試験当日に学力・偏差値をアップさせるコツと姿勢〜学力パワー増強・偏差値と合格判定の考え方・受験生の「学力パワー」・「明確な数値」である戦闘力・ドラゴンボールの抜群の面白さ〜|中学受験・高校受験・大学受験

前回は「第一志望校の最終決定と模試の合格判定〜第一志望校合格の期待値「未来期待値」・合格判定が厳しい時・期待値の概念と宝くじ〜」の話でした。

目次

偏差値と合格判定の考え方:受験生の「学力パワー」

新教育紀行
空と雲(新教育紀行)

中学受験生から大学受験生まで、誰しも気になるのが偏差値と合格判定です。

塾講師

あなたの成績は〜点で、
B判定です・・・

志望校の合格判定が出れば、

男子小学生

B判定・・・・・
ということは「合格する」のかな・・・

男子小学生

それとも、
「合格は厳しい」のかな・・・

「判定」とは、受験生にとっては「判決」にも近い影響力があります。

合格判定の方向性

・A判定:合格可能性80%以上

・B判定:合格可能性60〜80%程度

・C判定:合格可能性40〜60%程度

・D判定:合格可能性20〜40%程度

・E判定:合格可能性20%以下

この合格判定が良ければ、

男子小学生

よしっ!
この調子で頑張って、合格だ!

ポジティブな気持ちになれますが、悪ければ、

男子小学生

僕は合格できるのかな・・・
大丈夫なのかな・・・

不安になります。

筆者は「A判定」はもちろんOKで、「B判定」までは「合格ラインに達している」と考えます。

それらの合格判定は「ある程度は信頼性がある」ものの、「ある程度は間違える」可能性がある指標です。

模試を実施する塾や組織は、蓄積したノウハウやデータを元に「合格判定」を作っているでしょう。

それらは、数学的な解析を経て「出来るだけ信頼性が高い」ように工夫されているはずです。

模試と本試験:違う可能性がある点

・受験生のグループ・母体

・受験生の学力

・当日の体調や健康

・出題傾向

・採点基準

ところが、いかにノウハウを積み上げて数学的解析をしても「模試と本試験は違う」のです。

上のようにいくつかの大きなポイントが異なるため、どうしても「限界がある」のが合格判定です。

これは「やむを得ないこと」であり、何事も「将来を予測することは大変困難」です。

それでも、「合格判定はある程度は確か」であることも事実です。(上記リンク)

現実として、「模試の成績が良い」=「学力がある」ことになります。

そのため、「合格判定が良い方が合格しやすい」ことも事実になります。

「合格判定の基準」は、各塾・機関によって異なりますが、一例を考えてみましょう。

偏差値も曖昧な点がありますが、仮に「志望校の偏差値=63」の場合を考えてみましょう。

この「志望校の偏差値」も各塾・機関によって異なります。

そこで、「ある模試・試験の総合成績」を基準にして考えることにしましょう。

合格可能性の考え方:志望校の偏差値が63の時

・A君の偏差値66:66>63でA判定

・B君の偏差値62:62と63はほぼ同等なので、B判定

・C君の偏差値59:59 <63でC判定〜D判定

この時、A,B,C君の総合成績における偏差値を上のように考えると、大体判定は上記のようになるでしょう。

この時、A,B君は「試験当日に持てる力を発揮できれば合格」と考えます。

各科目の成績にもよりますが、C君は「半々程度の合格可能性」でしょう。

曖昧な点もあり、画一的な指標である「偏差値」を重視しすぎる姿勢は、あまり良くないと考えます。

「偏差値重視の教育」には多数の問題点があります。

塾講師

偏差値は客観的で、
最も分かりやすい!

