前回は「学力・成績アップの方法〜繰り返して「分からない」から「分かる」へ・将来伸びる様になる学び方・自ら考える姿勢・「考える時間」を大事にする学び〜」の話でした。
中学受験をする親・家庭の理由
うちの子に
中学受験させるべきか、どうか・・・
と考えていらっしゃる親もいるでしょう。
今回は「本質的教育」の視点から考えた「子どもの教育と中学受験」の話です。
中学受験をさせる親の考えが、様々な調査や記事に出ています。
中学受験をさせる「親の思い」として最も多いのが「子どもに質の高い教育を受けさせたいから」です。
二番目が「子どもの個性に合った教育を受けさせたいから」でした。
一番目の「子どもに質の高い教育を受けさせたいから」は、親の立場を考えると、最重要であることは明白です。
子どもが「生来持つ能力・思考性」などは、あるでしょう。
それらの「生来持つ能力・思考性」は大きな影響を与えますが、教育・環境次第で大きく変わります。
その「教育・環境」の最も大きな影響を持つのが、中学校・高校の学校の校風・カラーなのでしょう。
学校の理念・校風・カラーと子ども
二番目の「個性に合う」というのは「学校の理念・校風・カラー」が親の方向性と合っているのでしょう。
うちの子どもに
合うはず!
と考えているのでしょう。
これは、非常に大事なことです。
中高一貫校の場合、子どもが通学する中学校・高校は、「思春期の六年間を過ごす環境」です。
そして、その環境には、「同じ校風に合う、似た傾向の友人・先輩・後輩たち」がたくさんいます。
そのため、子どもの人生に非常に大きな影響を与えます。
うちの子どもに
合うはず!
と親が考える際、ぜひ、子ども本人の意見も聞いてみましょう。
「子どもを最もよく知っているのは親」ですが、小学校高学年になると、子どもにも自我が生まれます。
この学校、
どう?
と、学校の写真や授業風景などの写真を見せると良いでしょう。
一番良いのは、「学校を訪問すること」です。
文化祭(記念祭)・運動会など、学校が開放された機会に、ぜひ「志望する可能性がある学校」は訪れましょう。
「百聞は一見に如かず」です。
文化祭などを訪問したら、ぜひ文化部等で、現役中高生が「説明する」話を聞いてみましょう。
物理部・化学部などの文化部では、文化祭で「研究発表する」ことが多いです。
「研究発表を大きな紙などにまとめて展示」の形式もありますが、「学生が説明してくれる」こともあります。
僕は、武蔵中高で物理部にいましたが、毎年4月の記念祭では、
ご説明
しましょうか?
と訪れる方々に話しかけて、
あっ、
はい・・・
と受けてくれる「武蔵中学志望」の親子に説明するのが、結構楽しかったです。
そのように、現役中高生に触れると、
A中学のお兄さんは、
こういう人たちなんだ・・・
と子どもなりに、校風・雰囲気が分かるでしょう。
その結果、
このお兄さんたちの
雰囲気が好き・・・
かもしれませんし、
このお兄さんたちの
雰囲気は、ちょっと合わないかな・・・
かもしれません。
文化祭など訪問したら、
あのお兄さんたちの
雰囲気どうだった?
と親は子どもに尋ねてみましょう。
そして「子どもの本音」を聞くことで、志望校を絞るのが良いでしょう。
質の高い教育とは何か?
最も多い「質の高い教育」は、何をもって「質の高い」と考えるかによります。
「質の高い教育」に関しては、様々な意見がありますから「正しい答え」というのはないと思います。
「質の高い教育」=「良い(偏差値の高い)大学に進学させる教育」であることが多いのが実情でしょう。
「中学校・高校の人生」は「大学受験のための人生」ではありませんが、「大学受験も大事」です。
親が考える「質の高い教育」と一致する「教育理念・校風を持つ学校」があるでしょう。
その場合、「子どもに中学受験してもらう」ことをお薦めします。
次回は下記リンクです。