中学受験は良いのか、悪いのか〜受験生本人の過大な負担とストレス・テストばかりの人生・成績と偏差値と順位との葛藤・常に戦い続ける受験生〜|子どもの教育

前回は「中学受験へ向けて〜子どもの個性に合う校風とカラー・正しい教育と中学受験・正しいこと・「数学・物理の正しいこと」と「実社会の正しいこと」・メリットとデメリットの的確な認識〜」の話でした。

目次

中学受験は良いのか、悪いのか

武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)
メディアA

中学受験は
良いのだろうか・・・

メディアA

あるいは、中学受験は
悪いのだろうか・・・

「中学受験は良いのか、悪いのか。」という話・議論が時々あります。

筆者は、「正しい教育」は、それぞれの方や家庭の考え方次第と考えています。

政治や宗教に関しても、それぞれの個人の意見があり「正しい意見」や「正しい答え」は存在しません。

「中学受験は良いか、悪いか。」の議論も、「正しい教育とは何か」と同様に「答えがない」と思います。

それは「それぞれの家庭の考え方による」ことです。

そして、中学受験に対する考えの違いの多くは、「価値観の違い」に起因します。

例えば、

日本人S

日本人として
生まれた方が幸せか。

日本人S

あるいは、米国人(アメリカ人)として
生まれた方が幸せか。

「日本人と米国人のどちらが良いか」という議論を考えてみましょう。

これは議論しても「答えのない問」で、「日本人と米国人のどちらが良いか」は完全な主観です。

そもそも、「どこで生まれて、どこで成長したか」でも大きく変わる問と考えます。

筆者は、中学受験の善悪も同様と考えます。

それぞれの人・家庭の価値観次第で、それによって前提も結論も全く異なります。

その意味では、「中学受験は良いか、悪いか。」の議論は、議論自体が無意味かもしれません。

受験生本人の過大な負担とストレス:テストばかりの人生

富士山ご来光(新教育紀行)

小学校6年生の子どもを持つ親は、多くの方が「中学受験する・しない」と方針が固まっていると思います。

受験をする場合、親も大変ですが、受験生である子ども本人はもっともっと大変です。

本人の性格にもよりますが、中学受験をして、

男子小学生

あまり
苦痛ではなかった・・・

あるいは、

女子小学生

それほど
大きなストレスは感じなかったけど・・・

「苦痛やストレスが少ない」という方は少ないでしょう。

子ども本人の性格・成績にもよりますが、基本的には受験生本人には過大な負担・ストレスがかかります。

そして、場合によっては少し小学校で「ストレス発散」をしてしまうこともあるでしょう。

誰しも「テストは嫌」なのです。

中学受験に対して、

男子小学生

僕は、A中学に
行きたい!

子ども本人が「自発的に受験を目指す」方もいらっしゃるかもしれません。

ところが、まだまだ幼い小学生。

実際には、

受験生の父親

A中学に合格できるように、
一生懸命頑張りなさい!

「親が中学受験・志望校を決定している」ケースが多いはずで、むしろ「その方が自然」でしょう。

成績と偏差値と順位との葛藤:常に戦い続ける受験生

武蔵中学・高校の校舎(新教育紀行)

筆者は、1990年に中学受験をしました。

「日曜テスト」で毎週テストを受けるのは、「結構、というよりかなり」の苦痛でした。

小学生の筆者

なんで、毎週テスト
受けなければならないの?

日曜日に試験を受けたら、曜日くらいに採点結果の成績と共に返送されてきます。

そして、順位・偏差値など様々な結果も一緒に出てきます。

成績が良ければ気分は良いのですが、

小学生の筆者

また、
理科の成績が今ひとつだった・・・

「良くない成績」も多かったので、ちょっとガッカリすることも多かったです。

男子小学生

算数の成績が
あまり良くなかった・・・

ある科目でも総合点でも「良くない」成績の場合、子ども本人は、

塾講師

あなたの成績は
良くないです!

塾講師

あなたは
ダメです!

「良くないからダメ」と、言われた気分になってしまうことがあるでしょう。

すると、

男子小学生

はあ〜・・・
やっぱり、僕って頭良くないのかな・・・

女子小学生

私って、
算数のセンスがないのかな・・・

まだまだ幼い小学生の子どもは「頭が悪い」とか「センスがない」など、悪い勘違いをしてしまいます。

これは子どもにとっては、大きなプレッシャーで苦痛に感じずにはいられません。

そして、中学受験をする子どもたちは、まだ幼いのに、成績・偏差値・順位との葛藤があります。

そして、成績・偏差値・順位と「戦い続ける」雰囲気になるでしょう。

子どもが、中学受験を「する」「しない」の両方の方がいらっしゃるでしょう。

それぞれのご家庭で考える方法で教育をされていると思います。

「良い・悪い」という議論は別として、「(親しい)友達が中学受験する」は、その家庭の考えです。

母親

うちの子の仲良しの
〜君が中学受験するみたい・・・

母親

うちの子にも
中学受験させた方が良いのかしら・・・

「子どもにとって最善の方向は何か」を親には、よくお考え頂きたいと思います。

その上で、

母親

よし!
うちの子にも中学受験させよう!

「中学受験しよう」という結論に至る場合もあれば、

母親

友達の〜君は〜君の家庭の考え方。
うちの子は、中学受験はしなくても良い!

「中学受験しない」という結論に至ることもあるでしょう。

それぞれのお考えで子どもがすくすく育って、大成してゆくことを心より願います。

次回は下記リンクです。

新教育紀行

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