-米国(アメリカ合衆国)

(ケ)-英国(イギリス)

(コ)-フランス

(2)答え

・B

・日露戦争は日露両国の間に位置する中国北東部・朝鮮半島が戦場になった

「第0次世界大戦」とも形容される大戦争だったのが日露戦争でした。

大英帝国

Japan(日本)とRussia(ロシア)の
戦いは、史上初の「総力戦」だな・・・

フランス

これまでの戦争とは
全く違う、凄惨な戦いであったようだ・・・

現在から考えると「およそ120年前のこと」で、「それほど昔のことではない」歴史です。

この時、日露陸軍が衝突した地域は「Bの地域」であることを前回考えました。

Bの地域は、どのような地域でしょうか。

男子小学生

日本でもロシアでも
ないよ。

女子小学生

現在の中国・北朝鮮・韓国
のエリアだね・・・

日露が戦争した場所は、日露両国ではなく「中国・北朝鮮・韓国」でした。

この大きな理由は、当時、ロシアが中国の旅順などの地域を租借(事実上支配)し、

ロシア帝国

我がRussia(ロシア)は
極東からアジアに進出するのだ!

ロシア帝国は「露骨にアジア進出の強い意志」を示していました。

そして、ロシアは旅順などに、

ロシア帝国

ベトン(コンクリート)を
大量に使った巨大要塞を築くのだ!

「前代未聞の巨大要塞」を築いていたのです。

そして、日本・ロシア双方として「自国には攻め込まれたくない」という思惑がありました。

そこで、「日露両国の間」である「中国・北朝鮮・韓国(当時は北朝鮮と韓国は朝鮮で一国)」で、

ロシア帝国

Japanを
叩き潰すのだ!

大日本帝国

ロシア帝国に敗北したら、
我が国は滅亡してしまうかもしれない・・・

大日本帝国

何が何でも
負けるわけにはいかないのだ!

死闘を続け、凄惨な戦いを繰り広げました。

これは、「戦った地域(中国・北朝鮮・韓国)の方々」から見るとどうでしょうか?

男子小学生

大変な
ダメージだよね。

女子小学生

自分達は「関係ない」のに、
自国を戦場にされたら、とても悲しい・・・

日本とロシアは、これらの国々に大変な損害を与えた事実があります。

第二次世界大戦の日本

大日本帝国の進出(第二次世界大戦全史 洋泉社MOOK)

第二次世界大戦で、アジア諸国を侵略した日本(大日本帝国)。

最大支配圏は、上の地図のように非常に広大な地域を占領・支配しました。

「陸上の赤・海上の青」が「大日本帝国の最大進出地域」です。

「海の支配圏」で、東側ミッドウェー島付近がくぼんでいます。

これは、当時の連合艦隊が「ミッドウェー海戦」で大敗北を喫した事実です。

そして、以後進出することが出来なかったことを示します。

上の地図をみると、

男子小学生

日本の領土って、
こんなに広かったことがあるんだ・・・

女子小学生

今の日本では
とても考えられない広さだね・・・

中国の一部・北朝鮮・韓国からタイ・ビルマ(ミャンマー)・フィリピンなどを支配しました。

このことが、現在までずっと尾を引いています。

中には、日本を極めて強く非難する国がいくつかあります。

この「大日本帝国の急拡大」に対しては、アジアの方々は様々なことを述べています。

インド初代首相ネルーの記述をもとにした問題を、上記リンクでご紹介しています。

NATOとワルシャワ条約機構:時事問題と歴史

NATO(北大西洋条約機構)1949年から2022年(Wikipedia)

ロシアにとっては、「西からどんどん加盟国が増えている」NATO。

ロシアにとっては「自国の生命線を脅かす脅威」と考えています。

第二次世界大戦が終了して4年後の1949年、英国・フランス・イタリアなどの国がNATOを設立しました。

「連合してロシア(ソ連)に対抗する」ことが目的であり、それほど当時のソ連の軍事力は脅威でした。

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NATO:2022年加盟国(北大西洋条約機構)(Wikipedia)

設立当初から、ずっと欧州中心であるのが「NATO」です。

実際、加盟国のほとんどは欧州です。

本質的にはNATOの中心は欧州ではなく、米国であるのが実情です。

そして、「米国中心の機構(軍事同盟)」と言えます。

むしろ「米国が不在」だったら、ロシアはNATO軍相手に戦争を仕掛ける可能性があります。

それほど、「米国がNATOの要・重石」になっている事実があります。

これに対し、ソ連(ロシア)は「NATOに対抗する機構(軍事同盟」を築きました。

ワルシャワ条約機構(1990年)(Wikipedia)

1955年設立のワルシャワ条約機構です。

ワルシャワ条約機構は、旧ソ連崩壊の1990年に解体しました。

ワルシャワ条約機構の加盟国を見てみましょう。

ドイツの東半分である当時の東ドイツが加盟していました。

そして、ポーランド・そして現在のウクライナ(旧ソ連)なども入っています。

1990年は約35年前ですが、それほど昔のことではありません。

筆者は、この年の1990年に武蔵中学に入学しましたが、当時12歳でした。

多くの日本人の方で、この頃に物心ついた年齢以上であった方もいらっしゃるでしょう。

この意味では、ロシアにとっては「たかだか35年ほど前に一緒だった仲間達」なのです。

その「仲間たち」が、次々と敵対勢力(NATO)に加っている事実。

これは、「ロシアにとっては絶対に容認できない事態」とも考えられます。

ウクライナ戦争発端の理由は、他にも様々あります。

最も大きな理由は、「NATOとワルシャワ条約機構」です。

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日露戦争(Wikipedia)

「時事問題」というと「今年に起きた事象・事柄」でありますが、必ず「歴史的な連続性」があります。

中学入試の時事問題では、様々なニュース・新聞などで「知識を蓄える」ことに目がむきがちです。

志望校の出題傾向にもよりますが「ただ暗記」だけではなく、「事柄の理由」なども考えてみましょう。

男子小学生

NATOとか
難しいね・・・

女子小学生

ワルシャワ条約機構は
知っていたけど、内容は詳しく知らない・・・

上記のような内容は、「暗記」として出題される可能性は低いと考えます。

一方で、「文章で事実を説明された上」で、理由や意見を尋ねる出題は可能性があります。

記述式の出題がある人は「なぜ?」や「自分はどう思うか」を考えながら、時事問題に触れましょう。

次回は下記リンクです。

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