前回は「「来年の僕」や「未来の私」を楽しみに勉強〜子どもの「遊びたい」という気持ち・子どもへの親の理解・「人生初めての大試練」に向かう強い気持ち〜」の話でした。
個性と「得意科目・分野」と「不得意科目・分野」
今回は「ある科目・分野を得意になって、自信を持つ」話です。
中学生・高校生になると、それぞれの方に様々な個性や指向性が出てきて、
僕は数学が好きだけど、
国語はちょっと・・・・・
私は英語が大好きで、
たくさんの海外の人と話したい!
でも、理数系は
ちょっと苦手かな・・・
それぞれの方の好き・嫌い、得意・不得意が明確になります。
中学一年生〜二年生くらいの時は、いろいろな勉強や学びに新鮮味があって、
理科は物理・化学・生物・地学に分かれて、
色々実験したりするのが楽しい!
算数は数学になって、
代数・幾何など色々新しいことが面白い!
この様に「学びが楽しい」気持ちになりますが、概ね中学三年生くらいから「好き・嫌い」が出てきます。
大抵の日本人の方が知っている文豪 森鴎外。
「高瀬舟」「山椒大夫」「舞姫」などの作品は、多くの小学生〜高校生が読んでいるでしょう。
森は実は、超優秀な軍医(軍人の医師)森林太郎でもありました。
さらに、東大医学部を「飛び級」して「優秀な成績で卒業」した森。
僕はね、
特に嫌いな科目とかなくて・・・
全科目
得意だったけどさ・・・
おそらく、森には不得意科目や不得意分野は、ほとんどなく、
まあ、試験は
かなり出来たよ・・・
森鴎外は、全科目が抜群の成績だったのでしょう。
上記リンクでは、医師(軍医)でもあった超人・森鴎外の話をご紹介しています。
現代でも、森のように「全科目・全分野が大体出来る」という「優秀な方」がいます。
一方で、大抵の方は「苦手科目」や「不得意分野」があります。
例えば、
古文が
性に合わなくて・・・
この様に「古文が嫌い」な方も、学校の授業・定期試験は乗り越えなければなりません。
あの、「ラ変」とか
なんだか分からないんだけど・・・
嫌いな科目は、結局「後にほとんど残らない」傾向が強いです。
そのため、その学びは「意味がない」という考え方もあるかもしれません。
そのような視点もありますが、特に中学生〜高校生の頃は「何事も一生懸命学ぶこと」は大事でしょう。
さらに、学校側としては文科省の義務教育の規定には、ある程度は従わざるを得ません。
「学んでも、ほとんど後に残らない」興味がない、嫌いな科目・分野。
筆者は中高生の頃、理数系や歴史が大好きでしたが、現国や古文に対しては、
別に、こういう勉強
したくないんだけど・・・
全然楽しくなく、当時も今も古文は全然分かりません。
尊敬語と謙譲語って、
どっちでもいいよ・・・
個性にもよりますが、苦手・嫌いな科目や分野は「どうでも良い気持ち」になる方が多いでしょう。
それでも、特に中学生・高校生が「学ぶ姿勢を身につける」プロセスこそが大事なのでしょう。
得意な科目や分野に集中:学力や意欲に弾みをつける
基本的な学びの一つとして、学校ごとのカリキュラムに応じて、
あまり好きな科目ではないけど、
やってみよう!
この勉強する時間を
英語に当てたいけど、やってみようか・・・
思春期に、一生懸命勉強に励む経験も大事と考えます。
中学入試〜大学入試が、もっと「得意な分野が学力に反映される」方式だと良いと思います。
その一つの選抜方法が、各大学の「特色入試」や「学校選抜型」などの推薦入試です。
上記リンクでは、理工系における女子大学生の話をご紹介しています。
東大や京大などで「特色入試」を行なっていますが、共通テストも「選考基準」に入ります。
「特色入試」であれば、「共通テスト」の選考結果は不要にすれば良いと筆者は考えます。
一方で、
共通テストを課さないと、
入学後の授業について来れるかどうか・・・
この様な声もあり、「特色入試」であっても「ペーパーテスト除外」にはならない傾向が強い日本。
中学受験〜大学受験で、もう少し「思い切った選抜」があると良いと思います。
上記リンクでは、行き過ぎた「ゆとり教育」と個性に関する話をご紹介しています。
中学受験生を具体例として、考えてみましょう。
中学受験生の小学六年生の皆さんは、それぞれのやり方で一生懸命勉強していることでしょう。
おそらく、全ての科目の全分野を「満遍なく」勉強している方が多いと思います。
毎日、算数・国語・
理科・社会、全科目少しずつ!
全部、少しずつ
出来るようにならなきゃ!
この視点も良いと思いますが、少し得意科目・好きな科目に偏ってみても良いでしょう。
例えば、算数が好きな方は、算数をもっと磨いて「強力な得点源にする」と良いでしょう。
算数は、大抵の方が得意・不得意分野がありますから、
僕は、比の問題は
得意だよ!
速さとか、
てんびん算とか好き!
という方は、これらの「好きな分野」の難問に取り組んでみましょう。
難しい問題は、
出来ない問題もあったけど・・・
勉強したら、
もっと自信ついたよ!
この様に「少しずつ、着実な自信を持つ」ことは非常に大事です。
自らに強い自信を持って、世界を切り開き続けてきた孫正義の話を上記リンクでご紹介しています。
自分が「結構出来る」という自信がつくと、その科目の学びに弾みがつくでしょう。
そのような「学力や意欲に弾みをつける」ことは、学びへのテンションをキープする上で大切です。
「自分なりの強み」から受験突破力へ:「好き」から得意や強みに転化
私、図形問題はパズルみたいで
結構好き。
図形が得意な方は、色々な図形問題をどんどんやってみましょう。
難問が出来ないと、
少しガッカリするけど・・・
気づかなかった補助線とか
結構楽しい!
こういう積極的な気持ちがあれば、図形問題はどんどん出来るようになるでしょう。
このように「図形が得意」な方は、どんどん図形問題をやってみて、
図形問題やるのは、
楽しい。
どんどんやってみると、
新しい発見がある・・・
なんでも解ける
気がする。
「一つの分野」でも、「自分なりの強み」が構築できると良いでしょう。
ある科目、あるいは特定の分野だけでも、
ここは
大丈夫!
この分野は
自信ある!
科目や分野に対する「自信」は「志望校合格への強い気持ち」につながります。
それぞれの個性にもよりますので、小学生の場合は、親が子どもと相談しても良いでしょう。
「自分なりの強み」を持つことは試験に非常に強くなり、受験突破力が高まります。
そして、ある科目のある分野に自信が出来ると、
図形問題には
自信があるから、どんどん勉強して・・・
最近は、ニュートン算や旅人算とかも
分かるようになってきた!
他の分野に「得意が波及する」傾向があります。
「満遍なく学ぶ」のが「試験には強い」傾向もありますが、
この分野が得意だから、
この科目を得意科目・得点源にしよう!
私は、算数と理科で頑張って、
社会と国語も出来るだけしっかり!
このように「自分の個性に合わせた突破力」を身につけると、合格の可能性が高まるでしょう。
次回は上記リンクです。