前回は「電気・電流の実戦的問題の考え方 2〜電流が分かれるところ・流れる電流をイメージ・電圧が「かかっている」か「かかっていない」か考える・自分が「流れる電流」になるイメージ・抵抗は避ける・状況をまとめて比較・基本をしっかり考えて「楽しく解ける」姿勢〜」の話でした。
電圧が主役:電圧が電流を流す根源の力
電気・電流の問題は、しっかり基本を理解していれば解けるようになります。(上記リンク)
「電圧がかかって、電流が流れる」という流れ・因果関係をはっきりと認識しましょう。
「主役は電圧」で、下記の問題を考えてみましょう。
オリジナル問題ですが、類題はあるでしょう。
全ての電球は、同じ電球(抵抗も同じ)です。
シンプルな回路ですが、「しっかり理解しているか」が問われます。
回路と回路の間の電線:分かれる電流のイメージ
上のような回路を考えることが多い、電流・回路の問題。
このような回路の場合は、「閉じた回路」から「閉じた回路」に電流が流れます。
電流が分かれて、
その後合流して、また別れるんだよね。
このような回路の場合は、「流れる電流が分かれて、合流する」のがイメージしやすいです。
電池の電圧で「電流が持ち上げられて、電流が一周するイメージ」を持ちやすいでしょう。
今回の回路は「閉じた回路」から「閉じた回路」になっていない点がポイントです。
「ウの電球」があるため、電流が分かれる状況が少し複雑になります。
似た回路を考えたことがあると思いますが、回路の途中に電線が接続しているため難しくなっています。
この回路に流れる電流を「しっかり理解できる」と電気・電流の問題は万全になるでしょう。
流れる電流を描いてイメージ
早速、回路に電圧がかかり、流れる電流をイメージしましょう。
具体的に「流れる電流」をグイッと描いてみるのが良いでしょう。
これは鉛筆でも良いですが、「電気・電流が苦手な方」は、赤鉛筆などで描くと良いでしょう。
「同じ黒の鉛筆」よりも、色を変えた方が「何か(電流)が流れるイメージ」がはっきりするでしょう。
慣れて、電気・電流の問題がある程度できるようになったら、全て鉛筆で描きましょう。
流れる電流は、上のように少しずつ分かれて、合流します。
電池から出る電流と
電池に戻ってくる電流が同じね!
このように「分かること」を少しずつ、着実に理解してゆくことが大事です。
(1)は比較的分かりやすいですが、(2)(3)はやや難しいです。
次回は下記リンクです。