Eグループ中学志望の方へ 3〜試行錯誤と暗号・少し遠回りする大事さ・グラフを描いて発見すること・「見るだけ」と「描く」違い〜|中学への算数4月号

前回は「Eグループ中学志望の方へ 2」の話でした。

目次

試行錯誤と暗号:少し遠回りする大事さ

引き続き、Eグループ中学志望の方向けに良い問題をご紹介します。

p44開成中

「暗号を作る」という大変興味深い問題です。

一目見て「面白いな」と思いました。

こういう問題の背景には、数学専門の方なら分かる理論があります。

「小学生向けに理解しやすく、それでいて難しい」という極めて優れた問題です。

「分かりやすい」のですが、これを試験場で短時間でこなすのは、かなり大変です。

時間がある今は「答えに辿り着く」ことばかりではなく、自分でマス目を描いてみましょう。

そして、色々やってみて、

こうすると、
どうなるかな?

など試行錯誤して、理解を深めましょう。

特に後半は難しいですが、解説者はスマートに解いています。

スマートな解き方を学びながら、少し遠回りでも、自分で実際に描いてみましょう。

最後の方は答えも多いので「全部書くのは大変」でも、一部は描いてみましょう。

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グラフを描いて発見すること

p52渋谷教育学園幕張中

シンプルで面白い問題です。

理科実験のような問題で、答えを読むと「ふむふむ」と思います。

自分できちんと系統だててグラフを描くのは、かなりの高い学力を要します。

自分でグラフを描いてみて、考えてみましょう。

グラフを見るのは
分かるけど・・・

グラフを描くって、
難しそうだけど・・・

「だいたい」でよいので、グラフを描くと色々と発見があります。

ぜひやってみましょう。

「見るだけ」と「描く」違い

(1)では、「〜ですから、一番短いロウソクは・・・」と説明あります。

自分で考えられるパターンのグラフを描いてみましょう。

「理屈で分かること」も大事ですが、「きちんとグラフが頭にパッと描ける」ことが大事です。

パッと描ける様になるには、実際に描いてみるのが一番です。

方眼紙に描いても良いですし、大きな紙に「大体の様子」を描くのも良いでしょう。

確かに、
グラフって描いてみると面白い・・・

「見るだけ」と「描く」では、
全然違うね。

この問題をよく理解すると、算数・理科実験の応用問題に対する学力が上がります。

非常に良い問題ですから渋幕志望の方以外でも、マークしておいて、しばらくしたらまたやってみましょう。

良問ばかりの4月号は次回も続きます。

新教育紀行

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