受験生の効果的過ごし方〜偏差値アップして合格へ・目標は一点集中・偏差値と合否〜|中学受験・高校受験・大学受験

前回は「子どもの合格可能性を上げる親の姿勢〜自分が「好き」なら第一志望校は貫く姿勢・合格判定と実際の受験の合否・「紙一重の違い」と学力〜」の話でした。

目次

偏差値アップして合格へ

New Educational Voyage
2024年度 武蔵中学高校・麻布中学高校・栄光中学高校 文化祭(新教育紀行)

タイトルに「偏差値アップ」と掲げましたが、筆者は偏差値という考え方は、あまり好きではありません。

「偏差値70」とか「偏差値60」などのレッテルが子どもに貼られること。

それは「個性重視に逆行」するからです。

とは言っても、受験界では「偏差値は切っても切れない」存在です。

そして、偏差値は王様のように君臨しています。

受験生にとっては、最も大事な数字である偏差値。

男子小学生

この間の模試の偏差値が、
今ひとつだった・・・

女子小学生

偏差値がもう少し
高いと良いんだけど・・・

「良い数字」であれば良いのですが、「悪い数字」だと誰しもガッカリします。

男子小学生

あの偏差値で、
僕は合格できるだろうか・・・

女子小学生

この合格判定で
合格できるかな・・・

こう不安を感じる人も多いでしょう。

この気持ちは「自分が受験生だったら」「自分が資格試験受験生だったら」を考えると、よく分かります。

あたかも「自分の有する学力」が「客観的な数値」に置き換えられたように感じる「偏差値」。

実際に「偏差値と合否」には「一定の相関関係」があります。

一方で、偏差値という数字と「実際の合否」には毎年「番狂わせ」が必ず発生します。

「偏差値が高くて、合格判定バッチリ」な方が、実際の入試でうまくいかなかった。

あるいは「偏差値が低くて、合格判定は苦しい」方が、実際の入試で上手くいき、合格した。

こういう方が、不思議なことに必ず毎年いらっしゃるのです。

ですから、自らが有する偏差値には、あまりこだわらなくて良いと考えます。

目標は「合格」であり、「偏差値を上げること」は目標ではないのです。

受験生の効果的過ごし方:目標は一点集中

新教育紀行
雲と空(新教育紀行)

模試の判定・偏差値も参考にしながら、直前期の今はほぼ全員の方が、第一志望など受験校を決めているでしょう。

男子小学生

うん。
もう決めたよ!

男子小学生

この間の模試の結果は
なかなか良かったし、大好きなA中学受けるよ!

女子小学生

私は、判定は良いことが多いし、
B中学が第一志望!

受験に限らず、「目標をはっきり決める」事が最も大事です。

山口多聞の記事では、ミッドウェー海戦を上記リンクでご紹介しています。

少し詳細に書いていますが、これは「目標を一点に定める」大事さを具体例で知って頂くこともあります。

目標がバラバラだと、どんなに力があっても上手くゆかない可能性が高いのです。

現在も当時も、米国の力を考えると日米海軍で「日本優勢」は実感しにくいことです。

当時も今も、文化・文明や社会風習などの個人的意見を除き、「日本が米国より上」は少ないです。

特に「数字に現れる」項目で「日本が米国より上」は、ほとんどありません。

ミッドウェー当時、太平洋における海軍の力は「日本が数字上も技量上も、米国の上」だったのでした。

山本五十六 連合艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

実際の戦闘指揮者としての力量には、疑問が多少なりともある山本五十六 連合艦隊司令長官。

歴史家の中には、山本を「凡将」や「愚将」と呼ぶ方もいらっしゃいます。

しかし、

山本五十六

米国には絶対に
勝てん!

米国駐在経験もあり、米国各地を回った山本長官。

米国の巨大な力を、肌身をもって知っていました。

当時の世界情勢からして、日米戦争の可能性は早い時期から、日米双方が認識していました。

その上で、

山本五十六

米国には勝てないが、
日本海軍がベストな状況となるようにする!

そして、懸命に日本海軍増強に邁進した山本。

1934年のロンドン軍縮条約に海軍首席代表として出席する山本五十六(Wilipedia)
米政府幹部P

Yamamotoは
大した人物だ!

軍縮条約などにも積極的に出てゆき、米国始めとする各国から「一目置かれた存在」だった山本。

米政府幹部Q

Japanの長官は、
あのYamamotoか・・・

米政府幹部P

Yamamotoは、
侮れん!

早い時期から「航空戦の未来」を意識していた、世界でも数少ない人物の一人だった山本五十六。

米軍にとっては、山本長官と比較すれば、

米政府幹部P

Naganoなどより、
Yamamotoだ!

作戦最高責任者の永野軍令部総長など「どうでも良い存在」だったでしょう。

戦略・戦術的才能には、様々な見方ありますが、世界の海軍において「抜群の存在」だった山本長官。

航空本部長(次官と同格)・海軍次官を歴任して、日本海軍の成長に最も寄与した人物でした。

幕末には「海軍後進国」だった日本。

その日本を、第二次世界大戦当時は「世界最強は、米国か日本か」まで持っていったのです。

しかし、ミッドウェー海戦では、自ら「目標を分ける」大失態を犯します。

軍令部の横槍もあって、「何が目標か」を「誰もよく理解していない」という異常事態となりました。

極めて優れた将軍と言われた山口多聞司令官は、「権限の狭間」で苦闘しました。

さらに、様々な条件が重なった結果の「超大敗北」となったのでした。(上記リンク)

とにかく、精神は一点集中で目標は明確にして、それに突き進むことが第一です。

男子小学生

精神は
一点集中だね!

女子小学生

第一志望合格に向けて、
頑張ろう!

偏差値と合否

新教育紀行
五島の海(新教育紀行)

偏差値・合格判定と、実際の合否は「関係がある程度存在する」のが現実です。

しかし、「必ずしもそうでない」方もいます。

例えば、第一志望の偏差値が65で、ある方の偏差値が60だとします。

男子小学生

偏差値が5違うと、
結構厳しいと思う・・・

この偏差値は「どのような試験・母体か」で大きく変わりますが、一つの基準として考えましょう。

この時、おそらく合格判定は、だいたい「60%程度」となるでしょう。

すると、

男子小学生

合格する可能性は
60%しかない・・・

誰しも不安になります。

しかし、「合格する可能性が60%ある」のですから「半分以上の確率で合格」です。

これは大きな事実です。

志望校を決定したら、あとは当日に「今までの判定を上回る勢い」の成績を納めれば合格できるでしょう。

「偏差値10の挽回」はある程度困難ですが、「偏差値5の挽回」は、それほど難しいことではないです。

女子小学生

最後の最後まで
頑張ろう!

合格の可能性は「大いにある」ので、体調万全で精神を集中させて当日までやってみましょう。

また、「志望校の偏差値を上回り、良い判定」の方は、油断せずにしっかりと勉強を続けましょう。

次回は上記リンクです。

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