前回は「超名門・チューリッヒ工科大学を目指したアインシュタイン〜心機一転して猛勉強・苦手な暗記科目と語学〜」の話でした。

ギムナジウムの挫折の克服:超楽観的性格と数学と物理への自信

世界の超名門大学ETH・チューリッヒ工科大学の受験に失敗したアインシュタイン青年。
「失敗」と言っても、16歳で「受験資格」を得ての「飛び級的受験」でした。

ちょっと、この成績では、
入学は許可できない・・・



だが、君は数学と物理は
抜群だから・・・



もう少し学んで、得点を挙げれば
入学を許可しよう・・・



はいっ!
頑張って勉強します!
そして、地元のアーラウ州立大学で、一生懸命「チューリッヒ工科大学」合格を目指しました。
世界ランキング | 大学名 | 国名 | 女性の割合(%) |
1 | オックスフォード大 | 英国 | 49 |
2 | スタンフォード大 | 米国 | 47 |
3 | マサチューセッツ工科大 | 米国 | 41 |
4 | ハーバード大 | 米国 | 51 |
5 | ケンブリッジ大 | 英国 | 48 |
6 | プリンストン大 | 米国 | 47 |
10 | イエール大 | 米国 | 51 |
11 | チューリッヒ工科大 | スイス | 33 |
13 | シカゴ大 | 米国 | 47 |
15 | ジョンズ・ホプキンス大 | 米国 | 56 |
19 | シンガポール大 | シンガポール | 49 |
21 | トロント大 | カナダ | 56 |
29 | 東大 | 日本 | 20 |
30 | ミュンヘン大 | ドイツ | 37 |
35 | 香港大 | 香港(中国) | 55 |
37 | メルボルン大 | オーストラリア | 58 |
40 | パリ大 | フランス | 51 |
世界大学ランキングでは、東大よりも遥かに上位に位置する超名門チューリッヒ工科大学。



数学と物理ならば、
誰にも負けない自信がある!
ドイツから逃亡するように、スイスに来たアインシュタイン。



ドイツは全然合わないけど、
自由な雰囲気が良い!
ドイツのギムナジウムの雰囲気は、アインシュタインの個性と性格が、全く「合わなかった」のでした。



僕は、ギムナジウムの
教育は全然合わない!
「合わない」環境から「脱出」を選択したアインシュタイン。
中学生から高校生の頃の発想としては、かなり飛躍しています。
当時、世界で最も進んでいた欧州では、交通も発達していました。
当時よりも、遥かに交通が発達した現代においても、



どうも、日本のペーパー試験
重視の教育は、僕には合わない・・・



合わないから、日本を脱出して、
台湾で学びたい!
高校生が「日本を脱出して、近くのアジアの別の国で学ぶ」というのは、かなりハードルが高いです。
国籍やVISAなどの関係もあり、「正規留学」以外は、なかなか難しい点が多いでしょうです。
このあたりは、国の移動を含めて、欧州は当時も自由度が高かったのでしょう。
いずれにしても、一度は「脱出」によって「挫折」したアインシュタインでしたが、



世界有数の名門校
チューリッヒ工科大学目指す!
挫折をものともせずに、世界有数の超名門大学を目指しました。
このあたりは、アインシュタインの「超楽観的性格」 と「数学や物理への自信」があったのでしょう。
「暗記の学び」を拒否し続けたアインシュタイン





スイスって、本当に
自由な雰囲気で好きだな・・・
アインシュタインが、かつて在籍したドイツのギムナジウムはエリートコースでしたが、



生徒は教師を
尊敬しなければならない!



なぜ、教師を
尊敬しなければならないの?



とにかく、
暗記するのだ!



語学は全ての基礎で、
次回までにここまで覚えるのだ!



暗記は苦手で、
考えることが好きなんだけど・・・
「超スパルタ教育」だったギムナジウムでは、「自由の雰囲気のかけら」もありませんでした。
アインシュタインが少年だった頃に、存在した帝国海軍エリート養成機関・海軍兵学校。
海軍兵学校もまた「超スパルタ教育」でしたが、この頃のギムナジウムとはちょっと雰囲気が違います。
海軍兵学校の教育に関する話を、上記リンクでご紹介しています。



こんな勉強は
したくない!
そもそもアインシュタインにとって「最悪の雰囲気」であり、「暗記中心」の学びを拒否しました。
そして、「自由あふれるスイス」で心機一転、学び始めましたが、



数学と物理は、すでに
チューリッヒ工科大学入学レベルのはず!
数学と物理はハイレベルだったアインシュタインは、「超名門大学合格レベル」にありました。
得意科目であった数学と物理に「見るべきもの」があったからこそ、



数学と物理が抜群だが、
他がちょっと不足だ・・・



まだ16歳で若いし、
もう少し全体的に学び直せば・・・



欧州最高峰=世界トップクラスの
我が校に入学を認めよう・・・
チューリッヒ工科大学は、「もう少し勉強すれば、入学許可」としたのでしょう。
アインシュタインの「最初のチューリッヒ工科大学受験」の詳細は不明ですが、おそらく、



数学と物理は大したものだが、
語学などが低いな・・・



大学は、専門機関だから、
数学・物理コースなら良いが、教養も大事だ・・・



暗記も多いが、教養や知識を
もう少し身につけて欲しい・・・
アインシュタインの「超弱点」であった「暗記をもう少し強化してほしい」ということだったでしょう。
この状況が、ある程度明白であれば、大抵の高校生ならば、



暗記して、もう少し
知識を増やさないと、第一志望校に入れないのか・・・



なら、仕方ないから、
あまり気が乗らないけど、暗記を猛勉強!
第一志望校合格の必須条件を満たすために、「暗記を猛勉強」するでしょう。
ところが、アインシュタイン少年は違いました。



語学などの暗記を、
もう少しやらなければならないみたいけど・・・



僕は、暗記ではなく「考えること」が
好きなんだ・・・
語学などの勉強を多少はしましたが、



それが、
僕の生き方なんだ・・・
「自分の生き方・個性」は大きくは変えずに、州立学校での学びを続けました。



やっぱり、数学と物理が
楽しい!