前回は「電気・電流・回路の分かりやすい考え方 3〜分からない電流と未知数・分かるところから考える姿勢・異なる経路の電圧が下がる大きさ・電圧降下・分かったことを整理・全体像をつかむ・どのくらいの明るさか・電流を具体的に計算〜」の話でした。
問題 2:回路を流れる電流を考える
上記のような問題を考えてみましょう。
基本的な回路ですが、きちんと説明できるでしょうか。
これは、
授業で習ったから知っているけど・・・
「知っている」方は、理由を考えてみましょう。
理由・・・
ちょっと分からないけど・・・
きちんと理解して、説明できるようにしましょう。
法則を理解する姿勢と丸暗記・パターンで「分かる」こと
冒頭の問題が「答えのみ」の問題の場合、
これは知っているから、
〜だ!
と即答できる方もいらっしゃるでしょう。
「知識として知っていること」は大事なことですが、電気・てこなどは理解するようにしましょう。
ある程度問題を解いてゆくと、「解いた問題が蓄積されて、パターンが分かってくる」ことがあります。
この時、「自然とある程度のパターンが分かる」ことは大事なことでしょう。
それは、「法則をしっかり理解している」ことから「分かる」ことだからです。
対して「回路のパターンなどを丸暗記」すると、いくつかの回路が出てきた時、
ア、イ、エ、オの
回路の電流はわかるけど・・・
ウの回路は、知っているパターンと違うから、
分からない・・・
それぞれの回路の比較だから、
分からない回路が一つあると、全部間違えるかも・・・
という可能性があります。
そのような事態にならないためにも、「基本をしっかり理解」しましょう。
「基本がしっかり理解」出来てれば、応用問題は「ある程度出来る」はずです。
受験生の皆さんが受ける試験を作成し、採点する各学校の先生方・教師の方々。
たくさんのことを「知っている」ことは
良いことだが・・・
やはり、考える姿勢を持っている方に
入って欲しい・・・
と考えている方が大多数でしょう。
この時、「考える姿勢」や「考える力」を持っていることは、様々な試験への応用力へつながります。
記述・応用問題への対応:原理・法則の理解
「まずは、オームの法則」である電気・電流。
・主役は電圧
・電圧があって、初めて電流が流れる
「主役は電圧」ですが、大事なことは「電流・電圧のイメージ」です。
電池を通ると「電圧がかかって、電流が持ち上がる」イメージです。
すると、「直列と並列の性質を暗記」しなくても、それぞれの性質が理解できます。
・電流は、「電池の個数分の高さ=電圧」持ち上げられる
・電池の持ちは変わらない(流れる電流が同じ)
・電流は、「電池1個分の高さ=電圧」持ち上げられる
・電池の持ちは、並列電池の個数分長くなる(流れる電流が減少する)
「法則」や「原理」という言葉は難しく感じられるかもしれませんが、「基本」と考えましょう。
そして、「基本」を理解して、具体的イメージを持つと「法則」や「原理」もスッキリわかります。
そして、このように「基本」とイメージを理解すると応用力や記述問題にも対応できるでしょう。
理科の物理的問題は、このように「原理・法則を理解」する姿勢を持ちましょう。
すると、「どのような問題に対しても解けるようになる」でしょう。
回路を流れる電流は、「電流・電圧がしっかりイメージできる」ようになりましょう。
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