前回は「読書が広げる子どもの世界〜漫画とアニメ・子どもの教育への良い効果・子どもの読書に適切な本〜」の話でした。
読書によって「時間と空間を超越」して広がる世界
時間や空間を
超え・・・
本は、私の世界を
広げてくれました。
考え方によっては、読書によって想像力が逞しくなり、新たな発想が生まれるかもしれません。
例えば、上の「虫の巣」に関する本は、なかなか実物を見る機会はありません。
小学生の頃、「アリの巣」は「アリが地中を掘り進み、洞窟のようになる」ことを習いました。
僕の記憶では、学研で「アリの巣を作る」教材があったように思います。
透明なプラスチック・アクリルのケースに土を入れて、アリを入れます。
すると、
あ、アリが
どんどん土を掘り進めてゆく・・・
しばらく時間が経過すると、
あ、本当に
アリの巣が洞窟みたいに出来てきた・・・
他の昆虫の巣も、「アリの巣と似た面」があるでしょうが、「虫の巣」を見ることは難しいです。
この虫の巣もアリと
似た感じなのかな・・・
と想像することは出来ますが、こういう時は「本の絵や図から学ぶ」のが良いでしょう。
すると、
ああ、
こうなっているんだ・・・
と感じて、子どもによっては、
とっても面白いな・・・
もっともっと色々な昆虫のことを知りたいな・・・
と興味を抱く子どももいるでしょう。
特に未就学児〜小学生の間は、親が読み聞かせする効果は非常に大きいでしょう。
その上で、あまり親が干渉しすぎない方が良いかもしれません。
好きな本を
読んでみたら・・・
くらいな、感じが良いように思います。
自発的な読書と子どもの興味
僕の子どもも、興味が出たら恐竜の本ばかり買っています。
この本が
欲しい!
と本屋さんで子どもが指し示す本は、似たような恐竜の本ばかりです。
この間の本と、
ほとんど同じだけど・・・
という本でも、
まあいいか、
何かに興味を持つことはいいことだから・・・
と考えて、買ってあげるようにしています。
これはアロサウルスで、
これはステゴサウルスで・・・
僕はティラノサウルスとトリケラトプスしか知らなかったです。
恐竜も
実に様々な種類がいるんだな・・・
子どもと一緒に読んで、少し詳しくなりました。
大人も子どもと一緒に、いろいろと学ぶのも良さそうです。
あれは
トリケラトプスだよ!
「勉強」しているだけあって、博物館などでで子どもたちは色々なことが「わかる」ようになります。
恐竜の知識が増えたところで、学校のテストでも中学受験でも「恐竜の問題」は出題されません。
そのため、「テストや成績重視」の観点に立つとき、なんの意味もないことです。
それでも、
あっ!
あそこが面白いね!
自分で色々と気づいて、写真を撮影することは良いことだと思います。
そんな「子どもと一緒に本を読む」経験もまた、良い思い出にもなるでしょう。
そして、
帰ったら、また
恐竜の本を読もう!
と、子どもの自発的な読書のきっかけになると思います。
図鑑をパラパラと:好きなページを自由に
両親は、
図鑑は買ってくれました。
図鑑は少し高価で、大きくて重たいので、なかなか家庭には置きにくい面があります。
僕は住まいを設計する機会が多いですが、ご要望を受けなくても大きな本棚を作るようにしています。
たくさんの本が、
壁一面にあるといいな。
そして、子どもが自然と
本を手に取るといいな。
こんなふうに思っています。
図鑑は「最初から読もうとしない」ことが大事です。
「自分の好きなところをどんどん読む」のが良いのです。
その結果、「同じところばかり読む」でも良いと思います。
「図鑑のどこのページに興味をもって、読むか」もまた、個性の一つだと思います。
漫画でも図鑑でも文学でも、とにかく子どもには「本を手にする機会・時間」を少しでも増やしてほしい。
読書から想像力を膨らますことは、様々な発想力・創造力が鍛えられます。
子どもの読書として、図鑑は一つの理想だと思います。
魚・鳥など身近なことから、宇宙まで幅広い図鑑。
子どもに買い与えるだけでなく、親も一緒に読んでみましょう。
「小学生向けの学研の図鑑」などを実際に読んでみると、
そうなんだ・・・
知らなかった・・・
大人も知らないことも沢山あります。
分野によっては、「大人も知らないことがほとんど」であることもあります。
実は、それほど深い内容を持っている図鑑。
しっかり読み込むのは、かなりの時間・根気と、一定の能力が必要でしょう。
もちろん、全部読まなくても良いのです。
少しでも「図鑑の絵・図を見ながら、分からなくても説明を読んでみる」姿勢が大事です。
そして、記憶力の向上にもつながるでしょう。
次回は上記リンクです。