「正しい言葉」に直すポイント〜「種子島」などの漢字を正しく書く・問題演習と歴史の流れの整理・守護大名と戦国大名〜|武蔵中1962年社会3・過去問・中学受験

前回は「「誤りの言葉」を的確に探すコツ〜「思い込み」で問題を解かない・「人物と出来事・名称」のセットが二つある時〜」の話でした。

目次

「正しい言葉」に直すポイント:「種子島」などの漢字を正しく書く

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前回に引き続き、今回は(と)から考えます。

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鉄砲伝来に関する話で、全体的に年代・場所・国名などがお互いリンクしています。

男子小学生

これは長崎ではなく、
種子島だね!

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種子島・鉄砲館(新教育紀行)

鉄砲といえば、種子島です。

ここで、「種子島」を漢字できちんと書けるようにしておきましょう。

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「種子島」は簡単な字ですが、「たねしま」の「が」を「種島」など誤記してしまう可能性があります。

歴史や地理の人名・出来事・地名等の漢字を総復習して、入試本番で出来るだけ書けるようにしましょう。

女子小学生

これで、
「種子島」の漢字も大丈夫!

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種子島・門倉崎(新教育紀行)

種子島に漂着して、瞬く間に日本全国に広がった鉄砲。

戦国時代の武将A

おい、「種子島」は
何丁ある?

戦国時代の武将B

はっ、
およそ300丁ほどあります・・・

戦国時代には、鉄砲のことを「種子島」と呼ぶ風習がありました。

答えは「長崎→種子島」です。

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(ち)は第二次世界大戦の日本(大日本帝国)の同盟国に関する話です。

新教育紀行
アドルフ・ヒトラー独総統(Wikipedia)
ヒトラー

ポーランドへ
侵攻する!

1939年、突如ドイツがポーランドへ侵攻し、第二次世界大戦が勃発しました。

第一次世界大戦から第二次世界大戦のドイツ帝国に関する話を、上記リンクでご紹介しています。

女子小学生

三国同盟だから、
日独伊三国同盟だね!

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日独伊三国軍事同盟・調印式:机に座っている左から大日本帝国・イタリア・ドイツ(ヒトラー)(Wikipedia)

「ソ連→イタリア」が答えです。

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余談ですが、出題者が「イタリアの代わりにソ連を入れた」のは理由があります。

出題者

当時、大日本帝国は
ソ連を入れて四カ国同盟にしようと考えていた・・・

大日本帝国側は「ソ連も入れて四カ国に強化」を考えていました。

この「歴史的背景」から「イタリアではなく、ソ連を入れた」と思われます。

ところが、

ヒトラー

今度は
ソ連に攻め込む!

突如、ヒトラー率いるドイツがソ連へ侵攻してしまい、独ソ戦が勃発しました。

そして、大日本帝国が目論んでいた「日独伊ソ四カ国同盟」は「御破算」となりました。

その結果、「米英ソに対して、日独伊で戦う」構図となり、敗戦に至りました。

第二次世界大戦の陣営

枢軸国:ドイツ帝国・大日本帝国・イタリア

連合国:米国・大英帝国・ソビエト連邦(フランス・中国)

問題演習と歴史の流れの整理:守護大名と戦国大名

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続いて、(り)に進みます。

男子小学生

ペリー来航の
話だね!

男子小学生

これは、イギリスではなく
アメリカ(米国)だね!

「イギリス→アメリカ(米国)」が答えで、比較的易しいと思います。

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この問題では、後半で、

出題者

幕府は慌てて
意見のまとまらないまま・・・

出題者

翌年に相手の要求を入れて、
(日米)和親条約を結びました。

このように「日米和親条約の背景」を簡潔に述べています。

こういう問題を解く時には、「ただ答え合わせ」ではなく、

女子小学生

そうなんだ・・・
当時の背景は、こんな感じだったんだ・・・

このように「問題文を歴史の流れの整理に役立てる」と良いでしょう。

特に直前期は、このような問題演習を多数やりますが、

男子小学生

これは出来た!
これは間違っていた!

「正しい」「正しくなかった」だけではなく、「歴史の流れ」を理解しながら人物や出来事を復習しましょう。

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最後の「ぬ」は、鎌倉幕府成立の頃の話ですが、全ての人名や事柄がリンクしています。

女子小学生

これは、
「守護と地頭」だね!

守護と地頭はセットなので、「関白→守護」が答えです。

「守護と地頭」の復習です。

守護・地頭

守護:各国の軍事指揮官・行政官。地頭などを管轄して国を治め、強い軍事力を持つ。

地頭:領土(荘園等)と民衆(百姓等)を管理する地域の行政官。徴税権・警察権(軍事権)を持つ。

「守護と地頭」と並び称されますが、守護の方が遥かに強力な権限でした。

守護が軍事力を持っているのに対し、地頭は警察権であり、「守護の子分」的存在でした。

守護は、現在の都道府県知事のようにな立場で「中央から任命」され、独自の強い権限をもっていました。

地方を支配した守護は、室町時代の後期から戦乱が多くなり、大名化してゆきました。

守護大名と戦国大名

守護大名:元々守護であった家・組織が軍事力を強化して大名化

戦国大名:元々は国衆や地侍等の「軽い身分」だった家・組織が軍事力を強化して大名化

新教育紀行
左上から時計回りに戦国大名 武田信玄、織田信長、毛利元就、上杉謙信(歴史群像シリーズ 図説・戦国武将118 学研)

戦国時代には、多数の大名が登場しました。

守護・守護代・国衆(地侍)出身大名
守護武田家・大友家・島津家・今川家
守護代長尾家(上杉家)・朝倉家
国衆(地侍)三好家・織田家・徳川家・毛利家・北条家・(豊臣家)
戦国期の大名の家柄:守護・守護代・国衆(地侍)

「守護出身の守護大名」は、「正統派」とも言える存在で、武田信玄や今川義元などでした。

武田信玄

自慢ではないが、我が武田家は
家柄が良く、元々守護だ!

中には、武田家のように守護大名から戦国大名に変化を遂げた大名も登場しました。

元々守護であった武田信玄に対して、織田信長は、

織田信長

我が織田家は、元は
守護の下の守護代ですらない・・・

織田信長

守護代の重臣であったから、
信玄より、二つほど格が下がるかもしれんが・・・

織田信長

それがなんだ!
時代は、実力勝負なのだ!

世は下剋上であり「実力勝負」で、地方の国衆など「守護代ですらない」人物も大勢台頭しました。

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太閤 豊臣秀吉(Wikipedia)
豊臣秀吉

守護だの、守護代だの
言っているが・・・

豊臣秀吉

私は農民出身で、
本当は身分が不明なくらいなのだ・・・

戦国時代は「最下層の身分」出身の豊臣秀吉によって、ジ・エンドとなりました。

最後の総まとめは、問題を解きながら学びを深めて、総合力を高める姿勢が良いでしょう。

誤りの言葉正しい言葉
家康家光
国際連合国際連盟
聖徳太子中大兄皇子
16世紀13世紀
社会党自由党
日蓮最澄
長崎種子島
ソ連イタリア
イギリスアメリカ(米国)
関白守護
1962年武蔵中学社会の答え

次回は上記リンクです。

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