前回は「おすすめ船のプラモデル製作 5〜子どもが「好きにアレンジ」するプラモデル作り・大砲は色々な向きに・色々な角度から眺める・視点は無限〜」の話でした。
他のプラモデルと並べて比較:「違い」を考える姿勢
完成した、日本の駆逐艦「磯風」。
前回作成した、米国駆逐艦と並べて、観察してみましょう。
大きさは
同じくらいだね。
どっちが
長い?
少し、「磯風」が
長いね。
同じ「駆逐艦」なので、日米ともにスケール感は似たような感じです。
これは、「排水量〜トン」という重さで、艦の種類が分かれることが大きな理由です。
今度は、違う角度からも眺めてみましょう。
どっちが
強そう?
う〜ん。
「磯風」の大砲は沢山あるけど・・・
「フレッチャー」は大砲が一つしかない
のが沢山あるよ。
強いのは、
「磯風」かな?
うん、
そうかもね。
大砲の数が直ちに「強さ」に結びつくかどうかは不透明です。
全体的に、「磯風」の方が、大砲の数が多そうです。
艦の速度・装甲の強さも影響するでしょう。
プラモデルを「様々な角度」から見て理解:育む「色々な視点」
真上から眺めると、プロポーションがよくわかります。
上から見たら、
どう?
こっちの方が
尖っているね。
こっちは、
少し丸いかな。
日本の「磯風」は、前方の方が後方よりも、少し尖っています。
米国「フレッチャー」は、前方が鋭く尖り、後方は少し丸みを帯びています。
「フレッチャー」は、
飛行機があるね。
米国「フレッチャー」には、後方に飛行機の発着できる場所があるので、その違いも大きいでしょう。
近づいて、
見てみよう。
艦橋の形が
違うね。
ボートが置いてある
場所も違うね。
色々と違うところがあって、見ていると面白いです。
算数では様々な考え方がありますが、「似ている考え方」もあります。
算数実践13,14で、ご紹介した解法は本質的には「同じ」です。
ただし、「どこから考えるか」あるいは「何を未知数と置くか」の視点が異なります。
「同じ解法」で「視点が異なる」だけなのですが、「異なる角度から考える」と多角的視点が養われます。
「どちらが良い」ということはないと思います。
「良い」ではなく、「どちらが自分にとって考えやすいか」で、個性が分かれると思います。
「全体と部分を考える・見る」視点も、大事です。
プラモデルも問題も、様々な角度から見てみるようにしてみましょう。
学研の教材で、ロケットを飛ばす話をご紹介しました。
このキットの原理は、電気分解であり、内容的には難しいです。
「理解してキットをつくり、ロケットを飛ばして遊ぶ」のが望ましいです。
そして、「作って遊ぶ」ことも大事です。
原理が理解できなくても、
なにか
不思議なことが起きて・・・
ロケットが飛ぶ力が
出てくるみたいだ。
というくらいな気持ちでも良いでしょう。
大天才アインシュタインも、最初から大天才だったわけではありません。
最初は、
これは、
なぜだろう?
という素直な好奇心から、全てが始まったのです。
次回は下記リンクです。