前回は「気持ちを切り替えて〜精神は一点に集中〜」の話でした。
穴埋め問題攻略法
今回は、穴埋めの暗記問題必勝法・攻略法です。
穴埋め問題は記述式と異なり、「知らなかったら、分からない」問題です。
「知っているか、知らないのか」で明確に分かれます。
「分からない」と試験の時に、
う〜ん・・・
なんだっけ・・・
と、悩んでしまうことも多いです。
分からなくても、「近そうな答え」をとりあえず書くのも良いと思います。
これかな?
そういう時は、大抵の場合は間違っているでしょう。
ですから、穴埋め問題で少し考えて分からない場合。
試験の際は、スパッと諦めるのが良さそうです。
分からない・・・
次いこう!
そして、他の問題に向かった方が良いでしょう。
当日一問でも多く点数は取るための、暗記・穴埋め問題攻略法です。
幕末維新に関する文章題(一部抜粋)を元に考えてみましょう。
穴埋め問題:「書く」と「声に出す」大事さ
まず、①は薩摩、②は征韓が答えです。
これらの答えを漢字で書かなかった場合、「どう採点するか」は、採点者の考え方次第です。
「薩摩」を漢字でかける大人の方は少ないでしょうから、「さつま」でも○でしょう。
「征韓」は、小学生には難しい漢字です。
そこで、平仮名の「せいかん」で良いのかどうか。
場合によっては、△で少し減点があるかもしれません。
小学生が受ける中学受験ならば、「◯で良い」と思います。
こうした暗記に対しては、「書いて覚える」などが推奨されます。
そして、穴埋め形式の問題集も多く出ています。
問題たくさん
やらなければ・・・
やればやるほど、
暗記が進むみたいだし・・・
基本を押さえる上で、これらの考え方は正しいと思います。
一方で、「数をこなす」ことばかり注目すると「消化不良」となってしまうことがあります。
ある程度の基本的な事柄は学んだ・覚えた後では、次のような方法をお勧めします。
上記の二つの問題は、分かる方が多いかも知れませんが、しっかり復習しましょう。
「知らなかった・分からなかった」問題であった場合、正しい答えを書くと同時に声に出すようにしましょう。
「薩摩」という文字を見るだけより、
さつま!
と声に出してみましょう。
「さつま」と言う語感自体が、なんだか強そうなイメージがあります。
「さつま」の西郷や大久保のイメージも膨らむでしょう。
「さつま」という音からして「只者ではない集団」の雰囲気があります。
木戸孝允の長州(ちょうしゅう)、坂本龍馬の土佐(とさ)よりも、薩摩方が、音からして強そうです。
解きながら、自分なりに整理
文章の中の穴埋め問題ならば、その文章の流れを元に、「自分なりに歴史を整理」してみましょう。
西郷隆盛・征韓論・徳川慶喜・明治天皇などが出てきます。
それらの単語を白い紙に書いてみて、流れを→などで自分なりに書いてみましょう。
例えば、長年の盟友・同志であった西郷と大久保が対立する征韓論。
一度、朝鮮への使節派遣を
閣議で決定した!
今更、蒸し返して
何考えてんだ!
今は、朝鮮と事を
構える状況にはない!
戦争になるかも知れぬ、
使節派遣は断固反対!
「征韓論 西郷隆盛←→大久保利通」など書いてみて、続いて「→西南戦争」などと書いてみましょう。
この白い紙に書くやり方に「正しいやり方」は、ありません。
自分なりで良いのです。
なぜ、一度決定したことを
再度議論するのだ?
一蔵どん!
これでは、政治にならないごわす!
西郷どん!
国内優先であるべきだ!
いまは、戦争するよりも、
欧米に学ぶべきだ!
歴史でも地理でも、自分なりにこれまで学んできたことを元に、問題を解きながら学びましょう。
こんなことが通るなら、
おいどんは、政府の役職を辞任するわ!
な、
なんですと・・・
ギロリと睨む岩倉。
そして、睨み返す西郷。
私を
舐めるなよ・・・
ハッタリで生き抜いてきたような岩倉にとって、恫喝するのは得意技です。
ここで時の総理大臣格であった太政大臣・三条実美。
ちょ、ちょっと・・・
西郷さん、岩倉さん・・・
もうダメだ・・・
ああ・・・
三条は倒れて、病気で伏せってしまいます。
西郷・大久保・岩倉は、「生きるか死ぬか」の維新の風雲を駆け抜けた人間です。
対して、あくまで「お公家さん」だった三条。
戦争を駆け抜け、
薩摩藩士を率いて徳川を倒した・・・
おいどんを
甘くみるごわすか!
まあまあ・・・
三条さんが病だから・・・
同じ公家の
私が太政大臣代理を務めましょう!
こうして、「太政大臣代理」に居座った岩倉具視。
ここからが、超強気で「鋼鉄の意志を持つ」男・岩倉具視の本領発揮です。
明治天皇の御裁可を得て、
朝鮮使節派遣中止!
なんと、強引に「明治天皇の意思」を利用して、西郷たちの「遣韓使節案」を廃案に追い込みました。
なんと・・・・・
こんな・・・・・
怒りにワナワナと震える西郷。
こんな馬鹿なことが
あるか!
閣議で一度決したことを
覆しては、政治など出来ぬわ!
ここで、怒りを通り越して、呆れてしまった西郷。
こんな低俗な画策をする連中とは、
「新しい政治」など出来ぬわ!
・・・・・
こんな新政府
やめてやる!
こうして、西郷隆盛は下野しました。
続いて、板垣退助・江藤新平たちも同調して、下野しました。
新政府首脳は半減し、大きく影響力を下げました。
まあ・・・・・
仕方ないが・・・
これで、
新政府は保つのか?
ハッタリを通し続けたものの、内心は不安な岩倉でした。
そして、後に「最大の内戦」とも言える、西南戦争へ続きます。
「分からなかった問題」に出会ったら、自分なりに整理しながらさらに暗記を進めてゆきましょう。
上記のような問題は社会の先生が、「独自の考え方で歴史をまとめている」のです。
そのまとめを学びましょう。
少し時間がかかりますが、こういう問題は「様々な事柄をまとめた総合問題」です。
自分で整理することで、様々な歴史的事実などが有機的に繋がってゆくのが大事です。
「知らなかった問題」などが、あると焦ってしまうかもしれません。
分からなかった・・・
もっと勉強しなきゃ!
それよりも、むしろ
チャンスだ!
と思いましょう。
そして、こういう問題に出会ったら、
復習して、
さらに知識を増やせる良い機会だ。
と前向きに考えましょう。
着実に・正確に、少しずつ暗記項目も増やしてゆきましょう。
次回は下記リンクです。