一方で、上のように「比較がしやすい」メリットがあります。

「偏差値の上下」を比較だけで「合格可能性=合格する見込み」が判明するのは「分かりやすい」のです。

いわば、受験生・志望者の「学力パワー」とも考えられる偏差値。

この「学力パワー」が「超えるべきハードル」=「志望校のパワー・基準値」を越えれば「合格」です。

今回は、この「学力パワー」に関して考えてみましょう。

「明確な数値」である戦闘力:ドラゴンボールの抜群の面白さ

新教育紀行
空と雲(新教育紀行)

ここからは一度横道に逸れて、「学力パワー」を具体的に考えてみます。

以前にゲームを例に「確率」を考えましたが、最後に受験で「合格する姿勢とコツ」の話になります。

アニメ「ドラゴンボール」を、ご存知の方は多いでしょう。

1977年生まれの僕の世代の方は、大勢の方が夢中になった記憶があり、僕もその一人です。

最近も大人気のドラゴンボールは続編が続いていて、新キャラクター「ブロリー」など出てきます。

僕たちの世代は、「ヤムチャからフリーザ」まで大いに楽しみました。

作者の鳥山明は、「子どもたちに甚大な影響を与えた」と言って良いでしょう。

小学生の筆者

カメハメ波!

同級生A

気功砲!

筆者の世代の男性ならば、大抵の方は「カメハメ波を出したつもり」の経験があります。

小さな少年だった孫悟空が次々と敵を倒してゆき、成長してゆきます。

そのプロセスにおいて、「なんでも願いが叶う」ドラゴンボールが出てきます。

このアニメは極めて秀逸ですが、とても面白いのがサイヤ人が登場するところです。

サイヤ人

カカロットの戦闘力は
416・・・

サイヤ人

ナメック星人の戦闘力は
408・・・

サイヤ人

お前たち、
大したことがないな・・・

なんと、登場人物の戦闘パワーを「戦闘力」という数字に置き換えてしまったのです。

これは「非常に分かりやすい」ことですが、一面「微妙であるはず」のことでした。

本来は登場人物に「点数をつける」のは、「非常に興醒めすること」です。

例えば、同じ格闘アニメの北斗の拳で、

北斗の拳(架空)

ケンシロウの戦闘力は
500・・・

北斗の拳(架空)

ラオウの戦闘力は
480・・・

このように「強さが数値化」された結果、「500>480だから、ケンシロウが上」と言われると、

小学生の筆者

・・・
そうなのかなぁ・・・

ちょっと違う気がします。

ところが、ドラゴンボールの場合は「戦闘力」は、すんなりと入ってきて、

小学生の筆者

面白いし
分かりやすい!

子どもたちにとって、とても分かりやすかったのでした。

「ドラゴンボール」が宇宙に行ったりして、「未来の科学」もテーマにしている点も大きいでしょう。

「ドラゴンレーダー」や、カプセルからボンっと車が出てくる「ホイポイカプセル」など登場します。

そして、「戦闘力を測る未来の科学機器」として「スカウター」が登場して、

サイヤ人

むっ!
カカロットの子どもが戦闘力710?!

「全員の戦闘力が計測可能」となりました。

この「未来の科学機器=スカウター」が登場するところが、ドラゴンボールの極めて秀逸な点です。

ご存知の方も多いと思いますが、ここで「戦闘力」は「固定の数値」ではありません。

サイヤ人

なにっ!
ナメック星人の戦闘力が1000を超えるだと!

サイヤ人

な、なにっ!
こいつら、戦闘力を自在に操りやがる!

孫悟空やピッコロは、戦闘力を「一時的にアップ」させて、敵を倒してゆきます。

孫悟空

ハァ〜ッ!!!

気合を入れてゆくと、戦闘力がみるみる増強してゆき「敵の戦闘力を上回って」倒してゆきます。

この分かりやすい数値である「戦闘力」は、自在に操られて急上昇します。

そして、人によっては「結局、戦闘力は不明」である点が面白いです。

サイヤ人

こいつの
戦闘力は一体いくつなんだ?!

