前回は「算数の基礎固めのコツ〜基礎を最重視する姿勢・基礎をしっかり構築する大事さ・建築の基礎と勉強の基礎・心の余裕と好奇心〜」の話でした。
立方八面体:立方体の各辺の中点を結んで出来る立体
「中学への算数7月号」に関する話は、全グループの受験生を対象とした話です。
いつも巻末に厚紙で作る立体等の付録がある、中学への算数ですが、今号は特にオススメです。
立方八面体という「立方体の各辺の中点を結んで出来る立体」の問題を、「具体的に立体を作って考えよう」です。
これは非常に良いですね。
立体の問題は、「辺と面を押さえる」ことがポイントになります。
そして、切り口の問題は、「どこに切り口の辺が出来るか?」を考えることがポイントです。
基本的な考え方は、この通りですが、
ちょっと
よく分からない・・・
このような子どもが多いです。
それは「イメージすることが難しい」ので仕方のないことですから、出来るだけ体験しましょう。
以前、「豆腐などを切ってみる」話をしました。
実際に切るのも良いですし、今号の付録はオススメです。
立体を実際に切るイメージ:「体験すること」と算数・理科の学力
立方八面体は、「作り方はシンプルだけど、分かりにくい」立体です。
今回は、甲陽学院2021年の問題を具体例に取り上げています。
難易度が高い問題ですが、立体問題がよく出る学校や難関校〜最難関校志望の方は、参考にして下さい。
「中学への算数」内の記事も丁寧で、分かりやすいです。
この立方八面体を作るだけでも、本号を購入する価値があるでしょう。
一度、しっかりと目の前の立体を体験すると、理解力が大きく進み、立体への自信が生まれます。
紙の上で描きながら、
ここが
切断されると・・・
このように考えるのも大事ですが、一度作ってみましょう。
塾などでそういう教材があるかもしれません。
こういう立体問題は、こういう「体験型教材」があると良いです。
「体験」は、特に子どもにとっては、非常に大事です。
一度、体験すれば「似たことはイメージできる」のですが、体験がないと、なかなか難しいです。
「中学への算数」編集部は、沢山の記事のストックを持っているでしょう。
立体問題をまとめて、「掲載されたほぼ全ての立体問題の付録付」の増刊号があると良いと思います。
過去の記事そのままでも少し手を加えても、「体験できる立体」が付録にあると、とても良いです。
過去問でも、面白い立体問題・切断問題などが付録付きであると、理解が大きく進みそうです。
付録は、子ども本人が作るのが望ましいです。
一方で、小学6年生は時間に追われているかもしれませんから、親が作ってあげても良いでしょう。
甲陽学院は、2022年も回転体が出題されていますので、志望の方はぜひ。
3次元の立体に自信ができると、2次元の平面図形にも自信ができるでしょう。
ぜひ、お手に取ってみてください。
次回は上記リンクです。