「知らない問題が出たら」の不安と暗記問題の勉強法〜問題集・参考書の完璧理解を目指す姿勢・完璧目指す姿勢から「得られるもの」・ある分野の完璧理解を目指す・対象を細かく分ける〜|中学受験

前回は「暗記問題のコツ〜合格するための暗記するべき範囲・完璧を目指さない姿勢・学んだ知識をしっかり習得・本番で「知らないこと」が出題された時・不安を払拭する思考〜」の話でした。

目次

「知らない問題が出たら」の不安:問題集・参考書の完璧理解を目指す姿勢

空と樹木(新教育紀行)

男子難関校志望のGくんの親御様からご質問を頂きました。

ご質問 7

息子が首都圏難関中学校を受験します。

先日、暗記に関して「コアプラス等取り組んできた参考書で十分」との話でした。

その際、「親が新たな参考書の一部分を選択して、子供がやってみる」とありました。

実は私たち親は共に中学受験経験が御座いませんため、よく分からないです。

息子は「知らない問題が出たら」と不安がっております。

どのようにしたら良いでしょうか。ご意見お聞かせ下さい。

ご質問頂き、有難う御座います。

「取り組んだ問題集・参考書を総復習し、『完璧に目指して』やってみる」がベストかと思います。

一方で、取り組んだ問題集・参考書を「完璧に吸収する」のは、現実問題としては困難です。

この点では、勉強では「完璧を目指さない姿勢」も大事な姿勢です。

それに対して、「完璧目指して」は全く相反する考え方です。

男子小学生

完璧を目指さなかったり、
完璧目指したり、結局どっちなの?

女子小学生

どちらを目指したら
良いのか分からなくなってしまうけど・・・

問題集や参考書は、各科目いくつか勉強して居る方が多いでしょう。

ここで、「全ての問題集・参考書を完璧」は不可能なので、自分の軸となる書物を決めましょう。

「他の問題集・参考書も適宜やってみる」場合は、「完璧目指さない姿勢」が良いでしょう。

今回の「問題集・参考書を限定する」場合は、対象を絞るため「完璧目指す姿勢」となります。

暗記・知識習得の姿勢

・いくつかの問題集・参考書をやる場合は、「完璧を目指さず、効率的に」理解

・問題集・参考書を1〜2冊に絞る場合は、「完璧目指して」理解

完璧目指す姿勢から「得られるもの」

日の出:富士山(新教育紀行)

「完璧を目指して」より一層、より深く取り組んでみましょう。

男子小学生

この問題集は、
やり切った!

このように思っても、意外と「記憶があやふや」だったり「見過ごしていた項目」はあるものです。

問題集・参考書によりますが、それぞれの書籍は大勢の専門家の方が関わっています。

そして、専門家の皆さんが一生懸命作り込まれています。

問題集・参考書には「有名な本」や「大勢の受験生が取り組んでいる本」があります。

ちょっとした高い評判で、書籍がベストセラーになることがありますが、受験本はこの傾向が強いです。

それは、

塾講師

この書籍で勉強すると
成績が上がる!

このような声があると、大勢の方が、

男子中学生

よしっ!
まず買ってみよう!

女子小学生

成績が上がるなら、
ぜひ欲しい!

このように内容はさほど気にせずに、「成績上がるなら、まず買う」傾向が強いからです。

評判が高い本は「相応の良さ」があります。

そして、それぞれの参考書・問題集にも著者のカラーが強く反映されていて、良い面があります。

最終的には、「良い本かどうか」よりも「自分に合うか」を優先しましょう。

そして、すでにやっている参考書・問題集をもう一度「よく読んでみる」ようにしましょう。

よく読むと非常に丁寧に網羅されていることが多いです。

歴史まんがの話は、ぜひコラム等の項目にも目を通してみて下さい。

かなり細かいことが記載されていることもあります。

ある分野の完璧理解を目指す:対象を細かく分ける

公園の桜(新教育紀行)

ここで、「塾任せ」にするのも良いですが、親が積極的に関わると良いと思います。

受験生の母親

私は、中学受験してないから、
問題見てもよく分からないけど・・・

親が中学受験未経験の方の場合、「よく分からない」ことはあるかもしれません。

この時、問題内容を理解するよりも、子どものことを考えてみてはいかがでしょうか。

問題はよく分からなくても、子どもが「どういう分野が得意・不得意なのか」が大事です。

それを「最も良く分かっているのは、最も身近な親」だと思います。

中学受験未経験で、問題を理解していなくても、

受験生の母親

うちの子は、この辺りが、
ちょっと不得意そうかな・・・

子どもの学びの状況は、ある程度は分かると思います。

受験算数があまり分からない方ならば、

受験生の父親

よく分からないが、うちの子は、
いつもこういう問題でつまづいているな・・・

このように感じたら、その分野の問題を選んで、

受験生の父親

こういう問題が出来ないことが
多いから、もうちょっとやってみたら。

子どもに、もっと学ぶように伝えるのも良いと思います。

ここで無理をして、新しい問題集等をやらなくても良いでしょう。

取り組んだ問題集を、毎日きちんと学ぶ姿勢が良いでしょう。

子どもが

男子小学生

知らないことが
出たら、どうしよう・・・

こう不安を感じることに対しては、

受験生の父親

「知らないこと」は、
出ると思うよ。

男子小学生

知らない問題でたら、
出来ないじゃん・・・

このように子どもが不安を感じている様子だったら、

受験生の父親

「出来ること」を
しっかりやってみよう!

このように元気づけましょう。

知らない問題が10%出たら、残り90%をある程度出来て合格する姿勢も大事です。

大事なことは「全部出来る」ではなく、「合格点に達すること」です。

「知らないこと」「思い出せないこと」に時間が取られすぎない様にしましょう。

精神的にも緊張している中、試験中に思い出すことは、なかなか難しいです。

そしてたくさんの問題を試験時間内に解かなければならない受験生たち。

大人も顔負けの知識量を頭に入れています。

「完璧目指す姿勢」で学ぶ際には、大事な考え方があります。

男子小学生

社会のこの本を
全部完璧に!

このような「一気に完璧目指す」姿勢は「ハードルが高すぎて大変」なので、

男子小学生

社会の歴史の明治時代を
まずは完璧に!

このように「ある部分の理解」を目指して、目標を小さく細分化しましょう。

ご本人が第一志望校に合格されることを心より願っております。

次回は上記リンクです。

新教育紀行

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