水溶液の性質など覚え方〜性質や名称の暗記・似た性質は「お友達」・酸性とアルカリ性とは・色のイメージ・それぞれの水溶液のイメージと性質〜|水溶液の性質2・中学受験・理科

前回は「水溶液の性質の覚え方とイメージ〜理科実験を思い出す姿勢・酸性とアルカリ性と中性のイメージ〜」の話でした。

目次

問題 3:水溶液の性質など覚え方

性質や名称の暗記:似た性質は「お友達」

まずは、答えをご紹介します。

上記のようにあ、アルカリ性・酸性・中性にグループ分けされます。

男子小学生

一つだけ
分からなかった・・・

女子小学生

全部覚えなければ、
ならないのね・・・

このように化学・生物で覚えなければならないことは、非常に多いです。

「水溶液の性質」や「生物の場所の名前」など、たくさんあって、受験生は大変です。

こういう問題は電気やてこの問題、実験問題と異なり、「知らなければ出来ない」問題です。

男子小学生

石けん水がアルカリ性って、
考えても分からないよね・・・

ある程度は覚えなければなりませんが、

男子小学生

出来るだけ、
覚えよう!

「覚えよう」と考える時、どのように暗記するでしょうか。

男子小学生

丸暗記しかない
でしょ?

女子小学生

他には語呂合わせ、
かな・・・

「丸暗記」でも「語呂合わせ」でも、暗記できれば良いでしょう。

こういう暗記・覚える事項は、

男子小学生

早く
覚えなければ!

急ぎたくなりますが「試験当日までに覚えていれば良い」ので、少しずつ着実に覚えましょう。

そもそも、酸性・アルカリ性とはなんでしょう?

男子小学生

何か?と
言われても・・・

女子小学生

それは、
分からない・・・

まずは、「酸性同士の水溶液」は「似た性質」なので、「酸性グループでお友達」です。

同様に、「アルカリ性グループのお友達」と「中性グループのお友達」が出来ます。

性質などの分類を覚えるときは、「これとこれは似ているから、お友達」と考えましょう。

酸性とアルカリ性とは:色のイメージ

リトマス紙の実験を学校でやった方が多いと思います。

「酸性、アルカリ性、中性」の三種類の性質がありますが、それぞれの具体的内容を考えてみましょう。

実は、化学的な決まり(定義)があります。

男子小学生

え?
そうなの?

この「決まり(定義)」は中学・高校の化学で習いますから、中学受験では知る必要はありません。

中学・高校で勉強するのを、楽しみにして下さい。

しっかりした定義(決め方)は知らなくても良いですが、

男子小学生

酸性とは?
アルカリ性とは?

それぞれの性質を考えましょう。

それぞれの化学的性質がありますが、まずは「リトマス紙のイメージ」を頭に描きましょう。

酸性の水溶液は「青色リトマス紙を赤くする」ので、赤文字で描いています。

アルカリ性の水溶液は「赤色リトマス紙を青くする」ので、青文字です。

中性は「無色透明なイメージ」ですが、ここでは緑色で描いています。

中性の色は、ここでは緑色にしましたが、赤・青以外の自分の好きな色でも良いでしょう。

この「色のイメージ」を頭に入れましょう。

赤色のイメージを考えてみましょう。

赤色は、なんとなく危険なイメージです。

パトカーのサイレン・救急車の色・信号の「止まれ」も赤です。

赤の色は、

出題者

こっちは
ダメですよ!

赤は危険を示すサインです。

対して、青色は落ち着いた平穏なイメージです。

自然の海・空など、青色には「優しいイメージ」があります。

中性は、酸性とアルカリ性の中間の性質で「どちらでもないイメージ」です。

実際、酸性の水溶液には危険な水溶液もあります。

濃度が高い塩酸は、扱いが難しく危険です。

女子小学生

塩酸とか硫酸って、
危険だよね・・・

硫酸は非常に強い酸(強酸)で、「モノを溶かす」性質があります。

硫酸が皮膚にかかると、ただれて火傷のような状態になります。

男子小学生

それは
とても怖いね・・・

酸性の水溶液は「少し怖い」イメージで良いでしょう。

対して、アルカリ性は「酸性の水溶液を中和する」性質があります。

そこで、アルカリ性水溶液は「危険な酸性を緩和する」イメージで良いでしょう。

それぞれの水溶液のイメージと性質

石灰水、アンモニア水は、アンモニアが少し臭うイメージですが、大人しいイメージです。

水酸化ナトリウムは文字に「酸」が入っていますが、「水酸化」は酸と異なる性質で穏やかな感じです。

石けん水は、実は「水酸化ナトリウムと油(脂)から出来る」のは知っておきましょう。

油(脂)とは、バターのようなモノです。

そのため、石けん水と水酸化ナトリウムは、「もともと同じもの」なのです。

水、塩、ホウは、それぞれ「酸」が名前に入っている通り、酸性です。

酢とレモン汁は少し難しいです。

酢は、化学的には酢(さくさん)という名前で、酸性です。

レモン汁は「酸っぱい」ので酸性です。

「酸っぱい」のは危険ではありませんが、「酸っぱい」のは「甘い」よりは舌を少し痛めるイメージです。

これで、酸性が分りました。

実は、レモン汁の正体は「クエン酸」という水溶液です。

クエンは、名前の通り酸性です。

中性は「酸性でもアルカリ性でもない」ので、特段「特徴がない」とイメージしましょう。

水道水は「中性」のイメージです。

砂糖水・食塩水は「砂糖・食塩」が入りますが、酸性やアルカリ性ではありません。

これで、それぞれの水溶液の「性質のイメージ」が決まり、グループ分けが出来ました。

暗記の仕方は、それぞれの方で様々と思います。

「丸暗記」や「語呂合わせ」なども良いですが、「イメージして覚える」ようにしてみましょう。

「ただ、ひたすら暗記」するのは、大変なことです。

イメージは自分なりで良いでしょう。

そして、それが「正しいかどうか」は、あまり考えない方が良いでしょう。

自分なりに少しずつ、しっかり暗記してゆきましょう。

次回は上記リンクです。

新教育紀行

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