エジソンとアインシュタインの大いなる共通点〜小学校の教育が全く合わなかったエジソン少年・生涯の友となったバイオリンの存在〜|アインシュタイン5・個性・成績

前回は「「のろま」と小学校で言われたアインシュタイン〜変わった子ども・とても内向的な少年〜」の話でした。

科学者 アルバート・アインシュタイン(Wikipedia)
目次

小学校の教育が全く合わなかったエジソン少年

発明家トーマス・エジソン(Wikipedia)

多くの方が知っている発明家エジソン。

白熱電球を発明した人物として大変有名ですが、エジソンの発明は白熱電球だけではありません。

その84年の生涯の中で、2,332件の特許を取得しました。

エジソン

初めて特許を取得したのは
21歳の時!

大発明家エジソンは21歳から84歳の間の64年間に、2,332件の特許を取得しました。

エジソン

発明のための研究が、
大好き!

エジソン

発明のためなら、
睡眠時間は少なくても良い!

発明のための研究に没頭し続けたエジソンの平均睡眠時間は、3時間程度でした。

有名になるにつれ周囲に多くの協力者がいたので、獲得した特許の数も多かったでしょう。

64年間で2,332件の特許というのは、平均で考えると、

2,332 / 64 =36.4

すごいことに、平均で「年間36件ほどの特許」を獲得したことになります。

36.4 / 12 = 3.0件

つまり、平均で「月間3件ほどの特許」を獲得していたエジソン。

感覚的には、「週に一つ特許を獲得」していた大天才・エジソン。

アインシュタインとは「天才の方向性」が全く違いますが、大変な才能です。

実はエジソンも少年の頃に、苦い思い出があります。

エジソン少年

色々不思議なことを
質問するのが好き!

だったエジソン少年。

エジソン少年

なぜ、「1+1=2」
なんですか?

教師A

またか!
うるさいな・・・

教師A

そう
「決まっている」んだ!

エジソン少年

だから、
なんで?

教師A

もう、お前は
学校に来るな!

エジソン少年

えっ?・・・
来ちゃダメなの?

小学校の先生から痛烈に罵倒されたエジソン少年。

エジソンの母親

もう
いいです!

エジソンの母親

私が
育てます!

エジソンの母は、意を決してエジソンを小学校から退学させます。

のちに「すごく大成した」エジソンにとって、まさに「賢母の鏡」だったエジソンの母。

実際にはエジソンの母は内心では、

エジソンの母親

うちの子、
大丈夫かしら・・・

エジソンの母親

先生がひどいから、
小学校辞めさせたけど・・・

エジソンの母親

私の判断は、
間違ってないかしら・・・

エジソンの母親は、当時非常に心配だったでしょう。

時代が違うとはいえ、大発明家エジソンは「小卒ですらなかった」のです。

エジソンとアインシュタインの大いなる共通点

新教育紀行
ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド(Wikipedia)

理論物理学者となったアインシュタインと発明家のエジソン。

方向性は「物理」という共通面があります。

「考え続けて、鉛筆と紙で考え続ける」アインシュタイン。

アインシュタイン

自分で色々と考えて
発見するのが大好きだよ!

対して、考えることも大事ですが、「実際に何か具体的な形を発明する」エジソン。

エジソン

実験して、何か具体的に
発明するのが好きだ!

「発見派」のアインシュタインと「発明派」のエジソンとも言えそうです。

この二人の「目指す方向性」は、少し異なります。

そして、二人に共通していたことは「大いなる好奇心と変わらぬ子ども心」でしょう。

教師B

なんだ!
アルバート!

教師B

君は、
全然ダメだな!

教師B

君は
「のろま」だ!

アインシュタイン少年

僕って、
のろま?

小学校の先生に「のろま」と言われてしまったアインシュタイン。

「先生に言われる」というのは、子どもにとっては致命的なことです。

小学校の教室においては、絶対的権限を握る先生・教師。

小学生にとっては、大人にとっての上司以上の存在です。

エジソンのように、

教師A

もう、
お前は学校に来るな!

ここまで罵倒されなくても、

教師B

お前は、
「のろま」だ!

教師から「のろま」と言われ、かなりショックを受けたアインシュタイン少年。

エジソン少年

不思議なことは、
とっても興味がある!

アインシュタイン少年

不思議なことを
考えることは大好き!

二人の天才の小さな頃には、このような「共通点」がありました。

そして、二人とも小学生の時は「利発な子」の対極的な存在だったのでした。

1847年生まれのエジソンと、1879年生まれのアインシュタイン。

32年の歳月の違いがありますが、この二人は同時代を生きたのです。

エジソン・アインシュタインの小学生の同級生の中で、

エジソンの同級生

エジソンは将来
立派な人物になりそうだ!

アインシュタインの同級生

アインシュタインは
将来、何か大きなことを成し遂げそうだぞ!

こう思った人は「一人もいなかった」のが現実だったでしょう。

むしろ、

エジソンの同級生

エジソン、あいつ
将来大丈夫か?

アインシュタインの同級生

アインシュタインは
ちょっとおかしいから、将来が心配だな・・・

このような意見が圧倒的だったのでしょう。

生涯の友となったバイオリンの存在

バイオリン(Wikipedia)

この頃、アインシュタインの母パウリーネはアインシュタインにあるものを渡します。

アインシュタインの母親

アルバート、
これをやってみてはどう?

それは、バイオリンでした。

母の勧めでバイオリンを習い始めたアインシュタイン少年。

アインシュタイン少年

綺麗な音が出てきて、
面白いな・・・

バイオリンはアインシュタインにとって「生涯の友」となりました。

アインシュタイン少年

バイオリンから音が
奏でられるのは不思議。

アインシュタイン少年

この美しいメロディーを
自分で弾けるのが好き。

母パウリーネが、アインシュタインにバイオリンを習うことを勧めた理由。

それは、いくつかあるでしょう。

親が子どもに「ピアノなどの楽器を学ばせる」ことはよくあります。

「ピアニスト」などを小さい頃から目指す方もいますが、それらの理由の多くは、

母親

うちの子がピアノが
弾けるようになって・・・

母親

芸術的素養を
少しでも身につけて欲しい。

このような親の期待があるでしょう。

アインシュタインの母パウリーネが考えたことは、

アインシュタインの母親

内向的な息子に、
音楽を学んで成長して欲しい・・・

アインシュタインの母親

音楽の世界を知れば、
色々なことがわかるでしょう・・・

こう考えたことでしょう。

より現実的には、

アインシュタインの母親

バイオリンを学んで、バイオリンが趣味同士の
友達ができたらいいわ・・・

このような「母の望み」があったのかも知れません。

そして、バイオリンと共にスクスク成長してゆくアインシュタイン少年でした。

次回は上記リンクです。

新教育紀行

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