前回は「「来年の僕」や「未来の私」を楽しみに勉強〜子どもの「遊びたい」という気持ち・子どもへの親の理解・「人生初めての大試練」に向かう強い気持ち〜」の話でした。
第一志望校を目指す気持ちと合格への不安
今回は、中学受験・高校受験・大学受験の受験生たちの気持ちと日々の学びの話です。
社会人・大人は、日々「仕事の成果」を求めて生活している方が多く、中には、
今月は絶対にこれだけの
金額の仕事を受注しなければ・・・
あるいは、
今月は、この目標をクリアしないと、
人事評価がまずい・・・
具体的な目標数値・ノルマのクリアがある方もいらっしゃいます。
この「数値目標・ノルマ」は曖昧ではない「数値」であるために、ある意味で客観的です。
具体的で「誰でも分かる」数字・数値は、「とても分かりやすい」面があります。
このような「数値目標」がある業務をしている方は、大変な思いをすることがあるかもしれません。
この間の模試の
成績が、思ったほど上がらなかった・・・
国語と社会は良い感じだけど、
算数の偏差値がもっと欲しい・・・
そしてこの「目標数値」との格闘は、受験生が連日やっていることです。
社会人・大人の方の「目標数値」は様々なタイプが考えられますが、概ね「金額」が目標です。
対して、受験生の場合は、点数(成績)と偏差値という「数値」が、各科目と総合で評価されます。
それに対して、志望校に合格するための「目標数値=点数、偏差値」が登場します。
さらに、各科目ごとの「成績レベル」がA~Eなどで評価され、最終的に合格判定がバシッと出てきます。
第一志望校はB判定で、
第二志望校もB判定・・・
前回よりも成績
下がっちゃって、第一志望はC判定・・・
算数・理科・社会・国語の試験がある場合、これら各科目の点数と総合点の5種類の点数があります。
各科目・総合の成績状況が評価され、偏差値・レベル・合格判定などあると「多数の評価」が登場します。
今回は、理科と社会は
まあまあなのかな・・・
社会は少し良くなったけど、
算数が全然伸びない・・・
多数の評価に連日さらされることになる受験生達は、ある意味で大人・社会人より厳しい世界にいます。
成績・評価がある程度良ければOKですが、なかなかそうもいかないことが多い受験生たち。
とにかく合格したいけど、
本当に大丈夫かな・・・
この調子で勉強すれば、
本当に合格するのかな・・・
第一志望校を目指す気持ちを強く持つことが大事ですが、「不安を抱えている」方が多いのが現実です。
この中で「合格と不合格」を左右するのは、最終的には学力ですが、精神力も大事です。
日々、合格へ少しずつ進む気持ちが大事でしょう。
基本方針は絶対に変更しない:ミッドウェー海戦の判断と結果
威人紀行では山口多聞のミッドウェー海戦に関して、ご紹介しています。
小学生から高校生の歴史の学びにおいて、「第二次世界大戦の日本」は、ほとんど触れられません。
特に、対米戦が開始した1941年から敗戦の1945年に関しては、
真珠湾を奇襲攻撃した後、日本は徐々に劣勢になり、
原爆投下・敗戦に至りました・・・
大体こんな感じで、「あっという間に終わる」傾向があります。
この5年間は「時間としては歴史の中で長くはない」かもしれません。
一方で、この時の日本(大日本帝国)の歴史が、現在の日本の国家の姿に致命的影響を与えています。
この意味で戦後の様々な歴史が80年ほどありますが、戦時中のことは知っておくことは大事です。
ウクライナ戦争が長引く中、「戦争の話」は避けないでおく姿勢を持つと良いでしょう。
学校や教科書では、具体的に記載されている事柄が少ないため、戦時中のことを知っていれば、
この問題を解くには、第二次世界大戦の
知識が役立つかも・・・
時事問題などで、役立つことがあるでしょう。
そして、「生命を懸けた戦い=戦争」では、「それぞれの判断」が人生に役立つことがあります。
「また戻せ」
だと!
そ、そんな馬鹿な命令が
あるか!!!
「変えてはならない基本方針を変更し、さらに変更・戻した」話を、上記リンクでご紹介しました。
そもそも、「基本方針」は最も大事であり、何事においても「全ての根幹」です。
そのため、「基本方針は絶対に変えてはならない」のです。
「変更可能」であるならば、それは「基本方針」ではないのです。
ずっと論議を呼び続けているミッドウェー海戦。
歴史雑誌でも度々特集が組まれ、この戦いをテーマにした本も多数出ています。
まずは、小学生〜高校生には「まだ80年ほどしか経過していない歴史」を知って欲しいと思います。
ウクライナ戦争において、ロイターなどの海外報道で、
このドローンは
カミカゼ・ドローンだ!
このような報道がありました。
「カミカゼ」とは、我が日本軍が実施した「神風特別攻撃隊」が由来です。
神風特別攻撃隊に関する話を、上記リンクでご紹介しています。
世界では「神風」に対して、このような視点があることを、中高生は知っておくと良いでしょう。
合格目指して一歩ずつ進む学び:第一志望は「絶対変えない」
ミッドウェー海戦が勃発したのは1942年で、今年は80年経過した2022年です。
「80年も前」と感じるか「80年しか経過していない」と感じるかは、様々な方のご意見があるでしょう。
戦争関係の話は
ちょっと苦手・・・
「軍事・戦争関係の話が好きでない」方もいらっしゃると思いますが、
部分的なら
ちょっと知ってみようかな・・・
要点を理解しておくと良いでしょう。
「原則を無視した、基本方針の変更」は、戦争においては、ほぼ確実に敗北します。
それは歴史が証明しており、受験界においても同様だと考えます。
戦い・戦争・合戦において、「臨機応変な戦略」や「奇抜な戦術」が功を奏するのは少ないのが実態です。
奇襲攻撃で有名「桶狭間の戦い」は、「実は奇襲攻撃ではなかった」という説もあります。
戦略の天才であった信長が、「着実に勝てるように手を打っていて、幸運もあった」説もあります。
そして、受験において「志望校合格、特に第一志望校合格」を目指すために最も大事なことがあります。
それは「第一志望を早期に確定して、絶対に変更しない」ことです。
成績に不安がある場合は、第二志望校〜で調整するのが良いでしょう。
「第一志望が確定している」受験生も、内心は不安な方も多いでしょう。
「第一志望のレベルと志望者の学力」によりますが、
第一志望校は、
このままいけば絶対合格!
このように「第一志望校合格に安心している」方は、極めて少数派でしょう。
大学受験の場合、志望学部の人数が多い場合は「ほぼ大丈夫!」という方が一定数います。
中学受験においては、
僕は
合格できる!
私はA判定しかないから、
絶対大丈夫!
という方は、概ね「合格者の10〜20%程度」かと思われます。
そして「合格者の80〜90%程度」の方々は、
ちょっと
不安なんだけど・・・
私、このままで
合格するかな・・・
「ちょっと不安」な方が多く、それは当然のことかもしれません。
これから模試などが続く中、結果・判定には一定の配慮をしつつ、最大限活かすのが良いでしょう。
模試を受けながら「合格に一歩づつ近づく」ように、
この分野を
もう少し固めてゆこう・・・
あと一月ほどで、
この分野は出来るようになろう!
着実に、しっかりと学んでゆくことが大事だと思います。
「一歩づつ近づく」イメージを持って学ぶこと。
それこそが精神的安定につながり、確実な学力増進と志望校合格につながるでしょう。
次回は下記リンクです。