前回は「Wグループ中学志望の方へ 3」の話でした。
算数で+α目指す姿勢
今回は、現時点で難関中学志望の方で、
算数を得点源にしたい。
もし数学の学力がだいぶ上がったら、
少し上のランクを目指してみたい。
とお考えの方向けのご紹介です。
p42桜蔭中
図形・立体感覚に加え、きちんと数量を押さえてゆく能力が求められる良問で、少し難しいです。
積み木を思い出しながら、方眼紙やノートに大きく図を描いてみて、自分で色々と考えてみましょう。
「解答に辿り着くこと」だけを目標とはせずに、色々と描いてみて試行錯誤してみましょう。
こうなると、
どうかな?
と自分で色々と考えてみることは、非常に大事です。
答え以外の様々な状況を描いてみて、
こう配置すると体積は〜になって、
こう配置すると体積は〜になる。
と色々と試してみましょう。
試行錯誤して応用力アップ
解答は簡潔ですが、特に(2)以降は「論理的に考えを進めてゆく」ことを学びながら、実際に
どうなるのかな?
と自分で描いて、色々と考えてみましょう。
「答えに辿り着く事」を急がずに、特にこの時期は「色々と試行錯誤して応用力を上げる」のが重要です。
塾で教わるにしても、解説動画を見るにしても、「分かったつもりになって終わり」にならないようにしましょう。
「自分が出来るようになる」ことを明確に意識してみましょう。
自分の手で描くことは、時間がかかり「遠回り」に見えるかもしれません。
一度手を動かしてやってみたことは、しっかりと身につき、忘れにくくなります。
その経験の積み重ねが学力アップにつながります。
状況の把握:動く点を追いかける
p58武蔵中
速さとグラフの複合問題で、非常に良い問題です。
速さの問題で、少し休んだりするのは典型問題です。
状況をきちんと・的確に把握することが大事です。
「解けること」を目指す前に、きちんと点P、Qの動き方を描いて理解しましょう。
視点を、速さから「角度」に変えて考えます。
その時、自分で問題の図形を描いて「P,Qの動き方の様子」を、鉛筆でグーっと描いてみましょう。
P,Qの動き方のうち、「どちらがテンポが速いか」をまず理解しましょう。
「それぞれの点がどのように動いて、どのように角POQが変わるのか」に着目することが大事です。
実際に、図を描いてイメージしてみて、グラフに描いてみましょう。
この4月号は良問・良い解説が多くて、大変オススメです。
余力あれば、他の学校向けのご紹介もご参考に、どんどんやってみましょう。