前回は「冷静に着実に学ぶ直前期〜落ち着いた気持ちで時には朗らかに・超エリート爽やかな青年三和義勇・戦争でビールを掛けた山本五十六長官・緊張感みなぎる連合艦隊司令部〜」の話でした。
第二次世界大戦の日本空襲指揮官カーティス・ルメイ:東京大空襲と絨毯爆撃
写真の人物を見て誰だか分かる方は、かなり歴史に詳しい方でしょう。
この男の名前は、カーティス・ルメイ。
第二次世界大戦(太平洋戦争)末期に、東京をはじめとする日本各地の空襲の指揮官でした。
Japan(日本)の都市を
爆撃するのだ!
日独伊の枢軸国と米英などの連合国が戦った第二次世界大戦は、当初は枢軸国が有利でした。
ところが、真珠湾奇襲攻撃によって米国が参戦すると、徐々に枢軸国は押され1943年にイタリアは降伏。
残った日独の二国は、主として超強力な米陸海軍相手にジリジリと後退を余儀なくされました。
Japan各地を
空襲する!
そして、米国は圧倒的な力で日本とドイツを攻撃し続け、末期には日独は自国を空襲され続けました。
日本の空襲の指揮官であったハンセル准将は、
ピンポイントでJapanを空襲して、
大ダメージを与える!
主として、軍需工場などをピンポイント爆撃・空襲し、日本の国力に大きなダメージを与え続けました。
この空襲によって、軍人だけでなく多くの民間人も犠牲になりました。
ここで1944年に、新たに米軍の爆撃司令官になったルメイは、
ピンポイント爆撃などは
甘い!
絨毯爆撃をして、
一気に叩き潰すのだ!
俺はこの方法で、ドイツに
大ダメージを与えたのだ!
実際、ドイツ軍は、米軍による絨毯爆撃で各都市が灰燼に期してしまいました。
自らも戦闘機・爆撃機を乗りこなすルメイは、
ルメイは若く、
大変優れている!
ルメイにJapan空襲の
指揮を任せるのが良いだろう!
「航空機の全てを知る男」として、米陸軍上層部から大きな期待を受けていました。
1906年生まれで、当時まだ38歳だったルメイ。
私が考えた爆撃方法で
Japanの息の根を止めてやる!
ルメイは大抜擢を受けて、大日本帝国の空襲指揮官となりました。
大量のB29を投入して、
日本各地を焼夷弾で爆撃だ!
特にEmperor(天皇)がいる
Tokyoを大空襲してやる!
そして、1945年3月10日の東京大空襲の最前線に立ち、
高高度ではなく、高度を下げて
爆撃の効果を上げるのだ!
東京大空襲だけでも、10万人以上の死者・行方不明者を出しました。
この「とにかく数多くの爆弾を落とし続ける」絨毯爆撃。
前線の戦いで押されていた大日本帝国は、本土の絨毯爆撃によって多数の死者を出し、根幹的ダメージを負いました。
作戦を実施するためには莫大な爆弾・焼夷弾、そして多数の爆撃機や戦闘機が必要です。
大量の物資を供給できる「米国だけが可能であった」のが、絨毯爆撃でした。
「全分野制覇」は考えない直前期の勉強:「全部は無理」で「出来るだけ」
この大空襲があった1945年から、現在2024年は79年経過しました。
空にB29は飛んでなく、とても平和な時代になりました。
そして、中学受験生・高校受験生・大学受験生は、直前期の時期を迎えると、
合格判定を
もう少し高くしたい!
もう少し
偏差値をアップさせたい!
入試当日までのラストスパートを考えて、一生懸命勉強します。
この分野が
ちょっと弱い・・・
私は地理は得意だけど、
歴史の鎌倉時代がちょっと・・・
勉強すればするほど、「自分の苦手・不得意な分野」が見えてきます。
ここで、
とにかく全分野を
勉強して、隙を作らないように!
全分野勉強して
完璧を目指そう!
このように「全分野できるように!」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
ここで、「全分野制覇」は考えない姿勢が大事です。
「全分野学ぶ」のは「絨毯爆撃のように全分野もれなく学ぶ」姿勢であり、とても難しいことです。
先ほど、絨毯爆撃の話をしましたが、これは「米国だけが出来た」作戦でした。
現在も圧倒的な力を持つ米国は、「他の国では出来ないこと」が可能な「ただ一つの国家」です。
現在、日本が認めている国家は196ありますが、「その中で米国はただ一つ圧倒的」な国家です。
「全分野完成!」を目指す姿勢は、この「米国しか出来ないことを目指す」ようなことです。
196ある国家のうち「ただ一つ」は、割合にすると「1/196=0.5%」で「1000人に5人」です。
じゃ、全分野目指すのは、
「0.5%の人がやる」ようなことなのかな?
そう考えると、
無理なのかな・・・
とても成績が優秀な「一握りの方」は、「全分野制覇」を目指すのも良いでしょう。
ここで、大多数の受験生の方は「無理なこと」を目指さずに「合格目指して学ぶ」のが最も良いでしょう。
全分野を目指さずに、
出来る範囲で良いのかな・・・
「全分野」と考えなくて良いなら、
少し気が楽かも・・・
試験は「概ね70%取れば合格」なので、それをしっかり目指す学びが最も良いです。
そして、苦手・不得意科目は「出来るだけやれば良い」と割り切る姿勢も大事です。
・「全分野制覇」は難しいので出来るだけ学ぶ
・得意分野を伸ばしながら、不得意分野は補強
そして、試験当日を迎えたら、
僕は全科目・全分野を
出来るだけ勉強した!
私は全科目・全分野に
自信がある!
このように自分で思い込んで、試験に当たるのが良いでしょう。
勝つためには「良い思い込み」も大事です。