前回は「おすすめおもちゃを作る体験〜似たつくりと仕組み・説明書と原寸図・考え方の軸〜」の話でした。
子どもがもつ「体験した経験を活かす能力」
モーターに歯車(ピン)をつけるところまで、順調に進みました。
前回、同様のリモコン クワガタを作成した経験が活きているため、
前のと一緒だから、
簡単だね!
そんなに
急いで作らなくても良いよ。
思いのほか順調に、そして早く作成が進みます。
このように「体験した経験を活かす能力」は、子どもは大人よりも高いのかもしれません。
モーターを
ギアボックスにつけるね。
以前、何度か作成したギアボックス。
3つほどのギアを組み合わせるギアボックスは、作成難易度が比較的高いです。
リモコンシリーズでは、二つあるギアボックスが「既製品」であるのが、少し残念です。
このギアボックスも
制作できる方が良いのだけれど・・・
何事も経験が大事ですから、「ギアボックスを作る」体験・経験は何度でもしてほしいと思います。
これは、メーカー側の考えとしては、
この工作はギアボックスよりも、
リモコンのところをテーマにしたい・・・
ということなのでしょう。
慣れると出来るようになる:ネジをしっかり締める
この意味では、「テーマが明確な点」が好感が持てます。
ギアとモーターが
ちゃんと動くよ。
ギアボックスと、モーターのピンが「きちんと連動しているか」のチェックもしました。
リモコン クワガタと同様に、二つのリアボックスを対になるように設置してゆきます。
ネジを
締めるのは、出来るよ!
ドライバーに少し磁気がかかっていて、
ネジがここに
くっつくから・・・
ネジを磁力で留めて、設置位置に移動するのも慣れました。
大きな部品の場合は、ネジを手で仮置きすることも多いです。
このようにネジを留める場所が「狭い・小さい」時は、ドライバーでネジを持ってゆく必要があります。
ドライバーの磁力でネジを空中で移動するのは、最初は難しく感じます。
慣れたので、スイスイ出来るようになりました。
「慣れると出来るようになる」のは、子どもたちは適応能力が非常に高いです。
ギアボックス、
できたよ。
カブトムシの
足を作るね。
足の部分も前回、リモコン クワガタを作成した時と、かなり似ています。
この足の部分は、前後が連動するようになっていて、
よく出来ていて、
面白い・・・
と大人が見ても思うほど、うまく連動します。
リモコン カブトムシの胴体部分に大きな棒を差し込んで、足を組み込みます。
前足をしっかり組み込んで、両側から押さえます。
こういう「太い棒とパーツを組み合わせる」のも、コツが分かってきました。
やってみたら出来ること:繰り返し取り組む効果
中足(脚)を連動させて、組み合わせてゆきます。
こっちも
同じ感じだね。
両側ともに「同じ機構・システム」で出来ていることが、分かりました。
これも「大人から見れば当然」かもしれませんが、「子どもが自分で気づくこと」が大事です。
両側の足が、しっかり連動して組み立てられてきました。
もうすぐ完成です。
算数(数学)や理科などの学びにおいて、繰り返してやってみることも大事です。
一度で分かる・理解することは、「飲み込みが早い」のかもしれません。
一方で、「一度で出来るようになる」のは、大人の仕事などでも「困難なこと」です。
そのため、ある程度は「繰り返して出来るようにする」のが良いでしょう。
「繰り返す」ことばかりに主眼が置かれると、「パターン化」や「暗記」になる傾向もあります。
では、「その境界は、どこなのか?」という議論もあるでしょう。
実際には、それは「子どもそれぞれの個性・能力次第」だと思います。
「パターン化」や「暗記」ばかりにならないようにしたいですが、「やってみて分かること」も多いです。
学びでも工作でも、子どもには「どんどんやってもらう」のが良さそうです。
次回は下記リンクです。