前回は「合格を目指すことと「偏差値を上げる」こと〜偏差値による学校の序列化・子どもの「成長の伸びしろをつくる」発想〜」の話でした。
「偏差値を上げる」ことはプロセスの一つ:合格という目標
どうしても偏差値や合格判定が気になる受験生。
あまり模試の合格判定や
偏差値は気にしないで!
と言われたところで、明確な数字や指標(判定)が出ていると、「気にしない」のは難しいことです。
と言ったってさ・・・
偏差値もっと高くしたい・・・
こういう受験生の気持ちを反映して、
偏差値30から
有名中学に合格!
などの記事や書籍が、よく見受けられます。
すると、「偏差値30から受験に合格した人のメソッドを真似れば、偏差値が上がる」ように感じます。
合格するのは「志望校のレベル」にもより、偏差値は母集団に大きく依存します。
一気に偏差値
上げたいよ・・・
いずれにしても、なかなか一気に「偏差値を上げる」のは難しいのが事実です。
「偏差値を上げること」は合格へのプロセスの一つです。
「短期間で、効率良く」ではなく、少しずつ着実に
学力を上げる勉強の仕方は算数・理科・社会(歴史)に関して、様々な話をご紹介しています。
様々な情報が溢れていて、
偏差値30から
有名中学に合格!
などの本や記事を読むと、
うちの息子(娘)も真似をすれば、
グーッと偏差値が上がるかも・・・
と誤解してしまうかもしれません。
親の気持ちとしてはよくわかりますが、「グーッと短期間で上がる」のは、なかなかありません。
基本的に「暗記などを上手く覚えたら、暗記問題は分かるようになって、点数も少し上がる」などです。
例外的に、算数では「グーッと上がる」時期が来ることがあります。
それは「潜在的に上昇していた学力が、様々な点と点がつながって伸びる」ことです。
「短期間で、効率良く」ということは難しいので、少しずつ考え方を身につけましょう。
考え方や解法を「自分のものにする」学び
難関校〜の応用問題は「一気に上げる」は事実上不可能でしょう。
塾の先生の教え方や参考書などの考え方が好きなら、
この考え方が
好き!
その内容をきちんと習得して「自分のもの」にしましょう。
あるいは、様々なの考え方を参考に、実際に手を動かしてみましょう。
考え方を習得して「自分で出来るようになる」ことを明確に意識しましょう。
「ひたすら手を動かして描く」のではなく「考えながら」「理解しながら」手を動かしましょう。
遠回りに感じるかも知れませんが、この勉強は非常に大事で、結局は近道です。
やっているうちに理解が早くなって、学力が上がります。
そこで、慌てずに少しずつ・着実にやってみましょう。
次回は下記リンクです。