前回は「おすすめ時事問題の対策〜歴史と現代への視点・いつの時代も大事な物流・戦国時代の鉄砲と硝石〜」でした。
物流の歴史:江戸時代の東まわり・西まわり航路
今回は、時事問題に関わる社会の問題に関する話です。
物流の混乱による影響を、実感されている方は多いかと思います。
会社のWindows PCの納期に、通常1週間程度なのに3週間程度かかりました。
物流は社会の根幹を成しているとも言え、様々な切り口が考えられます。
歴史の問題にも広げられます。
時事問題に関しては様々な書籍が出ており、それらの中から一冊を読んでおくと良いでしょう。
一冊で
大丈夫なの?
時事問題の参考書は、
何冊もあるけど・・・
時事問題は、入試の比重は高くないので「一冊をしっかり」が最善です。
江戸時代の東廻り航路、西廻り航路があります。
整備したのは、河村瑞賢でした。
コロナ禍の物流混乱に関する問題で、出題される可能性があると思います。
江戸時代の航路や物流に関して、復習しておきましょう。
物流の大事さ・旧日本軍と米軍
「物流」とは文字通り「物の流れ」です。
物流のことは、比較的地味かも知れませんが、非常に大事です。
物流がうまくゆかないと、現代社会は成立しません。
書籍から日用品まで、「なんでもネットで注文して、配送される」のが当たり前になった現代。
その「当たり前」であることを、しっかり支えているのが「物流」なのです。
あらゆる面で非常に大事な「物流」。
物流は、戦争でも非常に大事です。
戦うには、武器弾薬・食料などの補給は、非常に大事です。
大砲を持っていても、砲弾がなければ撃てません。
食料がなければ、闘う兵士は飢えてしまい、戦力が大きく落ちます。
そして、時には亡くなります。
戦争での物流・補給を「兵站線」と呼びます。
この「補給線(兵站線)確保」を、非常に軽視していた旧日本軍。
食料が
少なくても精神力でカバーだ!
食料は
現地で確保すれば良い!
旧日本軍は、甘い観測の上に立っていたのでした。
「戦死者」というと「戦争で戦って、銃弾で撃たれたり、斬られて亡くなった方」を指すことが多いです。
第二次世界大戦の旧日本軍の「戦死者」には、餓死者・病死の方が非常に多かったのです。
対して、「物流=補給線=兵站線」を極めて重視したのが、米軍でした。
豪商・河村瑞賢と治水工事
徳川家康が豊臣家滅亡させた「大坂夏の陣」が勃発した1615年の三年後の1618年。
後に豪商となる河村瑞賢が誕生しました。
ついに
豊臣家を滅亡させた・・・
これは、必ずしも私の
本意ではなかったが・・・
豊臣が徳川に従う姿勢を
見せなかったのが悪い・・・
家康による豊臣家滅亡の意図には、諸説あります。
とにかく、
私は平和にしたいのだ・・・
元号は元和へ!
元和偃武だ!
家康は元号を変更して、「元和偃武」を掲げます。
「偃武」とは「武器をしまって、おさめる」ことを示します。
これまで150年以上「合戦に次ぐ、合戦」であった戦国時代。
この戦国時代に、「正式にピリオドを打った」家康。
これで、
思い残すことはない・・・
「戦乱にピリオドを打った」ことに満足した家康は、直後に死去してあの世へ旅立ちます。
一気に平和になり、安定感が増した江戸時代初期。
私は治水工事で、
物流を良くします!
航路も開拓して、
日本全国どこでも、物を届けます!
ちょうど「世の中が安定した」タイミングで登場したのが、河村瑞賢でした。
商人であった河村が、物流を整備したのは、「自分の商売で儲けるため」でもあったでしょう。
商売がどんどん繁盛して、
豪商になった!
そして、その強い意志から整備された物流航路は、日本の民衆たちの生活に安定をもたらしました。
次回は上記リンクです。