前回は「過去問に取り組むタイミング「いつからやるべきか?」〜過去問の出来具合と自信・「出来なくてもよい」くらいな気持ち・過去問は大事な問題集・自分なりに出題傾向を習得〜」の話でした。
塾へ通うメリット
女子御三家志望の小学校6年生Lさんの親御様から、ご質問を頂きました。
娘が女子御三家を志望しています。
塾へ行かずに合格を目指していますが、可能でしょうか。
塾へ通うメリットは、どのようなことがあるでしょうか。
ご意見お聞かせください。
ご質問頂き、有難う御座います。
受験生の方の学力・指向性等にもよりますので、この質問は「答えにくい」のですが、僕なりの答えです。
まず、塾へ行かずに「御三家等最難関校合格は、非常に困難」であると思います。
一方で、「塾へ行かずに合格した」方もいらっしゃいます。
大学受験でも、そういう方がいらっしゃいます。
「合う・合わない」含めて、「塾・ (オンライン)家庭教師・通信教育」等の効用もあります。
それらの効果は、個性もあるので一概には言えないでしょう。
塾もそれぞれのカラー・特色があります。
特に最難関校に関しては、それぞれの塾のご担当の方が非常に研究して、
A中学校に合格するには、
このような対策が有効だ!
「合格できるメソッド」を作っています。
そうした「合格メソッド」の是非は、様々なご意見があると思います。
一方で、試験である以上「ある程度の対策」は必要であります。
これは、中学受験〜大学受験に限らず、大学生〜社会人が受ける資格試験等でも同様でしょう。
「試験で合格する」「高い得点を取る」には、塾へ通うことは効果的な面が多いでしょう。
「出題される問題のカラー・傾向」への効果的対策
中学受験の時、僕は学習指導会へ通っていました。
「通塾時期が遅かった」僕は、非常に苦労しましたが、なんとかうまく行きました。
学習指導会は非常に「武蔵に強い」塾で、塾長はじめ「武蔵のことを知り尽くした」先生方がいました。
そして、彼らが一生懸命に子どもたちを教えていました。
A中学校に合格するには、
このような対策が有効だ!
それによって、「武蔵に受かりやすかった」のは、事実です。
「どういう試験が出題されるか」を想定した問題を、繰り返しやってゆけば、合格率は上がります。
中学受験においては、学校ごとに様々で多種多様な問題が出題されます。
その中で、学校ごとの校風・カラーに応じて「出題される問題のカラー・傾向」もあります。
それによって、「類似の問題への対応力が強化」されるでしょう。
その意味において、資格試験でも受験でも塾や予備校の効果は大きいでしょう。
塾の友人と一緒に切磋琢磨:小学校の同級生とは異質な友達
塾に通うメリットは、もう一つあり、これが最も大きい要素と思います。
それは、「同じ目標(志望校)を持つ友人と一緒に切磋琢磨できる」ことです。
ノウハウ・合格メソッドも大事ですが、僕はこちらの方が大事な気もします。
「自分と同じ志望校の友人」を、小学校で見つけるのは難しい面があります。
Bくんも
僕と同じX中学を目指しているんだね!
うん!
一緒に合格したいね!
これは小学生の通う公立小学校の学区、あるいは私立小学校に大きくよります。
さらに「小学校で自らの受験校を明かすか、どうか」の問題もあります。
塾ならば「〜中学コース」に通えば、近くのお友達は、同じか似たような受験校を志望校にしています。
「同じ目標を目指す」仲間・友人がいることは、非常に心強いでしょう。
「塾へ行かないで合格を目指す子ども」で、こういう仲間がいない方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、合格体験記などで「昨年以前に合格したお兄さん・お姉さん」をイメージしてみましょう。
そして、
お兄さんと同じように、
僕も合格する!
お姉さんと同じように、
私も合格する!
このように思うことが大事です。
「塾へ行って、合格を目指す子ども」は「同じ目標目指す」仲間と一緒に、
B君やC君と一緒に
合格したい!
一生懸命目標目指してみましょう。
「塾に通う・通わない」のどちらであっても、「誰かと一緒に合格目指す」気持ちは大事でしょう。
それは、「誰かと一緒に」塾の友達でも小学校の友達でも良いでしょう。
身近にいなければ、あるいは「合格体験記のお兄さん・お姉さん」でも良いでしょう。
場合によっては、家庭の親が受験に一生懸命であれば、
お父さんが一生懸命だから、
一緒に頑張って合格する!
お母さんが、お弁当作ったり
してくれるし、一緒に頑張る!
こういう姿勢もポジティブで、とても良いでしょう。
自分なりに「合格へ向かってゆく具体的イメージ」を持つこと。
それこそが合格への大きなステップになるでしょう。
その一つのプロセスとして、「塾に通って同じ方向を向く友達と切磋琢磨」は大きな力になるでしょう。
次回は上記リンクです。