「明確な数値」であるのに、その「明確な数値が不明になる」と結局「不明」になります。

さらに、途中から「界王拳」で戦闘力が倍以上になったりして「数値が変わる」のが面白いです。

「結局数字が不明」だからこそ、謎めいている戦闘力。

ここに、鳥山明の「登場人物の点数づけ」の絶妙さがありました。

この不思議な感覚が、なんとも言えず面白いと考えます。

試験当日に学力・偏差値をアップさせるコツと姿勢:学力パワー増強

新教育紀行
五島の海(新教育紀行)

ドラゴンボールの戦闘力を例に考えましたが、偏差値も戦闘力に似ている面があると考えます。

あたかも「受験生・志望者の客観的学力パワー」を示すかのような指標である「偏差値」。

男子小学生

偏差値を
もっと上げたいよ・・・

女子小学生

もう少し偏差値上げて、
合格判定良くしたい・・・

この「偏差値」の信憑性はさておき、「ある程度は学力のレベルを示している」と考えます。

そして、概ね「受験生・志望者の学力パワー」が「最低点=志望校が求める学力パワー」を上回れば合格です。

最低点は倍率などで変わりますが、概ね「志望校が求める学力パワー」となるでしょう。

また、学校側の採点基準や採点姿勢などによって多少の違いが見込まれます。

とにかく、受験生=志願者の立場としては「試験当日の学力パワーを増強する」ことが第一です。

極論すれば、「試験当日以前の学力パワーは無関係」となります。

試験当日「自らの学力パワーを上げる気持ち」を持つ姿勢

・「とにかく合格するんだ!」という強い気持ち

・試験直前期の勉強の際に、「実際の本試験のつもり」で問題を解く

そこで、「自らの学力パワーを上げる気持ち」を持つことが、試験当日大事です。

上の二つは両方大事ですが、前者の「とにかく合格するんだ!」という強い気持ちは皆同じでしょう。

この「強い気持ちをハッキリ持つ」ことは大事ですが、大事なのは具体的手法です。

直前期には、勉強する際に「実際の本試験のつもりで問題を解く」ようにしましょう。

ただ、このテンションを長く続けるのは、とても疲れるので短い時間で良いでしょう。

直前期に、「実際の本試験のつもり」で問題を解く時間

・中学受験生:15分〜30分程度

・高校受験生:30分〜1時間程度

・大学受験生:1時間〜1時間半程度

上の「本試験のつもりで問題を解く時間」が一つの基準になると考えます。

この「本試験のつもりで問題を解く」際に、自分の力を出し切るトレーニングをしましょう。

こういうことは、「試験当日に突然出来る」ようになるのは難しいことです。

事前に準備して、トレーニングしておくのが良いでしょう。

このトレーニングは、筋トレ(筋肉トレーニング)とは全く異なります。

運動選手にとっては「基礎的」とも言える筋トレですが、「思考のトレーニング」はもっと高次元です。

「淡々と繰り返す」のも勉強の一つかも知れませんが、「集中して考える」トレーニングをしましょう。

様々な競技の選手たちが「イメージトレーニングの重要性」を主張していますが、同じことです。

受験生の皆さんも「試験本番のイメージトレーニング」をしてましょう。

男子小学生

よしっ!
これからの15分くらい、この問題を本試験のつもりで!

女子小学生

この問題を
当日の試験のつもりでやってみよう!

そして、自らの「学力パワー(だいたい偏差値)」を増強して、一気に合格する気持ちを持ちましょう。

中学受験生は、基本的問題でも良いので1題〜2題程度「本番のつもりで」しっかりやってみましょう。

高校受験生・大学受験生は、基本的問題など数題程度「本番のつもりで」しっかりやってみましょう。

試験は持てる力で70%程度は決まりますが、残り30%程は「強い気持ちと準備」で大きく変わります。

ぜひ、

男子小学生

よしっ!
僕の「学力パワー」増強!

女子小学生

私も「学力パワー」を
この時だけでも一気に上げる!

このような気持ちで本試験に臨みましょう。

ドラゴンボールの戦闘力のように「一気に倍」とはいかなくても、「10%増強」でも大いに違います。

実際に「入試当日に学力パワーを上げる」ように、しっかりと直前期は勉強してゆきましょう。

そういうしっかりとした姿勢を持つ方が、最後には合格するでしょう。

次回は下記リンクです。

新教育紀行

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