前回は「おすすめ時事問題〜SDGs ・産業と技術革新の基盤をつくろう・インフラ・インターネットと世界の人々・インターネットにアクセスできない人々・イノベーションと研究開発費・技術革新に鎬を削る先進国〜」の話でした。
SDGと世界
SDGsは非常に大事な話で、世界中の主流ですから、今年の時事問題でも出題の可能性が高いです。
基本事項を復習しておきましょう。
2023年も、世界中でたくさんの事が起きました。
「最も大きな出来事」は、やはりロシアによるウクライナ侵攻でしょう。
中学受験では少し難しい内容ですが、日露の歴史も含め、少し考えてみましょう。
ウクライナ戦争と日露戦争:ウクライナとロシアの位置
ウクライナ侵攻・ウクライナ戦争は、世界にとってとても大きな出来事です。
そのため、時事問題として出題される可能性は高いと考えます。
戦争をテーマにする時、侵攻したロシアと過去に日露戦争を戦った我が国・日本の歴史もまた重要です。
例年、記述や選択肢の問題で「文章を読んで答える問題」が出題されています。
上の文章はかなり簡潔ですが、しっかりと説明した文章と共に出題される可能性はあります。
まずは、(1)の答えです。
(ア)-中国(中華人民共和国)
(イ)-モンゴル
(ウ)-ロシア(ロシア連邦)
(エ)-カザフスタン
(オ)-ウクライナ
(カ)-ベラルーシ
(キ)-フィンランド
(ク)-米国(アメリカ合衆国)
(ケ)-英国(イギリス)
(コ)-フランス
日露戦争:日本とロシアが戦った場所
歴史を学ぶ際、日露戦争は非常に大事な出来事です。
もちろん、日本にとって「極めて大きな事件・戦争」でしたが、当時、世界中の注目を浴びました。
Japan(日本)とRussia(ロシア)が
戦争するらしい・・・
Russia(ロシア)が本気を出したら、
それこそ大変な事態になるのでは・・・
現在は「米国中心」とも言える世界情勢ですが、当時は「欧州中心」でした。
当時、非常に強い勢いで成長していた米国。
それでもなお、英国(大英帝国)、フランス(フランス帝国)などの欧州が中心でした。
そして、現在も当時も「世界一の広大な領土を有する国」であるロシア。
欧州から「とても遠い極東の国」であった日本。
この二つの国が戦争する事態に、世界中が驚愕しました。
Japan(日本)は急成長しているが、
所詮は小国・・・
Russia(ロシア)と戦うのは、
世界最強のGreat Britain(大英帝国)だって、しんどいだろう・・・
それなのに、Japan(日本)が
Russia(ロシア)と戦うのか・・・
Russia(ロシア)を怒らせたら、
大変そうだぞ・・・
世界中が見守る中、両国は激戦を繰り広げました。
その激戦を繰り広げた「およその場所」を、両国の位置から推測してみましょう。
これは「知識として知っている」ことも大事ですが、「国家間の出来事を、国家の位置から推測」することも大事です。
Japan(日本)とRussia(ロシア)が
凄まじい戦争を繰り広げているらしい・・・
あまりに凄まじい戦争であったため、後の第一次世界大戦に対して「第0次世界大戦」とも呼ばれる日露戦争。
日露戦争に関して、開成・麻布・武蔵などで、文章題と統計資料等含めて、出題の可能性があります。
昨年度(2022年)に麻布中は、「移民問題」という非常にセンシティブな内容を問題にしました。
この姿勢は、各方面で拍手喝采を受けました。
ウクライナ戦争は、解決が非常に難しい問題です。
それだけに「出題しにくい」のですが、「上のようなロシア・ウクライナの位置」等は知っておきましょう。
次回は下記リンクです。