前回は「電気・回路の実戦的考え方 4〜対称性の性質・「折り返したら同じ」部分は「同じ状況」・回路・電線の形状と対称性・電池の役割と電圧・回路にかかる電圧・対称性から分かること・電球や抵抗の位置・数と対称性〜」の話でした。
問題 3:水溶液の問題
水溶液の性質の覚え方とイメージ:理科実験を思い出す姿勢
中学受験でよく出る水溶液の「酸性・アルカリ性・中性」の問題です。
基本的な水溶液から、少し難易度の高いホウ酸、酢なども入れています。
上の写真は、個体の水酸化ナトリウムです。
この個体が水に溶けると、水酸化ナトリウム水となります。
以下の中から、アルカリ性の水溶液を
選んで記号で答えて下さい。
このように「水溶液の性質」を問う問題がよく見受けられます。
水溶液の名前自体を頭に入れて欲しいので、記号ではなく名前にしました。
これは
出来るよ!
だいたいは出来るけど、
分からないのがある・・・
こういう問題は、「全部わからないと正しい答えにならない」ことが多いのが悩みです。
1つ分からないだけで、
✖️になるね・・・
こういう性質などを「丸暗記しなければならない」受験生は大変です。
そもそも、食塩水やレモン汁は良いとして、塩酸やアンモニア水は馴染みが少ないでしょう。
そういえば、
塩酸って、一回だけ実験でやった・・・
アンモニアは臭うのは
知っているけど・・・
小学校の理科実験で、塩酸や水酸化ナトリウムの実験は1〜2回程度でしょう。
理科の先生の方針次第では、2回以上実験やっているかもしれません。
ンモニア水は実験では登場しない可能性があり、ホウ酸も扱わないことがあるでしょう。
ホウ酸は、参考書や
問題集でしか知らないよ・・・
「見たことがない」ものは、なかなかイメージしにくいです。
酸性・アルカリ性・中性という性質に関しては、リトマス試験紙の印象が強いでしょう。
そう・・・
リトマス試験紙の色が変わる、って覚えているよ!
この「リトマス試験紙の色」はテストでも出るので、覚える必要があります。
こういう問題は、
とにかく
暗記しなければ!
こう思いがちですが「ひたすら暗記」は苦痛であり、間違える可能性があります。
そこで、学校などでの実験を思い出しながら勉強すると良いでしょう。
酸性とアルカリ性と中性のイメージ
問題の答えは、上のようなグループに分かれます。
水酸化ナトリウムがアルカリ性なのは
知っていたけど・・・
石灰水もアルカリ性
だったね・・・
グループ分けするときに、名称を「酸性:〜、〜」のように自分で書いてみましょう。
これらの「酸性・アルカリ性・中性」のグループは「ただ暗記」ではない方が良いです。
自分なりのイメージを持ちましょう。
イメージって、
酸性はこんな感じ、ということ?
歴史では個性的人物たちが話したり、喧嘩するイメージを持つと流れが理解できます。
とにかく、
欧米の知識を身に付けなければ!
若者・子どもたちに、どんどん欧米の知識を
吸収させるのだ!
そして、国力を
増強するのが最優先!
一蔵どん、
それは違か!
知識は
知識にすぎんのだ!
おそらく、西郷と大久保はこんな口論をしたのでしょう。
これは「西郷と大久保の2人しか知らないこと」であり、確かめようがありません。
これらの歴史の事実は、「本人、または周囲の方の日記やメモ」が残っていることがあります。
ところが、それらが「事実」であるかどうかは不明で、必ず「書いた人物の主観」が入っています。
維新を機に、
大久保一蔵から大久保利通に名前を変えた!
今日から「一蔵」ではなく、
「利通」と呼んで下さい!
名前を「一蔵」から「利通」という「物々しい感じ」に変えた大久保。
小さい頃から「大久保の義兄」のような存在だった西郷にとっては、「利通」という名はどうでもよく、
今更「利通どん」と呼ぶのも
なんでごわすから、一蔵どん・・・
一蔵どんの考えている
国家像は違うごわす!
上の西郷・大久保の言葉は、筆者のイメージです。
そこで、このようなイメージを持つことは、歴史の流れの理解に大きく寄与します。
同様に理科の暗記に関しても、自分なりに、
アルカリ性は
こんな感じかな・・・
酸性は、
こういうイメージかな・・・
このようにイメージを考えて、それを軸にして暗記を進めるのも良いでしょう。
次回に「どのように覚えるか」の一例をご紹介しますが、自分なりにグループ分けしましょう。
次回は下記リンクです。